


2本目は『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』。ボクが初めて劇場で東宝の怪獣映画を観たのがこの作品だった。今から13年前の夏休みだった。ボクが5歳、即ち幼稚園の頃だった。その後テレビでも観たが、何度観ても面白い。何たってオープニングからしての大ダコ、そしてガイラの登場、船を襲い、人を喰いボートの下に現れ、地引網を引き裂き、そして羽田空港へと、出ずっぱり! そしてその後は、自衛隊とガイラとの大攻防戦。そしてサンダ対ガイラと、見せ場の連続! そして抜群の特撮。特に空港でのシーンは、合成とは思えぬほどの上手さだ。そしてクライマックスの市街戦での決闘、山中での決闘など迫力いっぱい。外人博士、水野久美と出てて、フランケンシュタインを育てた事があるというので、これは! と思いきや、前作とは全く関係無いんだな。まぁ、強いていえば姉妹、いや兄弟編ってとこか。[1回目:満席、2回目:1/2]
3本目は『宇宙大怪獣ドゴラ』。以前テレビで観た時は、まぁこんなもんだろうって感じで、どっちかというと、ザ・ガードマンの焼き直し的な感じだった。中盤で橋を壊すシーンや、物が浮き上がるシーンは『空の大怪獣ラドン』の線を狙ったものだろうが、正体不明だけに迫力不足。しかも、宇宙大怪獣ではなく、宇宙細胞ではないのだろうか。セリフでは全てそうだった。ようするに面白くないのんよネ![1回目:満席、2回目:1/4、翌朝の6:30に帰る]
(オールナイトも含め、夜に映画を観るのは、それまで何度か経験した事があったものの、夜を徹して朝までの鑑賞というのは、この日が生まれて初めてでしたな。まぁ、徹夜しなければならなかったのは、場所が遠い所だった為で、大阪近辺だったら、取り敢えず3本観たところで帰っていたところなんでしょうけど、この時ばかりはそうもいきませんでしたな。つまり、終電が無くなって以後は、翌朝の始発まで待たなければならなかったからな訳で。
大阪以外の場所で映画を観るのも久しぶりでしたが、この3年前までは、神戸…元町や西宮…まで出かけて観ていたぐらいなので、その点は問題ないんですが、今から考えたら、全くもって行った事がない映画館まで、夜に出掛けてよく行ったものだと思いますな。ちゃんと場所は分かったんだろうかとか、上手く辿り着けたんだろうかとか、そう思ってしまうのですが、記憶を辿ると、別に迷ったり道が分からなかったりしなかったようで、問題なく無事に着いたって事なんでしょうね。今なら事前にネットなんかで確認出来ますが、当時はどうだったんだろうと思ったりもしますが、まぁ、ちゃんと分かった上で行動していたんだろうし、尼崎といっても一応兵庫県ながらも、限りなく大阪に近い場所でもあり、電車に乗っても大阪から2つか3つ目ぐらいの駅なので、大して遠くないですしね。それに恐らく、映画館の場所も、駅からそう遠く離れていなかったと見え、それも良かったんでしょうね。因みに、場所となってる尼崎東宝は、現在もうありませんな。
そんなこんなで観た「大特撮フェスティバル」、いやあ楽しかったですな。何処が主催していたのか分かりませんが…多分、どこかの大学の特撮映画サークル主催みたいな感じだったような…、何とも嬉しい企画で、場内も思いっきり盛り上がっていましたな。
その大学の方たちだったかどうか分かりませんが、場内後方にビデオ・カメラを設置して、スクリーンに映された各映画を撮影していたのを覚えています。まだ世の中にビデオ・ソフトが広まる前…一応、各社からリリースはされてましたが、まだ1本10万円とかの高い値段設定でしたな…だった事もあり、この機会にビデオに撮っておこうと思ったんでしょうね。今から考えたら、思いっきり映画泥棒的違法行為ですが、当時はそんな緩い時代でしたな。実際、ワタシもそれを眺めながら、羨ましいと思ったものです。
それにしても『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』と『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』の面白さにはブッタまげましたな。『フラバラ』はテレビ放映でしか観た事がなかったので、特に面白く感じましたな。この日上映されたのは、ラストでバラゴンを倒した後、突如地割れが起こって、フランケンが地中に埋もれてしまうという、いわゆる日本での劇場公開バージョンでしたな。幼少の頃にテレビで観たのは、例の大ダコ・バージョンだっただけに、初めて目にするオリジナル版は興味津々でしたっけ。
『サンダ対ガイラ』は、ワタシが初めて映画館で観た東宝特撮もので、この13年前の夏休みに、親に連れられて観たのが最初で、それ以後、テレビ放映で一度観て以来の鑑賞で、これも懐かしかったですな。前作同様、全編暗いムードで展開されて、怪獣映画というよりも怪奇映画に近い雰囲気なのが夏場にピッタリでしたっけ。
このフェスティバルでは、例えばオープニング・クレジットで、円谷英二や本多猪四郎の名前が出る度に、場内から拍手が起こる程の熱いマニアックなムードでしたが、特に『サンガイ』は、例のメーサー光線砲という大人気の殺銃兵器が登場するので、それが画面に映る度に場内は拍手喝采でしたな。
それら2作に引き換え、『宇宙大怪獣ドゴラ』は、どうしても見劣りしてしまいますな。なにせ、怪獣そのものがほとんど姿を見せずで、話は単なるギャング映画でしたからな。まぁでも、展開がちょっとコミカルで、マニア受けするシーンもあったりするので、ハードな2本を観た後の“息抜き”としては、効果があったような気もしますが…。
確か始まったのが夜の8時ぐらいからで、『ドゴラ』上映中に日付が変わってましたな。おそらく、尼崎近辺の方たちは、1回目の『ドゴラ』上映終了後に、みんな帰られたんだと思われますが、大阪から遠出してきてる者は、終電も終わっちゃったし、結局もう3本続けて観るハメになりましたが、それでも楽しかったですな。で、2回目のフランケン2部作は全然大丈夫でしたが、最後の『ドゴラ』の時は、さすがにほとんど眠ってましたな…観客も当初の4分の1になってましたっけ…。そう思うと、順番的には却ってそれで良かったのかも知れませんな。
因みにこの催し、翌年も同じ場所で行われまして、当然ワタシも参加しました。勿論上映される映画も替わってましたが、その時も楽しかったですな。何度も言ってますが、当時は、このような催しでもないと、東宝の怪獣映画をノーカットで楽しむという事が出来なかったですからな。なので、今でもこの手の作品…特にこの時に上映されたもの…をDVDで観たりする際は、この時の夜を徹して観た記憶が甦り、ノスタルジックな気分になりますな。なので、この手の映画は、ついつい夜中に観てしまうクセがついてしまいましたな。
因みに、翌朝の6時半に家に帰ってきてますが、その約1時間後にはすぐに家を飛び出して、今度は「ゴジラ映画大全集」の3本立てを観に出掛けておりました。何ともまぁ、今では考えれないぐらいタフなもんでしたなぁ。まさにこの夏は、東宝特撮三昧という訳だったんですな)