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 朝10時55分に家を出て、堂島の毎日文化ホールで大毎地下名画鑑賞会の2本立てを鑑賞。まず1本目は『シネ・ブラボー! 第1部:最初の最初の映画 第2部:スリルと笑いの日々』。第1部において『大列車強盗』を観れた。まさに名作である(同じタイトルでもうすぐ公開される映画があるが)。この頃の映画はほとんどカット割りされていない。それだけ役者に演技力が要求されるのだ。さて第2部だが、とにかく体当たりである。全て自分でやっている。そうなのだ。トリックや特撮がないからなのだ。映画があまりに発展し過ぎると、返って面白くなくなるのがよく分かった。それにしても、ラストに出てくるモンティ・バンクスの『無理矢理ロッキー破り』の何ともスゴい事。あの『マルクス二挺拳銃』が作られるずっと前なのである。そう、キートンにもこういうのがあったけ。シネ・ブラボー! そしてコメディ・ブラボー! なのだ。[1/4]

 2本目は『おかしなおかしなおかしな世界』。劇場で観るのはこれが2度目・3回目。これだから映画はヤメられない。と、思わず叫んでしまいたい程の傑作。このスラップスティック精神! メル・ブルックスの次回作は是非、超スラップスティックを![3/4、18:10に帰る]

 帰りに東映プレイガイドで『ハロウィン』と『カリフォルニア・ドリーミング』と『チェイサー』のパンフレットを買う。

 夜、日曜洋画劇場で『燃えよドラゴン』を観る。ブルース・リーが倒した人数は94人。嗚呼、永遠不朽の名作。6年前の今頃は、日本では影も形もなかったのに。[視聴率:関西21.6%、関東25.1%]

(この日の大毎地下名画鑑賞会は、コメディ映画の2本立てでしたな。とりわけ1本目の『シネ・ブラボー!』は、スラップスティック・コメディを語るには欠かせない映画でしたな。所謂往年のスラップスティック・コメディ=ドタバタ喜劇のアンソロジーものなんですが、2部構成で、前半は、広い意味での映画の歴史を綴った貴重な映像の数々が登場してましたな。特に世界初の活劇映画とされる『大列車強盗』は、映画ファンなら絶対に観ておくべき作品で、列車を襲う強盗一味と、それを守る保安官たちとの戦いは、まさにアクション映画の原点。当時の約80年前、今だと100年以上前に、既にこのような映像が撮られていた事に感動してしまいますな。
そして第2部は、チャップリン、キートン、ロイドらによるキーストン・コメディの名場面集で、どれも選りすぐりのシーンばかりで構成されていて、全編見せ場の連続でしたっけ。勿論、3人の大物以外にも、数々の映画から名場面が登場し、そんな中の1本が上記で述べているモンティ・バンクス…藤山寛美に似ている…の『無理矢理ロッキー破り』。猛スピードで走る列車にしがみつきながら、逃げて追って、追って逃げての大アクロバット・アクションの連続は、まさに全てのアクション活劇映画のルーツ。007もインディ・ジョーンズもジャッキー・チェンも、この映画の前ではひれ伏してしまうぐらい強烈なインパクトを放つ一編ではありましたな。一度、抜粋ではなく、オリジナル版を全編通して観てみたいもんですが、今の日本の現況からすれば絶対に無理ですな。まぁサイレント映画なので、輸入版でも全然問題ないとは思うのですが、アメリカでもソフト化されてるんでしょうかねぇ。
因みに、この『シネ・ブラボー!』のビデオ、日本でも以前ポニーからリリースされてましたが、今確認したら、ウチにありました。久しぶりに観てみようかなと思ってるところであります。監督のロバート・ヤングソンは、この手のコメディ・アンソロジーものを多く手掛けている人で、他にも『喜劇の王様たち』なんてのもありましたな。DVD黎明期、日本でもそのDVDがリリースされていて、中古店でも何度か見かけた事がありましたが、今思うとそれも買っておけば良かったです。もう再リリースされる事もないでしょうな、きっと。
『おかしなおかしなおかしな世界』は、60年代に往年のスラップスティックを蘇えらせようと、巨匠のスタンリー・クレイマー監督がオールスター・キャストを集め、さらにシネラマで作ったスペクタクルなドタバタ・コメディ。オリジナルは3時間を越す大長編で、小林信彦氏によれば「あまりにギャグが無さ過ぎ。空虚な失敗作」との事でしたが、でも精神年齢の低いワタシには十分楽しめました。凄いベタなギャグの連続なんですが、今だとそれが返って懐かしくて微笑ましいですな。テレビで活躍していたコメディアン中心に集めたキャストが、ちょっと軽い感じがしますが、日本ではあまり見ない顔ばかりなので、それも新鮮ですな。中にシド・シーザー…『サイレントムービー』の映画会社の社長役…やディック・ショーン…『プロデューサーズ』のヒトラー役…等、後のメル・ブルックス組の姿も見え、それがまた楽しかったりもしたもんですが、当時としては、後半に物語に絡んでくるタクシーの運ちゃん役のピーター・フォークが見ものでしたね。
因みに、当時上映されていたのは、2時間半のバージョンで、これは初公開から何年か経ってからリバイバル公開された際の短縮バージョン…確か短縮版には、ゲスト出演のキートンのシーンが無かったような…。初公開以来、3時間10分のオリジナル版は封印された形…短縮版が作られたのは、やはり長いオリジナル版は評判が良くなかった為のよう…でしたが、前世紀末期頃、オリジナルの長さのバージョンがLDで復活してましたな。“70mm映画大全シリーズ”でリリースされた3枚組がそれで、シネラマの画角を再現した限りなくオリジナルに近い仕様で、オリジナルのフィルムが1部失われてるとの事で、いわゆる復刻版という形でしたが、それでも存分に楽しませてくれてましたっけ。なにせ、それまで出ていたビデオが、思いっきりトリミングされたものだっただけに、ワイド画面で観られるというだけでも嬉しかったものです。
そういえば、その時のLD以来、日本ではDVDさえも出てませんが、これは一体どうしてなんでしょうね。3時間を越す大作なので、DVDの美しい画面でジックリと楽しみたいところなんですけどねぇ。何か、リリース出来ない問題でもあるんでしょうか。それならそれで、来年の「午前十時の映画祭」辺りで上映して欲しいものですな。勿論3時間のオリジナル版で、出来ればシネラマ方式でお願いしたいところですが、ま、ダメでしょうな。確かこの映画から、それまでの3本映写から1本映写のシネラマ…別名ウルトラ・パナビジョン…に変わったようで、例の2本の継ぎ目が出なくなった事でも話題になっていましたな。
テレビで観た『燃えよドラゴン』は、これが2度目の放映でしたな。相変わらずの高視聴率ぶりで、ブルース・リーの人気の高さを証明してましたな。再放映ながらも、日曜洋画劇場としては、この秋一番の話題作でしたな)