皆様。3月です。出会いと別れの季節ですが、心なしか気温も上がってきて、少しスキップをしたくなるような季節です。

 

そんな運命の出会いからの衝撃的な別れを描いた作品です。

 

レディガガの出演で話題でしたが、ちょうどよい悪女を演じておられました。ちょうどよいというのは、とびぬけて美人というわけでもないのに、もてる人って現存するわけで、そんあ難しい役をうまく表現できていたと思います。前半の顔と、後半の顔が同一人物ではないかのような表情していて、びっくりして巻き戻したくらいです。まあ、メイクによるところもあるのでしょうが、最後にはちゃんと悪女の顔になったいたので、よかったです。

 

さて、カイロレンじゃなくて、アダムドライバーも優男プリを発揮していました。グッチという名を疎ましく思っていたのが、だんだんグッチになっていく姿もなかなかのものです。

 

グッチを見るたびにこの話を思い出すのではないかというくらいよくできていて、ちゃんとしたヒューマンドラマになっていた。時間も長くなくて、気軽に見れるのが良いです。

 

ただ、華やかさに欠けるのがさみしい。ファッションショーとかのシーンがきらびやかになれば、明暗がしっかりした映画に仕上がったとは思うけど・・・。

 

事実に元ずく作品ではあるし、リドリースコットさんなので、淡々とした感じかと思ったけど、隅々に行き届いたカット割りは自然と入り込める。

 

グッチって今も名ブランドですが、こういったことがあるんだなと、創業者一族って良くもあり悪くもある。この話を池井戸さんが書いたらどんなふうになるんだろうとか思ってみたら、少しおかしかった。

 

重たいラストではあるけど、気軽に見える作品かと思いますって話。