10年国債や30年国債の金利は、市場が将来の景気、物価、金融政策、財政をどう見ているかを示す重要な指標です。
10年金利は、住宅ローンや企業の借入、社債の金利の基準となり、株式、不動産、発電所などの事業価値にも影響します。
金利が上がると、資金調達コストが増え、将来の利益を現在価値に換算した金額も小さくなるため、投資採算は悪化しやすくなります。
例えば、投資対象の事業価値(現在価値)を評価するには、その事業が生み出す将来キャッシュフローを、評価時点の金利水準で割引いて計算します。
そのため、金利上昇は、割引率の上昇につながることを通して、投資している事業の価値を低下させます。
一方、30年金利は、長期的なインフレや政府財政への信頼をより強く反映します。特に、大規模インフラ設備等といった回収期間が長い事業では影響が大きくなります。
金利の高さ・水準そのものだけでなく、景気回復、インフレ、国債増発といった、変動した理由を見極めることが重要です。
米国では、少し前まではトランプ大統領の意向ともいわれる利下げ可能性が囁かれていましたが、目下の物価上昇により、現在は据え置きか利上げ可能性というのが現在の見方のようです。
