暖かくなってきて、もう桜もまじかか?と思っていたらここにきての寒さはこたえる。寒い時に寒いのはよいが、寒い時の暖かいのはありがたいけど、暖かくなってからの寒さが一番きつい。いわゆる寒暖差。節々がいたむのは年齢のせいでしょうか苦笑

皆さんも、寒暖差とまた流行っているアレとおkら打に気を付けて、年度末を乗り切りましょう。

 

さて今回は弱小オーケストラに海外で活躍したマエストロが指揮をするお話です。
お馴染みのストーリー展開ですが、別にミステリーとかではないので、ドキワクではないのですが、オケを題材にした作品なので、音楽と西島秀俊さんが出ていることもあって見始めました。

本筋のストーリーは王道でよくありがちなサクセスストーリーではあったものの、地方の現状とかを組み込まれていたり、芸術的な事とお金の話とかが描かれており、物語に厚みを持たせておりました

さすがに年始スタートの作品で、年度末にかけてやるクールなので、話数は少なくなりがちですが、小生的には日曜劇場にありがちな半沢直樹や、テセウスのように毎週に毎週ドキドキワクワクさせられでは月曜から業務にさしさわり…はなかったものの情熱をほだされて昂ってしまいついつい力が入ってしまう作品が多くありました

ただ今回は、クラシック音楽のヒーリング効果なのか、ほのぼのと見ることができて、ストーリー展開によってはやきもきすることはあっても、日曜のこの時間をリラックスして見ることができて、ふわっとした柔らかな気持ちでウィークデイを過ごすことができましたので、この路線もありだなと。

あと構成がありがたかった。クラシックをあまり聞いて来なかった人でもわかりやすく、その回のテーマ曲を解説してくれるので、曲を聞いて想像を膨らませて聞くことができる。むしろ、話に出てきた曲を自分のCDラックから探して聞き直すぐらいでした。

勿論、人物描写はあるもののオーケストラという大所帯なので、キーパーソンだけにはなっていましたが、うまく表現できていたかなと。
西島秀俊さんのやわかな演技は、今までの印象とは違い最初こそ違和感を感じましたがそれが音楽以外何もできないみたいな表現につながって、最後には違和感なく見れました。いつも難しい顔で演技する物が多かっただけに、西島さんの演技に感服します。また、芦田愛菜さんも良い味というか、良い演技が見れました。子役から見ているので、この大人への変換期の演技は難しいとは思うのですが、女優としての階段を無事に上がっているような演技でした。学業との両立をさせているのは頭が上がらない(泣)

他の出演者も、味わいのあるオケ独特の癖のある役どころを演じておられました。特に津田寛治さんは強面の役が多い中で、ちょっと抜けているコンマスを演じていたのが、妙に面白かったです。

ただ残念なのは、最後に向かって、少し話が早足になった点でしょうか。どうしても、音楽を扱う作品は演奏する場面があるので、物語を進行するうえで情緒感は出せるものの、セリフがすぐなくなるので、ストーリーが進ませづらくなります。そこで、パラレルに進んでいた話がセリフ一つで解決したり、どうなったん?みたいな所が見えましたがそこは音楽ドラマの仕方がない所で苦労が見え隠れします。

それでも、若い頃は眠たくなるというイメージが多いし、ましてはコンサートは敷居が高いという印象もあるクラシックを身近なものに感じさせてくれる作品でした。

お時間がある方は、是非にご覧いただき、識者とか関係なくお気に入りの曲を見つけて聞いてみるのも一興かと。
となると、生音も聞きたいなあという気分にさせられた作品でしたって話。