6月もあと少しで終わる。なんとも、月日の流れというものは残酷なまでに過ぎていくのです。使いたいときに使えるように時間貯金ができればよいのにと思う。時間も川のように流れているのだからダムのようなものを作って、、流れる用を調節して・・・夢のような話を想像して現実逃避をしている小生ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。てんきもままならぬので、体調などは崩されていないでしょうか。

 

さて、今回はフランス映画の「ガガーリン」です。フィーリングだけで「地球は青かった」のガガーリンの伝記的映画化と勘違いして見てみると、なかなかに楽しめました。

 

題名のガガーリンは、文字通りガガーリンの功績を記念して作られた公営団地の名前で、そこには様々な方が住んでいて、いろんな思いを出ここにいるというところから、老朽化かからこの団地が壊されるまでの話が描かれています。

 

小生は最初勘違いして、見ていたのですが、途中からりかいしてみているとフランス映画独特?というか前衛的なシーンが混ざっておりこんがらがることもありましたが、ストーリーは前記の通りシンプルなものでヒューマンドラマです。

 

主人公以外の出演者の関係性が、突然すぎるくらいにテンポよく話は進んでいくので、退屈なことはないですが常に追っかけていないと見失ってしまうのは小生の見方が悪いのでしょう。

 

なんというか壊れいく建物もそうですが、なんだかノスタルジイを感じる作品化と思います。海の向こうのことなので、懐かしいという感じというよりも、その当時最先端だったろう公営団地も、年月に勝てずに消え行く運命にあり、その後には緑地化された公園を伴う、最先端のビルが建つ。スクラップビルドを繰り返して、今小生らは地を踏んでいる。そうして未来は作られていくのだろうとは思うが、それにあらがう人々は未来が嫌なわけではなく、今を生きていたいという思いなだろうと考えると仕方がないと思うことと切なさを感じる。

 

幼少の頃に行っていたパン屋が「60年ありがとう」と看板を下ろした。事情を聴くと自社ビルの老朽化で立て直すのだというが、立て直した後でもう一度パン屋は年齢的に厳しいと言っていたそうだ。最近は言っていなかったけど、気づいた時にそのかんば難を見ると二度とは食べれない味に、いっておけばよかったなと後悔した。

 

今の世の中、情報であふれかえり時の流れもそれに伴って早く感じる。そんななかで取り残されぬよう努力も必要であるが、変わらないものが少なくなった昨今に警鐘を鳴らしてくれたような作品でした。

 

そういえば、古民家というと茅葺屋根の家とか、明治初期の和洋折衷的な建物とかは保存するけど、昭和の遺産は古民家として保存はしないのだろうかとふと思ってしまったという話。