



2本目は『サンダーボルト』。これは従来のクライム・アクションではない。勿論、銀行強盗のシーンではハラハラ・ドキドキのサスペンス、或いはカー・アクションなどがあるが、ポイントがもう一つあるという事だ。それはサンダーボルトとライトフットとの友情である。彼らが初めて出会った時、ライトフットが「君の友情をくれ」とサンダーボルトに言う。そして一緒に行動していきながら段々と本当の友情に結ばれていく。そしてラスト、ジョージ・ケネディにやられた後遺症の為に、静かに死んでいくライトフット。せっかく大金を発見したのに。ポール・ウィリアムスの主題歌と合わさって、まるで青春映画のような雰囲気でとっても感動した。サンダーボルトのイーストウッドも良かったが、ライトフットのジェフ・ブリッジスも良かった。ライトフットよ永遠に… [満席(186人)]
3本目は『ゼブラ軍団』。銃撃戦、カー・アクションなどの見せ場はあるが、何やら内容がスッカラカンだ。何故彼らがあんな事をしでかすのか、とか、人物設定もあやふやで分からずづくめ。やはり、いくらB級映画でも、役者に魅力が無くてはダメだ。[満員(200人)]
夜、日曜洋画劇場で『ザ・ハプニング/真昼の衝動』を観る。はじめは、後味の悪いニュー・シネマ調の映画かと思ったが何のナンの、コメディ調で面白いではないか。それでいて一種の人間ドラマになっている。誘拐して身代金を要求したら誰も受け付けてくれない。妻も友人も母も。全員に裏切られた時のあの悲しみ。すると今度は反対に、彼らを脅す始末。そしてまんまと100万ドルを手に入れる。何と痛快な事か。でもそのお金にマークが付けられてあるのを知り、また元どうりに。誰一人として傷ついたり死んだりしないところが良い。アンソニー・クインの人間ドラマであり、青年4人の青春ドラマでもある。[視聴率:関東8.0%]
●今日のニュース…『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスが11月、5年ぶりに来日。ヤマハ世界音楽祭に参加するため
(この日の3本立ては、思い出の3本立てでしたな。何せ映画館が凄い! それは後述するとして、まず『大いなる決闘』はヘストンとコバーンが対決する本格派西部劇。前年がアメリカ建国200年の年だけあり、西部劇復活の声が上がっておりましたが、そんな中で作られたのがこの映画でしたな。内容はどちらかというと陰惨なストーリーで、とても本格的っていう感じはなかったんですが、同期の『ミズーリ・ブレイク』や『ビッグ・アメリカン』等と比べると、まだマシだったという感じでしたっけ。ま、“建国200年記念の西部劇”というと、『アウトロー』が一番面白かったという事になりますかな。
その『アウトロー』のイーストウッド主演なのが次の『サンダーボルト』。この時初めて観たんですが、いやービックリ致しました。サンダーボルトと異名をとる金庫破りが、キャノン砲を用いてド派手なアクションを展開する映画かと思いきや、まるでニュー・シネマ調の青春映画になっていたとは。ラストには思わず泣いてしまいました。観る前に『真夜中のカーボーイ』や『スケアクロウ』に似ているという評論を読んだ事があり、「何言うとるネン、コイツは」と思っていたんですが、本当にそんな感じだったとは。その節は失礼致しました! いやぁ、それにしてもこんなに面白いとは思ってもいませんでしたな。これで益々イーストウッドが好きになったっけ。小悪役に徹したジョージ・ケネディも存在感バッチリでしたな。そしてあのラスト・シーン。生涯忘れえぬ名ラスト・シーンだったと思います。死んだ友を乗せて、どこまでもどこまでも走り行くサンダーボルト。あの遠い道の先には、一体何が続いているのだろうか。安住の地か、それとも失われた西部の魂か…。
3本目の『ゼブラ軍団』は、典型的なB級、というかC級アクションでしたな。何故タイトルが“ゼブラ軍団”となっているのか、それは映画を観れば分かる訳ですが、白人が黒人になりすまして強盗をやるので白と黒が入り乱れる、つまりシマウマのようだという訳ですが最後の最後にシマウマ的なドンデン返しがあり、恐らく作り手は、それがやりたかったんでしょうな。
ユニークなのは、スタントマンとして裏方で活躍していたグレン・R・ワイルダーが主演している事。色んなアクション映画のスタントマンとして、エンド・クレジットでよく名前を拝見していた人でしたが、何故か主演に借り出されているのが面白いですな。『複数犯罪』『白熱』『ロンゲスト・ヤード』『グレートスタントマン』『シャーキーズ・マシーン』等のバート・レイノルズ映画から、『パニック・イン・スタジアム』『スカーフェイス』『シティヒート』『リーサル・ウェポン』『ダイ・ハード』『ロックアップ』『ターミネーター2』『トゥルーライズ』等の有名どころまで、60年代~今に至るまでも幅広く活躍してきた超ベテランのスタントマンですな。これで映画の出来が良かったら、もっと知られてもイイ存在だったのではないかと思うのですが、それが残念ではありましたな。
80年代に入って続編が作られましたが、1作目より酷い出来だったのには唖然としました。それと比べると1作目は、傑作に思えますな・笑。因みにこの映画、元々TVムービーと言われておりましたが、しっかりスコープ・サイズで撮られているので、ちゃんとした劇場用映画だったようです。
テレビで観た『ザ・ハプニング/真昼の衝動』は、『真昼の衝動』が正式な邦題で、原題が“ザ・ハプニング”なんですな。これって、今公開中のシャマランの新作と同じタイトルですよね。内容は全然違うようですが。で、この映画の事は完全に忘れていたんですが、今回これを記すに当たって上記の文章を読んでみたら、なかなか面白そうじゃないですか。是非もう一度観たいのですが、何とかなりませんかね。日本は元より、アメリカでもソフト化されていないようで、余計激しく観たくなったのですが。アンソニー・クイン、フェイ・ダナウェイ、マイケル・パークスというキャスティングも興味深いし、監督が『ザ・カー』のエリオット・シルバースタインというのもイイですな。
さて、この日初めて行ったというシネマ温劇という所ですが、ここについては明日に書こうかと思います。もう夜も遅いですし…ほとんど朝ですが…)