

(“完全殺人”なんて、推理小説好きにはタマらないタイトルですな。原題は“念力”、若しくは“霊能力殺人者”という意味で、つまり、離れた場所から標的を殺す能力を持ってるマザコン男の連続殺人を描いた映画で、その謎を刑事が懸命に推理するというオカルト・ミステリーもの。場所が離れているので、動機はあってもアリバイが完璧という容疑者を、どのようにして追いつめるかというのが見もので、この時のテレビ放映を1回観たきりだと、どんな結末だったのか覚えていなかったので、ちょっと前に輸入DVDで久しぶりに観てみたら、上記でも述べているように、最後は結構強引な結末になってましたな。犯人を追う刑事が、「コイツは絶対超能力を持ってる。だから離れた場所からでも人を殺せるんだ!」という仮定を元に、犯人に罠を仕掛けるといったもので、なかなか常識ハズレのエンディングではありましたっけ。
始めの方で、あまりに怪しい為に犯人と間違えられてしまう肉屋のオッサン役でネヴィル・ブランドが出ていたのが面白かったですな。まぁ彼だと、間違われてもしょうがないぐらい思いっきり怪しい風情をしてますからな。そういえば、製作者のマーディ・ラスタムは、この前後にトビー・フーパー監督の第2作『悪魔の沼』も作っていて、それの主役は、そのネヴィル・ブランドでしたな。そういう前科があるだけに、ここで犯人に疑われるのも、致し方ないでしょうな。
オカルトものとミステリーもの、及び猟奇殺人鬼ものとが上手くミックスされた映画で、なかなか面白く仕上がっているにも関わらず、日本では一度もソフト化されていないのは残念でなりませんな。何故か同じ邦題を持つ別作品がビデオ・リリースされていたので、間違って借りたりした人もいたのではないでしょうか。取り敢えずワタシは輸入DVDで観ましたが、出来れば日本盤でも観たいものですな)