今年も残りあとわずかとなり、イルミネーションとか華やかさとは心裏原で、年内にやらなければならないことでスケジュールが一杯の方もいらっしゃると思いますが、お体だけでなく急いで事故とかにあわぬようにお祈り申し上げます。急がば回れってね。

 

さて今回はご存知の池井戸作品です。池井戸作品の醍醐味は、逆転の一手を指したら、逆転されて、また逆転して、それから窮地な陥ってホワイトナイトしかり、大逆転で幕を閉じるというのが気持ちいい作品というイメージと、会社組織という中の中間管理職の立場で、会社とは、正しさとはという社会人なら絵空事ではなく大なり小なり経験したような感覚を覚ええ自分に投影しやすい作品が特徴です

今回も、そんなスカッとする気持ちと反面教師的な気持ちで鑑賞したけど、映画だからか、逆転に次ぐ逆転というよりは、淡々とした内容になっていました。

二時間ではなかなか表現しきれない部分はありつつも、なんか足りない気はしなかったので、小生がハードルを上げすぎただけの事で面白くはありました。

シャイロックとはシェークスピア作品のベニスの商人が出てくる人物なのですが、この内容でこの題名はさすがと言わざる終えない。今作を見るならベニスの商人わ読んだり、見たりしとくと味わいが増すのでオススメです。
とはいえ読んでいなくとも、ちゃんと説明してくれるのでご安心を

半沢直樹ではでは妻役で出てきた上戸彩さんが登場するので、池井戸作品にはならない存在なんすかね。別に良いとか悪いとかではなく、上戸さんのキャラで言えば今回のほうがしっくりと来た感じがしたので。
阿部サダヲさんの中間管理職の役はもちろんぴったりです。右往左往具合がなんとも言えない感じです。ただ、逆襲とかという感じじゃなくて、あれよあれよと巻き込まれていく感じなので、他の池井戸作品にはない雰囲気。池井戸作品にある信念みたいな…信念はあるんですが、ハングリーな感じはないので、珍しい印象があります

だからなのか、事実がただただ積み上がっていく様を、演者同様に追っていく感じがした。それは、本を読んでいる似た1ページ1ページを丁寧に読んでいるかのような感覚。なので、見ていてハラハラや「その手があったか!」と膝を打つような事はないが、一緒に深部に向かってるような面白さはあった。

スカッとまではいかなくとも、鑑賞後の気持ち良さあるので仕事で疲れている時とかに見るのが良かと。

さて明日も頑張ろかなって話。