いやはや、8月に入り暑さだけでなく台風も心配になる天候が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

今回もいつもながらに前評判を見ずに見た作品ですが、原作物だったようです。
いきなりさんが飲んだくれるシーンからスタートで、いきなりやられる。
今までの彼女のイメージからは離れているやさぐれた感じは驚いたのは小生だけであろうか。彼女の独特の話し方にも違和感はなく、むしろ汚い言葉を使うことでのギャップが、人間のリアルさを映し出している。

スタートシーンもそうだが、この映画には永野さんの食事のシーンが多くあり、箸の持ち方や食べ方が粗雑にしているのもキャラクターの性格を表現しているのだろうが、最初のギャップで永野芽郁という女優の今までのイメージをぶっ壊されたので、その後は気にならないほど自然であった。
キャラづけと言えばタバコもそのアイテムの一種であるが、愛煙家の小生が見ても、にわかに吸い始めたとは思えないようで、実は普段から吸ってるかのような立ち振る舞いに見えるくらいでした。
出てくるキャラが少ないのも、この作品の特徴で、その分それぞれの役者さんの責任も多くて、社会情勢や家庭環境をあらわすのには欠かせない存在となっている。それには無論、演技力が問われるのだが、それにこたえるに十分なキャスティングだった。ようは出ている人、みんなうまかった。
相手役の奈緒さんも、アナバンでの怪演が話題となっていたが、か弱いくせにダメな方ダメな方へと流れてしまう人を演じている。彼女の悲しいのに笑うとか、感情と表情が逆になってしまう演技は見所で、こちらもグッとくるものがあった。

ストーリーも、日常にあるような話と、ギリギリぶっ飛んだ話とが混ざり込んでいてファンタジーだからとか、フィクションだからった思わせないリアルな感じがあるものの、退屈したりはせず最後まで時間を気にせず見れました。
もしも小生も同じ状況であれば、同じ行動を取りたいと思うぐらいな取り乱すかもだけど、実際はできないだろうなと思ったりもして観後感は考えさせられた。

永野芽郁さんと奈緒さんの演技わ堪能した感じがするなら、この作品かなと思いましたので、ファミリーというか一人で見たほうが良い作品ですが、くれぐれも凹んでいる夜には御遠慮くださいね。

しかしながら、良かった作品が原作ものの場合は、原作を追っかけるべきなのか悩むなあって話。