春の嵐。というとヘルマン・ヘッセの小説の題名ですが、まさに嵐と呼ぶべき寒暖の差で、読んだことはないですがコロコロとかわるがわる話なのかもしれません。花粉症の人は本当にお気の毒だと思います。
さて、キングダムです。漫画原作のアレですけど、続きだから見てしまいました。原作?どおりというかなんというか、2作目にしてここまでしか描けないかなというぐらい遅々として進まない感じです。原作が終わってない作品に手を付けるとこうなるわけです。SWじゃないけど9作ぐらい?それで終われば御の字で、いつまでやってくれるのかという不安もある。
映画としては、話題作であり興行的にも原作漫画の実写化としてはめずらしく、2までできた。2もぼちぼちとの話を聞くので、次回作も決定しているようだ。
そして、キングダムの話題は、キャスティングにもある。原作では濃いキャラを誰が演じるのかというのが注目されている。今回の目玉は羌瘣だったが清野菜名さん。まあ、他がキャラ立ちしすぎているので可もなく不可もなく。そもそも演技が必要かと言われれば、演技力よりも存在感のほうが重要かもしれない。
その代表格は、王騎を演じた大沢たかおさんだ。一作目の時に誰がやるの?と話題になった。今回も10分程度の出演ながら、大将軍の存在感をうまく表現していた。そのほかの大将軍も気になるところですが、今回は麃公役の豊川悦司さんが良い味を出していた。今後も続けるのであれば様々なキャラの濃い人たちが登場するところですが、それに耐えられる存在感がキーポイントだと考えます。
それよりも、続くのかが問題。ここからが面白くなるのだから、期待せずにはいられない。
さてはて、ただ、やっぱり、原作やアニメを知っていないとついていけない部分もあり、ましてや前作を見ていないとなかなかつらいところである。シリーズ物の難しさはそこにあるかもしれない。小生的にはシリーズ物は、話も続いているけど、初見でも楽しめるのが映画だし、前作を知っているともっと楽しめるというのが良いと思います。
SWシリーズにしても、インディジョーンズしかり、バックトゥザフューチャーだって一本づつ面白いけど、シリーズ通してみるとなお面白い作りになっているので、理想的である。そのあたりは日本のシリーズ物は難しい部分でもあるんで、テレビドラマの続きとか、原作映画ばかりになってしまいがちである。オリジナルのシリーズ物はなかなかに難しいというところだろう。
さて、キングダムは映画館で見ると、戦闘シーンが見ごたえが出てくるのでしょうが、キングダムの面白さは政治的なアレヤコレヤのやり取りと駆け引きが面白さの一端を握っているので、映画映えしにくい。なので、戦闘シーンを中軸にすると、中身がすっかからかんになってしまう。要はバランス。それが、うまくかみ合っているので、キングダムは原作ものだけど見れるのかもしれない。最初に記したが、この話のスピードでどこまでいけるのだろうか。3作目までは決まっているようだが、その先の展望はいかに!むしろ、そっちのほうが気になってしまいますって話。