




続いて2本目は『ゴッドファーザー』。“マフィア”なんて言葉は一つも出て来ない。家庭を描いた映画。その暴力性。そのストーリー展開の面白さ。マーロン・ブランド最高の演技。これぞアメリカ映画だ。[2/3]
3本目は『カリフォルニア・ドリーミング』。サーフィンものとしては『ビッグ・ウェンズデー』の方が上だが、ドラマ性という点では、主演者ナシのドラマを形成したコチラの方が上。さりげなさの中にあるドラマ。それが実にイイ。青春映画は益々面白くなってきた。それは、今、ボクが青春真っ只中だからである。それにしてもグリニス・オコーナーちゃん、抜群! 大好きになっちゃった![2/3、18:25に帰る]
帰りに梅田の紀伊國屋書店で『ハロウィン』のサントラLPと、『カリフォルニア・ドリーミング』のサントラ・シングル盤を買う。
(この日もバラエティに富んだ3本立てでしたな。まず『ハロウィン』は、ジョン・カーペンター監督日本での初お目見え作でしたな。当然ながら当時は全くの無名で、低予算で作られたにも関わらず、アメリカではヒットしたというニュースが、宣伝に一役買ってましたが、日本では全く話題になっていませんでしたな。でも、この映画の製作体系というか方法論が、その後の“13金シリーズ”を始めとする低予算ホラーの元祖というか、多大な影響を与えたのは事実で、この年がいわば“ニュー・ホラー元年”と称される訳でもありますな。
映画の出来はなかなか良く、ま、普通に考えればバカバカしい内容ではあるものの、現代に潜む狂気と、ブギーマン伝説に引っかけたアイデアが上手く、スラッシャー・ムービーとしてとても面白くて恐い映画に仕上がってましたな。このブギーマン伝説を13日の金曜日伝説に取り替えると、そのまま『13日の金曜日』になるという仕掛けですな。
2本目の『ゴッドファーザー』は、テレビでは観た事があるものの、劇場で観るのは初めてで、さすがオスカーを獲る作品らしく、見応えタップリの映画でしたな。3時間が全く退屈せずに観れました。でも、何でこの時に名画座で上映されたのかは謎ですな。これだけ古い映画ですもんね。ま、こういったカップリングが楽しめるのも名画座の醍醐味ではある訳ですが。
3本目の『カリフォルニア・ドリーミング』は、サーフィンを題材にした青春映画という趣きでしたが、今思い出しても、グリニス・オコーナーの巨乳しか思い出せませんな。それだけ彼女のオッパイが強烈なインパクトを放っていた訳で、思春期のワタシには生唾ゴックンものでありました。
それに、サーフィン・シーン自体もあまり登場せず、ナンかビーチバレーみたいな事もやってましたな。で、サーフボード屋のオッサンが、バレー中に死んでしまうとか、ナンかそんなシーンがあったような。そのオッサンを演じていたのがサイモア・カッセルで、このオッサン、この後に出た『メイクアップ』という映画では、ソンドラ・ロック…イーストウッドの愛人…とコリーン・キャンプ…ブルース・リーの恋人…の二人を交えて3Pで楽しんだ挙句、ボコボコにされてましたっけ。ナンとも男冥利に尽きるオッサンですな。
帰りに買ったサントラですが、実は今となってはどちらもレアものですな。まず『ハロウィン』ですが、これは怪しい日本盤で、実はこの映画、公開当時は正式なサントラがリリースされず、後にアメリカのヴァレース・サラバンデより、やっとリリースされたのですが、そのアメリカ盤サントラと、この日買った日本盤サントラは、同じようで違うバージョンなんですな。日本での劇場公開に際して、“スペースサイザー360方式”という音響方式が導入されてましたが、これはあくまでも日本独自の方式で、まぁ『デアボリカ』や『サスペリア』に於けるサーカム・サウンドみたいなものだったんですが、ようするに、場内の四方からショック音が聴こえるという緊急立体音響でしたな。どれだけの劇場がその方式に対応していたのか分かりませんが、その方式がそのままサントラ盤にも流用されていて、音楽やセリフ、効果音の合間に、突如として「ギュイ~ン!」というスペースサイザー音が唸りを上げるという、ビックリ系のサウンドが収録されたものになっていたんですな。
と同時に、例の有名な「ハロウィンのテーマ」も、実際に映画で流れたものとは違うバージョンになっていて、これは多分、日本で新たに録音し直したカバー演奏版だったようですな。まぁ、カーペンター自身が作曲したこのテーマ曲は、シンセサイザーさえあればすぐにでも演奏出来る単純な旋律だったんで、こうして簡単にカバー出来た訳で、後にリリースされたヴァレース盤のオリジナル演奏と聴き比べたら、その違いはよく分かりますな。でも、当時はそれが本物のサントラだと思っていたんですから、オメでたいものですな。しかも、それが今となっては貴重なサウンド…日本独自のオリジナル・サントラ!…になってしまったので、運命というのは分からないものですな。
一方の『カリフォルニア・ドリーミング』のサントラは、ワタシが買ったのはシングル盤でしたが、主題歌の「夢のカリフォルニア」が収録されたもので、この曲、原曲はママス&パパスが唄ったのがオリジナルですが、今回の映画化に際し、アメリカという別のグループが唄っていて、それが劇中にも流れるので、このアメリカが唄うバージョンがこの映画の正式なサントラという事になるんですな。
ところが、現在日本でビデオになっているものは、音楽が全面的に差し替えられた、いわゆる“ホーム・ビデオ・バージョン”になっていて、アメリカの歌は勿論、「夢のカリフォルニア」が一切流れないという不良バージョンになってしまっているんですな。音楽の権利関係の所為だとの事ですが、他にも『バニシングIN60"』とかも同様なんですが、当時劇場で観た者からすると、噴飯モノのバージョンという事になりますな。なにせ『カリフォルニア・ドリーミング』という題名なのに、「夢のカリフォルニア」が出て来ないんですからな。アホですな。
なので、このサントラもそういう意味では貴重ですな。この主題歌が聞けるバージョンは、もう永遠に観られないのでしょうか)