
(イーストウッド映画最高のヒット作『ダーティファイター』の続編ですな。もっとも、この“最高のヒット”というのは、あくまでもアメリカでの話で、日本ではサッパリでしたな。元々アメリカでは、イーストウッドが演じたトラック野郎のような層の人たちにイーストウッド映画が受けていて、まさしくその層の人たちの為に作られた映画だったので、前作があれだけヒットした…78年度の興行成績では、『スーパーマン』に次ぐ第2位の記録…訳だったんですが、日本ではイーストウッド=ダーティハリーのイメージがまだまだ強かったせいか、コメディ・タッチの作りには戸惑いがあったようで、イマイチヒットにつながりませんでしたな。
あと、当時ライバル視されていたバート・レイノルズの『トランザム7000』に対抗したという意味合いもあって、それもアメリカでヒットした要因の一つでもありましたな。『トランザム7000』の方も続編が作られて、この年に日本でも公開されてましたが…もうすぐここにも登場します…、どちらも同じようなタイミングで製作=公開されている事からも、お互いの対抗意識が見え隠れしてますな。
2作目のこの作品、前作より明らかにパワーアップしていて、視覚的なギャグも豊富でコメディとしての面白さも一層上回っているように思いましたな。前作はどうしても人物紹介的なシーンがあって展開がユッタリしていたのが、この2作目ではそれも不要なので、最初からトバせるのイイんでしょうね。この辺りは『スーパーマン』に対する『スーパーマン供戮汎瑛佑蔑ち位置と言えますな。
それに何と言っても、クライマックスのファイト・シーンの凄さで大いに盛り上がるのが、前作との大きな違いでもありますな。なにせ前作は、最後に主人公が惚れた女にフラれるという、“寅さん風味”の辛口のエンディングだっただけに、それとは180度違う、最後まで男のアクションで貫いたこの2作目の方が断然イイですな。ファイロと敵対するウィリアム・スミスの男っぷりも効果的で、策略抜きで戦う男同士の熱い情感が、男心にグッと来ましたっけ。前作では単にドジだった暴走族たちが、ここではファイロを助ける側に回る辺りも、面白い展開だったと思いますな。
因みに、上記の文面の“通算16回目の正月映画登場”というのは、劇場公開されたイーストウッド映画が、この映画で16回目の正月映画を担ったという事で、最初の『荒野の用心棒』…これ自体が正月映画でしたな…から実際に数えてみた結果がこうでしたな。まぁ一応、正月第2弾として公開されたのも含めてでしたが、他にも『荒鷲の要塞』とか『ペンチャー・ワゴン』とか『戦略大作戦』とかの70仟膾遒鮖呂瓠▲ぁ璽好肇Ε奪姫撚茲正月に公開されているものは、意外に結構多いんですな。昔はそれだけ、イーストウッド=正月の顔というイメージだったんでしょうな。
それと最後の文面“当然それは3作目『ダーティファイター/史上最強の男』である!”というのは、ワタシが勝手に考えた3作目の邦題だった訳ですが、結局は作られませんでしたな。っていうか、3作目が作られるという噂すらも無かったので、完全にワタシの希望=妄想だった訳ですが、出来ればもう1本ぐらい観たかった気がしますな。この作品以降、イーストウッド監督作が暫く続くので、他の監督作に主演だけというパターンは、『シティヒート』まで待たなければならない訳で、そういった事情もあったんでしょうけど、まぁこの映画と同じバディ・ヴァン・ホーン監督が手掛けた『ダーティハリー5』に、ジョギング中のハリーが近づいてきたギャングをぶちのめすというシーンがあって、それがちょっと“ダーティファイター風味”ではありましたが)