本日の帰り・・・。


真っ暗闇の、雨上がりで湿った空気の中、ところどころの電灯のジジッジジッという音しかな意図ころを歩いている。


二車線の道路は、ほとんど車どおりはなく、ただ、先を見るとぼんやり光る電灯。


それでも、その道路は明るいほうで、住宅街を抜け、坂道に差し掛かると、急に道幅が狭くなり、より一層うっそうとした感じになる。


ナゼナラ、両側は竹やぶである。


電灯の明かりすら見えず、月明かりだけがたよりのこの道では、ささっささっという、竹が揺れる音だけが支配した。


一歩づつ歩みを進めるごとに背中に悪寒が走る。気のせいだろうと、気持ち足早になる。


そうなんだ、この坂道の途中は集合墓地になっている。


そして、頂上には地蔵が三体、その墓地を見守るようにたっている。それがまた、不気味。



今日は、湿った空気の中、やな予感を背中で感じつつ、坂道を登る。





横目でチラと墓地をみる。むっ




何事もなく頂上につく、この10分足らずの時間が永遠にも感じられ、地蔵の不気味さも今夜はやさしい月明かりのおかげで、にこやかに見える。


その時だった。








地蔵の手前で黒いものがささっと動いた。


えっ?


と思うと、人間の後頭部らしかった。












その瞬間ヤバイと思ったが。もうその頭はこちらを向こうとしていた。




もう、体は硬直して動かないけど、コレは完全にあれだ!あれだよ!やばいです。

お盆で帰りそびれた、あれかな・・・。











ゴロン。


















・・・。














人が・・・、地蔵の土台から・・・。アレ?足アリ?

えっ?


ニッカポッカ?




「ゴーゴー」と丁寧にいびきまで。



酔っ払いだった。本当に迷惑だな。(笑)

期待した方申し訳ありませんでした。