一昨日、トーワブックスでレンタルした『スティング2』のビデオを観る。

 

(あの名作『スティング』のまさか続編である。続編が作られているのは前々から知ってはいたものの、なかなか日本で公開されないし、公開されないという事は、やはりつまらないからなんだろうという予想もしてしまったりで、半ば諦めかけていた所、やはりビデオで出ましたな。さすが当時のビデオ・ブームですな。

ストーリーも繋がっている続編なんですが、ポール・ニューマンやロバート・レッドフォードが出る訳もなく、前作でニューマンが演じた役をジャッキー・グリースンが扮して、カードを使うシーンでは「君はハスラーだ」と呼ばれたりする楽屋落ちのシーンなんかもあり、そういう意味では楽しいんですが、いかんせん、相手役が前作のレッドフォードからマック・デイヴィスなる無名の新人がやってるものだから、見劣りしてしまうのも当然で、前作にはなかったボクシング・シーンなどを入れて頑張ってはいるものの、そこの部分が気になって残念だったですな。いっその事、続編ではなく全然別のキャラで別の話にした方がよかったのではないかと思いましたな。

脚本が、前作でオスカーを獲ったデビッド・ウォードが再び担当しているので、どうしても「もう一丁!」と思いたいのはヤマヤマなんでしょうけど、それならキャスティングにもっと力を入れるべきだったのではないでしょうかね。日本未公開もやむなしという所だったですな。ただ、ジャッキー・グリースンの娘役で、テリー・ガーが騙しのテクニックを見せていた事だけは良かったですな。という事は、前作で云うポール・ニューマンの娘って訳ですな)