体外受精は良い?悪い? なぜPGD導入がこんなに遅れているのか
今日はBT4日目です。未だに何も症状が無く、着床しなかった一度目の移植とあまり変わらない感覚のため、あまり期待出来なそうだな、と思っていますが、気長に判定日を待ちます。判定日まで時間があるので、色々なトピックの記事を書いていますが、今回は体外受精や着床前スクリーニング(PGD)について私の視点を書いてみたいと思います。哲学的な感じなので、メンドクサイ話が苦手な人はスルーしてください。もちろん、私と違う意見の人もいるでしょう。もしよかったら是非コメントください。まず、体外受精や顕微授精について、「人間が生命を操作するべきではない」とか、「自然には生まれてこない物を無理に生むべきではない」、という意見をたまに耳にすることがあります。日本はPGDの導入に関して遅れを取っていますが、これについても「障害を有する命の選別」をすべきではない、という反対派意見があるようです。私はあまり信心深くもありません。どちらかと言えば、宗教に関しては、ビジネスや権力の要素が強いし、不祥事が後を絶たないので、毛嫌いしています。迷信的なことも信じていません。科学的なことは大好きです。同時に、この世にはまだ科学で証明できない奇跡的なことや不思議なことがある、とも思っています。そして、宗教を信じていない私ですが、代わりに「ダーウィンの進化論説」を信じています。ダーウィンの進化論、つまり、「環境によって生物の遺伝子は選択されてゆく」、ということです。例えば、マラリアや、エイズが世界に蔓延したら、抗体を持つ人間が自然と生き残り、子孫を残してゆく。体力のあるものが成功しやすい時代ならば、強い肉体を持ったものが生き残り、子孫を残してゆく。環境によって、自然と残される遺伝子が選択されてゆくわけです。現在の、「体外受精というオプションがある環境」では、体外受精をもって子供を産むことができる人は、どんどん産めばよい、と思います。というのも、体外受精によって子孫を残すことができても、残念ながら、その子孫が良い人生を歩んで、そのまた子孫が残されていくのかどうか、ということに関しては、結局のところダーウィンの進化論にのっとり、その時の環境が判決を下すことになるわけです。なので、人間が心配しても、しなくても、あまり関係ないと思っています。体外受精によって、自然には残すことができなかった生命が残されていったとしても、環境に合っていなければ結局は淘汰されてしまうのです。また、PGDによって、人間が命の選別をして、たとえ人の遺伝子プールに偏りができたとしても、それが人類の繁栄に悪影響を及ぼすのか、何らかの社会問題に繋がるのか、というのは現時点では分かりません。(どちらかというと戦争や温暖化によって人類が滅びる方が早い気がします。)体外受精やPGD以外にも、私たちの生活の中で間接的もしくは直接的に生命の選別を行っているものはたくさんあります。例えば、プラスチック。プラスチックは生活のどこにでも使用されています。水道のパイプ、化粧品のケース類、お箸のコーティング、フリースなどを含む衣類、洗濯機、調味料や食品のパッケージ、文房具類、掃除用品、トイレの便座などを含む家具類、などとにかくプラスチックや化学繊維無しでの生活は不可能です。昔からある話なので、知っている人も多いと思いますが、プラスチック製品によって、ホルモン機能が悪影響を受け、生殖機能がダメージを受けたことにより子孫を残せなくなってしまったケースが、小さい動物などでは沢山報告されています。これは、生殖機能に悪影響があることが証明されているビスフェノールA(BPA)を含むプラスチックに限ったことではありません。(ちなみにBPAの代わりに今新しく作られた化学製品もあまりBPAと変わりない、などと言われていますね・・・。)医療用のプラスチックを使用していたのに、プラスチックの影響で、研究に使っていたウニが繁殖できなくなったケースを、研究者から直接聞いたことがあります。現在不妊問題が増えていることについて、個人的には、出生年齢が上がっていることだけではなく、プラスチックなどによる影響があるのでは、と推測しています。特に、現在30代、40代の私達女性が子供だった頃、プラスチックに関する社会問題意識は皆無に近く、結果的に私たちは大量のプラスチックを体内に取り込んできていると思います。