1月29日(日)
今のロシア大統領は、今から20年以上まえの1999年に初めてロシア首相に就任した。
旧ソ連陣営だった国々は、それと時期を同じくするように、1999年以降次々と北大西洋条約機構に加盟した。
ロシア側からすると、櫛の歯の抜けるがごとく、旧同盟国が対峙する陣営へ寝返ったという印象ではないだろうか。
1999年 ポーランド、チェコ、ハンガリーの3か国
2004年 スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、旧バルト三国、スロベニアの7か国
2009年 アルバニアとクロアチアの2か国
2017年 モンテネグロ
2020年 北マケドニア
決別される理由はロシア側にあるとした上で、今大問題となっているウクライナ侵攻に関して言えば、ウクライナがNATO側につくということは、アメリカにとって、隣国で関係が深いカナダやメキシコがロシア側につくようなものであろうか。
1999年以降の流れは、宛ら、力を失った親分のもとにいた子分が、次々と親分を見限り、長年張り合ってきた相手側の親分のもとへ走る、といった構図のように見える。
ロシアにとってウクライナは、子分の中でもかつて最も緊密な実力者だったことから、離反による打撃も、離反対する憎さも倍増だろう。
ロシアによる侵攻から1年を迎えようとしている。
脅威に屈しないウクライナの人々の勇敢さは唯々称えられるべきである。
苦しんでいる方々が護られ、いち早く平和が回復されることを願う。