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 病院を抜け出して梅田へ出掛けてウロウロ。その帰りに阪急百貨店のカメラ売り場で『ゴジラ』の8ミリ・フィルムを買う。

(年末を控え、そろそろ一時帰宅の準備を始めていた頃でしたな。担当の医師が言うには、まだ来月の中頃まで入院しなければならないようだったけど、もう入院生活もいい加減飽きてきたし、そろそろ退院したいと思っていたので、取り敢えず、正月は外泊許可を貰って家に帰り、その後はもう病院に戻るつもりは無いと、秘かに思っていた訳でしたが…。
で、この日は梅田周辺をウロウロして、たまたま寄った阪急百貨店のカメラ売り場で『ゴジラ』の8ミリ・フィルムを発見したんですな。映画の8ミリ・フィルムは、色々発売されているのは知っていたけど、どれもみんな1万円以上していたのに比べ、これはモノクロ作品という事もあってか、9800円と安かったので、思わず買ってしまったのでした。ま、今から考えたら9800円でも高いですが、この当時は、1万円以下で映画が手に入ると思うと、「安い!」という風に感じていたんでしょうな。尤も、映画が手に入るといっても、全編ではなくて、あくまでも20分ぐらいに短縮されたダイジェスト版であった訳ですが。
この『ゴジラ』の8ミリは光学録音版で、トーキー用の映写機ではちゃんと音声も再生される仕様でしたが、当時ウチにあった8ミリ映写機はサイレントのものだったので、トーキーでは再生出来なかったですな。でも、音声が収録されたカセット・テープが付いているので、映写と同時にカセットデッキでテープを再生すると、ちゃんとトーキーになるという嬉しい仕様だったので無問題でしたな。と、思いきや、最初は画面と音は合っているものの、映写を続けていると徐々にズレてきて…何故か音の方が早くなる…、途中で音を止めて調整してやらないといけなかったのが、ちょっと難ではありました。説明書には、“トーキー映写の速度は24コマで、サイレント映写は18コマです”と書かれてあったんですが、何故かウチの映写機では完全にはシンクロしなかったですな。
それはともかく、大画面で観る『ゴジラ』は絶品でしたな。8ミリ映画のスクリーンといっても侮れず、確実にテレビよりデカいですからな。まさに自宅が映画館! 当時はまだビデオ黎明期…デッキは発売されてましたが、ソフトは皆無でしたからな…で、家庭で映画を楽しむという感覚が備わってなかった事もあり、自分の部屋で映画が観れるというだけで感激でしたな。
20分ばかりのダイジェストとはいえ、一応店見せ場は押さえられていて、大戸島での襲撃に続いて、山間からゴジラが顔を見せるところや、転んだ河内桃子が悲鳴を上げるシーン、さらに東京へ上陸して電車を掴んだりの大暴れの果て、全土を焼け野原にしてしまう等、立て続けにハイライト・シーンが登場して、ある意味、全長版よりテンポが早くて面白いような仕上がりでしたな。オキシジェンデストロイヤー使用に悩む平田昭彦のシーンもちゃんとあり、勿論クライマックスの海底でのシーンもバッチリ。ラストの山根博士の名台詞もあって、観終わった後の充実感も相当なものでしたな。さすがに9800円も出した甲斐があると、確信したものでもありましたな。
このソフトは富士フィルムから“マンガ・童話シリーズ”と題されて発売されていたもので、中に封入されていたパンフレットによると、同じシリーズで『ウルトラQ』や『月光仮面』『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『ひみつのアッコちゃん』『アルプスの少女ハイジ』なんかも発売されていた模様ですな。
しかし、やはりワタシの目を引いたのは、“名作洋画シリーズ”と題されたもので、『史上最大の作戦』『サウンド・オブ・ミュージック』『トラ・トラ・トラ!』『フレンチ・コネクション』『ナバロンの要塞』『アラビアのロレンス』『ドラゴンへの道』『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』等の洋画群でしたな。「ロードショー」誌の広告でも目にした事がありましたが、いざこうして『ゴジラ』の現物を手に入れると、他の作品も欲しくなるというもので、「さて、次はどれにしようか…」ナンて、そのパンフレットを眺めながら考えたりもしてましたっけ。ま、結局はそれは実現せず、『ゴジラ』が最初で最後だった訳ですが…。
いや、実は最初に買ったこの手のソフトは、もっと前に『ウルトラマン』の8ミリ・フィルムを買った事がありまして、8ミリの映写機を買った直後ぐらいというから、ワタシが中学生ぐらいの時でしたかな、親に頼んで買って貰ったものがありましたな。「科特隊宇宙へ」と題された10分ばかりのもので、「ウルトラマン」のバルタン星人が出てくる2度目のエピソードをダイジェストにしたもので、これは完全にサイレント仕様だった筈。なので、観る際にいちいち自分の口でナレーションや効果音を入れてましたっけ。
因みに、当時のこの富士フィルムの8ミリ・シリーズで一番売れたのが『エマニエル夫人』と『続エマニエル夫人』だったようです。ま、気持ちは分かりますな。8ミリといいビデオといいDVDといいインターネットといい、いつの時代でも、メディアの進歩はエロが導くんですな。今だとこの系統は、無修正版も容易に入手出来る時代ですが、当時は修正されたダイジェスト版でも重宝していたようですな。
そういえば、同社から他にも映画の全長版=ノーカット版も出てましたな。『鉄道員』や『自転車泥棒』等の名作や『小さな恋のメロディ』や『真昼の用心棒』等の人気作に混じって、ちゃんと『エマニエル夫人』も発売されていたのにはビックリですが、まぁ、メーカーもちゃんと分かっていたんでしょうなぁ。因みに全長版は、カラー作品が12万円で、モノクロ作品が11万円でしたな。買った人はいたのでしょうか…。
それはそうと、この『ゴジラ』の8ミリ、まだ手元にあり、さらに当時の映写機もまだ所有してますが、果たしてまだ映写出来るのでしょうか。今から20年ぐらい前に、久々に映写機をチェックしてみたら、回転部分のゴムが切れていて、当時たまたま仕事に使っていたステンレス製のスプリングで代用したところ、上手く映写出来たのでしたが、あれ以来触っていないので、果たしてどうなっている事やら。この年末、大掃除をした際に久々に引っ張り出して確認してみようかなと思っております。もしちゃんと動くなら、この『ゴジラ』を上映して、年末特撮大会でも催してみようかな、と)