11月となり、カレンダーも残り二枚となり年月の速さに毎年ながら一枚づつめくるたびに悲哀がこもってしまうのは、年齢のせいなのだろうかと思う今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

まだ、夏日とかいうはなしもあったり、朝夕はちゃんと冷えたりしているので、寒暖の差に体調を崩されないように。

 

さて今回はガリレオシリーズの第三弾です。映画だと、テレビドラマに比べてシリアスになりがちなこのシリーズ。今回はいかに!

ということで、第二弾の容疑者Xでは天才VS天才ということで色々な仕掛けがあって楽しめました。第一弾も湯川先生と子どのふれあいで科学の楽しさを表現してたように思えます。

 

映画ということもあり脇の人たちが何とも豪華であります。今回のお話は容疑者が一人ということではないので、役者さんそれぞれがにおわせるなんとも見ごたえのある作品となりました。そして、今回もハッピーエンドとは言えないなんとも物悲しい感じで終わる。最初に書きましたが、ガリレオシリーズの映画はなんとも結末がハッピーエンドではなく、なぞは解けて頭はすっきりしますが心もちザワザワしていしまう終わり方があり、それが良いともいえるのでが、見終わったとに気持ちが沈んでしまうのが毎度のシリーズで、今回も様々なトリックがありつつも、なぞは解明されるのですがやっぱり悲しい気持ちで終わるという作品でした。

 

ちらっと調べてみたところ14年ぶりの湯川先生らしいのですが、福山さんは地でいっているのではと思えるほどブランクは感じさせない演技で、ちゃんと湯川先生でした。柴咲さんと北村さんも勿論、14年を感じさせない演技で、見る側も14年を通り越してちゃんと世界観に入り込めたのは演出のおかげですかね。

 

今回は、出演者が多く色々と複雑に絡み合ったりしているので見ごたえがある。ただ、多すぎるがゆえに事件に絡む付きが薄く思えたが、そこは絆や、人情でカバーしている感じでしたね。原作ではそれぞれの動機に至る理由があって、そこらあたりも描かれているとは思うのですが、映画サイズにするとそこいらを描くのかは難しいところだったのではないかと察する。でも、映画として成り立たないほどの違和感かと言われれば”アレ?”と思うくらいなので気にしなくてもよいかもしれない。

 

今回の映画の全体的印象はオリエンタル急行なんだけど、日本人というところとありえなくないストーリーが感情を移入させる。そして、湯川先生のクールな感じだけど、実は人間味あふれる情に厚い人だということが分かる作品ではありました。

 

フジテレビさんが月9のトレンディドラマを方向転換した初期の頃の作品なので、今後もスペシャルドラマでもいいので定期的に見たいなあと思うのです。先日見行った「ミステリという勿れ」もそうですが、キャラのミステリ物は原作が続いているので期を見て、続きをやってほしいと切に願う。そういえば、品川さんは・・・って話。