

夜、NHKの劇映画(20:00~21:50)で『同胞 はらから』を観る。
(正月映画第4弾は、話題の角川映画でしたな。前年まで、角川大作は秋公開だったのが、この作品で初めて正月映画として登場してましたな。上記の文面では、映画の感想が全く語られていないようですが、恐らく、あまり面白く無かった=期待ハズレだった為に、何とかページを埋めようとグダグダ書いていたように思いますな。角川映画第○弾なんて、どうでもイイ話ですな。因みに、79年前半の2本は、正確には角川映画じゃないですな。角川映画が製作協力という名目で、一応東映映画という扱いですからな。でもまぁ、テレビでバンバン宣伝する方式は今までと全く同じなので、これらも角川映画と思われるのも致し方ないですな。
『戦国自衛隊』は、あのラストを見て「ナァ~んだ」という感じを受けた事で、あまり印象が良くなかったように思いますが、後年、ビデオやDVDで何度も観ている内に、ジワジワと面白さが出てくる映画でもありますな。ま、これは角川映画全般…特に『復活の日』までの初期作品…に言える事ですけどね。ようするに、宣伝が派手過ぎて、コチラ側で勝手に想像を膨らませて、それで実際に観たら思ってたのと違うので、それでつまらなかったという感想を持つ映画が多かった訳で、でも、時間を置いてから観たら、期待しない分、そこそこ面白く感じるようになって、さらにスターの共演が豪華で、「ア、あんな人も出ている。こんな人も出ている」といったような感じで、別の意味で楽しめる映画になっている事もあり、後々観た方が面白かったりするんですな。もしかしてこれは、最初から狙った効果だったんでしょうか。そうだとしたら、角川春樹は天才ですな。
因みに、上記の文面の最後の“角川さんの言った通りの企画を通して来ている”というのは、「映画宝庫」の日本映画特集の中の石上三登志氏との対談の中で「今度は暴力映画を撮ろうと思った。次は青春映画もやりたい。あと、思いっきりB級に徹した映画も。そしてやがてSF映画も撮りたい云々…」という角川氏の話の事で、これらはそのまま、暴力=『野性の証明』、青春=『戦国自衛隊』、B級=『白昼の死角』『蘇える金狼』、SF=『復活の日』という感じで、その言葉通りの企画が進められた事に対するコメントですな。ま、この『戦国自衛隊』も、一応SF映画でもあるんですけどね。
という事で、当時はあまり面白いと思わなかった『戦国自衛隊』ですが、今観ると結構面白く、特に挿入されている歌の数々が傑作なのが素晴らしいですな。中でも「ララバイ・オブ・ユー」と「スクリーンに雨が降る」は、今でもワタシの持ち歌になっております。後にリメイクされましたが、それを観ると、旧作が名作のように見えてくるから、不思議なものですな。
テレビで観た『同胞』は、山田洋次監督作品で、同監督の『故郷』なんかと同系統の映画ですな。この映画にも劇中「♪ふるさと~ふるさと~」という歌が出てくるので、余計その感が強い訳ですが、寺尾聡がこの映画に朴訥な青年役で出演しているのが、今となっては気持ち悪いですな…笑…。
あと、困るのはこの映画のタイトルですな。“同胞”と書いて“はらから”と読むんですが、この映画の影響で、例えば新聞や雑誌、或いはテレビや映画の字幕等に措いて“同胞”という文字が出てくると、いつも“はらから”と読んでしまいがちで、これが大いに迷惑なんですな。確かに“はらから”と入力すると“同胞”に変換できるので、そう読むのも間違いじゃないんでしょうけど、普通、日常会話で交わされる場合、“同胞”は“どうほう”と発音する…読む…のが正解ですよね。なので、いつも一旦、“はらから”と読んだ後、「違う違う。“どうほう”だ」と、脳内で変換しなければならず、その手間が面倒くさいんですな。これもこの映画の、そして山田洋次監督の責任ですな。それとも、どんな場合でもそのまま“はらから”と読んでもイイんでしょうか…?)