

(「キネ旬」の新刊は『駅/STATION』特集でしたな。これ、ワタシが映画館で観たのは翌年の1月か2月頃だったと思い、ロードショー公開とは時期的にズレていたんですが、確かアンコール上映で観たもので、恐らく、この年の各映画賞を総ナメにした為のアンコール上映だったんだと思われますな。いかにも倉本聡らしい緻密な脚本で、日本映画の刑事ものとしては珍しい設定だったようですが、ドラマ性を排したスケッチ風の内容だった為か、あまり印象は残ってませんでしたな。恐らく、今述べている事は、翌年のこの映画を観た時にも、同じ事を述べていると思われますが。
“ドラマ性を排した”と言えば、逆に、ドラマ性が思いっきり感じられたのが、本日大阪城ホールで開催された長渕剛のライブ「Stay Alive」ですな。今年の夏からずっと全国を周り続けていた長渕剛のコンサート・ツアーのラストを飾るのがこの20日・21日の大阪公演で、ワタシはこの20日に参戦して参りました。
生まれて初めてのナマ長渕。最近ライブづいている事もあり、取り敢えずどんなものかと参加したんですが、いやぁ凄いですワ、ホンマ。一緒に行ったツレ曰く「今まで行った中で最高のライブだった!」との事。確かに、そう言わざるを得ない程のパフォーマンスで、いきなりステージ中央に現れるオープニングから、サプライズが飛び出すラストまで、まさに「長渕剛主演のドラマ」を見ているようなステージではありましたな。
周りはほとんどが男の観客で、これ程オッサン率が高いもにもビックリしましたが、そのほとんどが、長渕タオル持参で長渕Tシャツを着てたのにもビックリ。また、その半分ぐらいが日の丸の国旗を持ってたのも凄かったですな。
ワタシは一応、デビュー当時から長渕のファン…弾き語りのレパートリーも多かったですからな…でしたが、この人っていつ頃からこうやって、“日本”を意識したようなアーティストになったんでしょうね。昨年の東日本大震災以来、その志向はかなり強くなってますが、やはりマッチョになったのとリンクしているんでしょうな。さらに奥さんは“強い”悦ちゃんだし。
面白かったのは、意外にも静かな曲…バラードやラブソング…が多かった事。手を突き上げたり大声で合唱出来るようなノリノリの曲は、思った程少なく、タオル巻きTシャツ着込みのオッサン連中が、呆然と立ち尽くしている光景が目立ちました。ま、それでも、静かな曲でも合間合間に「ウォ~ウォ~!」と合いの手を入れて、何とか観客にも参加させようとする長渕が健気でもありましたけどね。
6月にリリースされたニュー・アルバムからの曲を中心に、定番の懐かしい曲もあり、また、アンコールでは珍しく他人の曲のカバー「大阪で生まれた女」を唄っていたのもサービス満点で…翌日は唄わなかったらしいので、ちょっと得した気分…、初参加にしては思いっきり楽しめたのが良かったですが、何が凄いって、ほとんどの曲をギター1本で唄っていた事。それだけ魅せるギター・テクも勿論ですが、ギター1本でもあれだけのパフォーマンスが出来るというのが、同じミュージシャン…誰が!?…として凄いと思いましたな。元々はチンケな曲なのに、バックにバンドを付けて大袈裟に見せて自分は楽しようとしている他のミュージシャンも見習って欲しいものですな)