桜ははかないですね。先週はじめ辺りまではぐずついた天気がつづいていたのですが、一気に咲くとやっぱりあでやかできれいだなと見上げたのもつかのま、もう散り始めている。通りの桜が咲いて散っておグラデーションのように見ていた。さて、今年の4月1日のエイプリルフールはいかがでしょうか?最近は企業や芸能人の方がしょーもない嘘を書いて話題となっていますが、個人的にも仕掛ける方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

 

嘘と言えばということで今回は「嘘八百」です。痛快古道具コメディーです。中井貴一さん、佐々木蔵之介さんダブル主演の作品で、このあとシリーズ化もされていくのですが、日本版オーシャンズ11は言いすぎでしょうか(笑)
オーシャンズみたいにスタイリッシュではないものの、それぞれのスペシャリストがいて、詐欺ではあるけれど大物に対抗していく様子が痛快です。

関西が舞台なので佐々木蔵之介さんの出身地なのでナチュラル?に近い感じの演技がなんかよいですし、中井貴一さんとのやりとりも漫才のようなテンポの良さで、見ていて気持ちが良いです。舞台のせいかすべてのテンポが気持ちよく中だるみがないまま、とんとんと大団円に向かっていく様は見ている側に時間を感じさせない不思議な作品です。

出演している俳優さんが、また曲者揃いでワクワクしてしまいます。坂田利夫さんや木下ほうかさんだけでなく、森川葵さん(棒日テレのバラエティで認識した)塚地武雅さんなどなど、本当に芸達者が多くでているので、見ごたえはあります。

また、古道具という所も面白い。というのも、何でも鑑定団しかりですが、目利きという個人ベースの判断基準で、値段があってないようなものを詐欺に使うという所が目の付け所が良いなあと。しかも関西という歴史が息吹く街でのやりとりがリアルぽいので、引き込まれる。

 

騙されたら騙し返せというとクロサギみたいな感じ見受けられらますが、あれは仕置き人みたいな要素もありますが、この作品はコメディ色が強いのと仲間意識でやってやるぜみたいな気持ちよさがある。さすがにオーシャンズのようにオールスターとはいかないまでも、スティングとも違うけど、見終わった後に同じような気持ちよさがあります。それはなんなのだろうかと疑問は残る。

続きがあるというというので、人気もあったのでしょう。続きも気になるところです。

本当に痛快という言葉が似合う、気持ち良さがあり、エンタメとして楽しめます。休みの日の午後にポテチでも食べながら、横になって見れる映画です。それから、古道具を通して歴史も知れるという意味では、お子様と見ても勉強になるかと思いますって話。