三寒四温とは言いますが、ここまで寒暖差があると体調もままならない・・・ということで先日、久々に普通に風邪を召しました(苦笑)感染症の際は気を付けて、さらに気を付けていたのですが、気を抜いったわけではなくて・・・ふらふらとなっていました。とはいえ、調べていただきましたら「普通の風邪」との診断。このご時世で、「普通の風邪」とのことでほっとなでおろしたところで、よくよく考えると「普通の風邪」ってなんだ?とついつい笑ってしまった。気温だけでなく気圧も体調に左右するとのことですので、皆さんもどうぞお体ご自愛ください。

 

さて、今回は、今日みたいに季節に似合わず熱く感じた日はお風呂に入ってサッパリしたいですよね。そんな時に鑑賞するのにぴったりの濱田岳さん、生田斗真さん、橋本環奈さん出演のハートフルコメディ「湯道」です。
いやぁ、お湯と一緒でほっこりする作品でした。

お風呂ものと言うと最近でもないですがテルマエ・ロマエが思い出されるのですが、あちらはSFコメディとなっていて、どちらかと言う世代的に見たことはないのですが「時間ですよ」的な感じかなと思ったり、見る前になんとなく想像してたのですが、思いのほかハートフルでほっこり。

CMではドタバタ感が満載でしたが、それよりも人間模様が描かれていて、面白い!というよりはぬるま湯で長湯してしまうような温かさがある作品となっていました。原作があるかはわかりませんが、いつも言う映画の制限で主役クラスの人以外の人物の掘り下げが少ないのは御愛嬌で、映画として楽しいものになっておりました。

脇がまた実力揃いなので、言葉一つ一つだけで、描かれていないエピソードが想像されてストーリーを厚くさせているので、物足りなさは感じませんでした。寺島進さんと戸田恵子さんの夫婦役や、柄本明さんの不思議な感じとか、小日向さんの家族の物語とか、天童よしみさんとクリス・ハートさんの物語とか、笹野さんと吉行さんと上げればきりがないほどのエピソードがあり、その一つ一つが本筋の合間の数分の演技によって織りなされるのは見事です。それは、皆さんの演技の賜物で成り立っているのです。

それに、銭湯の世代ではないし、人見知りの小生としては、なかなか行く機会も少なく家の風呂改装やイベント的に幼少に行ったぐらいですが、裸の付き合いというだけあって、銭湯では一緒になっただけで、そこに来るまでのそれぞれの家庭の事情がある。当たり前のことだが、人生って一人として同じ物語があるわけじゃないドラマがあって、一人一人が主人公であり、他の人から見たら脇であるというのを考えさせられた映画であった。
学校や会社とも違った年齢も立場も関係のない社交場といったところと小生の親は話していたのを思い出す。

現在の日本はインバウンドが増え、観光業だけでなく普通に海外の人と、触れ合う機会が増えて来ているし、多様性をうたう世の中に銭湯という社交場を一つ提案されたような話で、これからの未来の在り方の一つなのかなと。

だから、銭湯や温泉などで海外の方でかけ湯をせずに入るとか、洗い場の椅子を流さないとか、色々なマナーを知らない人には煙たい顔をするぐらいなら、そっと教えてあげる心意気がほしい所。それが日本人の持つ「湯道」の嗜みであるから…ってこっち側の小生には、なかなか難しいけど努力します(笑)

そんなんで、一人で鑑賞するのも良いですが、親御さんとかお子さんとか家族と鑑賞してお風呂にまつわるあれやこれやを話して、銭湯や温泉に行くのも良いんじゃないでしょうかって話。