日米ともに「長期」金利が上がっていますが、背景はそれぞれ異なるようです。
短期から長期までの金利を結んだ「金利カーブ」を見てみましょう。

米国のカーブは緩やかな右肩上がりですが、日本はそれ以上に急になっています。

市場が、日本の金利はこれからも更に上がる可能性があると見ているためです。

まず米国ですが、インフレの継続や財政赤字、AI・データセンター投資による資金需要などを背景に、長期国債を持つリスクへの上乗せ金利、いわゆる「タームプレミアム」が高まりやすくなっています。

 

AI・データセンター投資が資金需要や成長・インフレ期待を高め、将来の金利上昇や国債価格下落の不確実性を大きくするため、長期債に上乗せ金利が求められやすくなるということのようです。

一方、日本では日銀が短期政策金利の利上げを進め、国債の買入れも減らしています。

そして、日銀に代わって市場が国債を引き受けるには、これまでより高い金利が必要になります。日本は、長く続いた低金利の世界から「金利のある世界」へ戻る途中なのです。

この違いは為替や資金の流れにも影響します。米国のインフレ抑制姿勢への信頼が強まれば、金やビットコインに向かっていた資金が逆流し、ドルに資金が戻ることもあります。

米国は長期金利が下がりにくい世界、日本は金利が正常化していく世界。同じ金利上昇でも理由が違う――ここが、日米金利の分岐点ということのようです。

 

※6コマ目の補足