3月です。毎年恒例ではるが年度末と次年度のことで頭の中から体中まで忙しい・・・感じがする。なぜか気持ちが焦るのです。「1 月は行く 2 月は逃げる 3 月は去る」という言葉があるように年が明けると第4四半期はばたばたです。しかも前もってやっておけない待ちからのスタートなのでなおさらです。そんな3月に入るだけで憂鬱になる小生ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今年度もラストスパート!お体とお心に気を付けて乗り切ってまいりましょう。

 

話は変わりますが、小生は別にアニメだからとか、特撮だからとかというボーダーは設けずに映像作品を見ているわけですけど、その中でこのアニメ作品はCMの頃から気になっていた。

前情報はあんまりというか、見ないようにしているのは自分の食感を楽しむためです。どうしても実写だと俳優さんとかに惹かれてしまうのですが、アニメは本当にエンドロールまで声優さんとか制作とかはなるべく見ないようにしている。面白いとか面白くないとかは感性や好みに反映されるもので、頼りにはならないけどそのぐらいの評価なら見たり、聞いたりする分には気にしない。内容とかに触れられると、それはフィルターを通したものになるので、映画レビューを語っておきながら小生は内容には触れずに伝えられるよう努力しているのはそのためだったりする。

 

ということで今回はグッバイ、ドン・グリーズ!という作品です。まずはこの題名である。題名は顔なのですが不可思議な濁点と切れ目があるのことにお気づきの方は鋭い!とだけ言っておきましょう(笑)小生は見た後で気づいたもんで苦笑

 

まあ、ざっくりというとスタンドバイミー的なひと夏の思春期の冒険ものですが、2時間とは思えない盛沢山さ。おなかいっぱいである。しかも、今どきというか珍しいほぼ3人だけである。大人はなるべく排除するあたりはにくい演出である。小生の幼少の頃を思い出すと、大人は存在していたが、かも自分の世界には存在しなかったような感じがする。親とか、先生とか、近所の方など登場人物になりえる人は様々いるけど、その頃の視覚にはあんまり入ってなかったのような気がする。思い返してみればの話であえて視覚から外れていたわけではなく、あくまで自分の世界観であって、そこには今と同じ24時間だけど24時間ではない世界観があるように、友達、教室などが世界のすべてだった気がする。そんな思春期をの視点をうまく表現しているなと感じる作品である。

 

だれしも?かはわからないけど、20世紀少年しかり仲間内だけの秘密基地ははその代表例である。秘密とは今思えば誰に対してなのか?そう大人に対しての秘密基地。いわば、自分の部屋がないころに自由に使える部屋がほしいなんて妄想は、大人になった今もある訳ですが苦笑。結局はおままごとの延長線上にあるもので、腰を曲げないとは入れない入口や、座る椅子を持ち込んだり、そこで、お菓子を食べるだけで、なんか大人になれた気がしたあの感覚。忘れてしまったものを思い出させるノスタルジックな世界でした。

 

最後のほうは話が大きくなってはいくものの、それによってもたらされる映像は本当に素敵で劇場で見たら声を上げていたかもしれないし、涙も流したかもと思える作品でした。

 

で、エンドロールを見ると、まあ豪華な声優陣です。小生でも知っている名前がずらりで、監督さんはなるほどと納得の方でした。「宇宙よりも遠い場所」の監督さんでしたかどうりで・・・。

 

これは、お休みの昼間にちょっと今に疲れているときにノスタルジックに浸りながら明日への活力にするような映画です。そして見終わった後に自分たちのやったあの頃の武勇伝を思い出して、久々にあの頃の友人に連絡でも取りたくなるような作品でしたって話。