現在、プラスチック無しに生活することは不可能です。ということは、ダーウィンの進化論にのっとり、プラスチックの影響を受けやすく、不妊になってしまった人は子供を残せないし、逆に耐性のあるタイプの遺伝子の人は子孫を残してゆくわけです。体外受精というオプションがある環境下では、ここに更に、プラスチックの影響を受け、何らかの不妊問題を発症しているが、体外受精によって子孫を残せる人、も子孫を残していくわけです。個人的に全く問題ない気がします。プラスチック以外にも、人間が作ったもので、間接的・直接的に生命の選別に影響している可能性があるものはたくさんあります。帝王切開、NICUの保育器、粉ミルク、ワクチンを含む薬類、手術(種類や年齢による)、人間によって生産される種類の限定された野菜やお肉、眼鏡を含む医療補助器具、などなど。体外受精によって生まれた子供の遺伝子が紡がれてゆくかどうか、については、体外受精による新しい障害みたいなものが出てくるのかもしれませんし、逆に更にパワフルなテクノロジーが確立され、卵子や精子が無くてもiPS細胞や人口子宮を使って、子供は100%授かれる時代になり、体外受精で授かったどうかというのは全く問題にならない環境になっているかもしれません。たとえ人間が生命の誕生を体外受精やPGDで操作したとしても、その遺伝子が環境に合わないのであれば、体外受精で生まれた命は子孫を残すことができないかもしれませんし、出来るかもしれません。どっちにしろ、そのような心配を現時点でしてもしょうがないし、ある意味人間が心配すること自体が生命の操作になっているのでは、と思っています。(個人的には、体外受精やPGDがプラスチックの使用より問題になっている方が問題だと思っています。そのぐらいプラスチックには人体への悪影響があると思います。)ただ、親として、自分が体外受精で授かった子供が、将来子供を授かれるかどうか、授かれなかったらどうしようか、と心配するのはまた別の問題です。現在私たちが面している不妊問題を、遺伝によって、授かった子供たちに渡してしまう可能性は確かにあります。ありますが、個人的にはそうなったら、またその子供も体外受精をすればよい、とも思っています。(そのための貯蓄をするつもりです。)「体外受精でなければ子孫を残せない」というのは、障害ですが、世の中には障害を持ちながらも大きな功績を残している人たちが数えきれない程います。また、現代の医療技術で越えられる障害ならば、それはもう障害ではないかもしれません。女性が出産を先送りにするがために、不妊が増えていることに関しても、私は悪いことばかりではない、と思っています。出産を先送りにして、高齢出産にて(体外受精も含め)健康な子孫を残すことができた場合、その子孫はまた高齢出産にて子孫を残せる可能性が高い、と思います。現在30代・40代で子供を持ったり、妊娠しようとしている方の中で、確かに体力的には20代で出産・子育てが良かったな、と後悔していらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に経験値が上がった今だからこそ出来る子育てがある、と感じる人は少なくないと思います。私個人としては、もし20代で子供を産んでいたら、子供に教えてあげられることが今よりずっと少なかった気がします。確かに20代の頃よりも、走り回ったり、「若くてきれいなお母さん」はできませんが、教養的には今の方が子供にもっと価値のあるものを与えてあげられる可能性があると思います。というのも、やはりこの10年の間に学んだことがたくさんあるからです。高齢出産で生まれた子供は、成績が良かったり成功しやすい、というデータを読んだ記憶があります。その理由の一つとして、高齢出産の母が高学歴であったり、経験が豊富であることが要因の一つに推測されていました。確かに高齢出産では、遺伝子的な障害のリスクは高まりますが、ダーウィンの進化論から言って、個人的には100年ほどたてば高齢出産がしやすい遺伝子が残り、基準年齢が更に上がっている気がします。100年後には、出産適齢期は25ー40歳ぐらいになってるかもしれません。まあ、その逆も十分あり得ますが。もしくは、20代の頃に毎月卵子を一つづつ凍結して置くことが義務付けられている、なんてことになっているかもしれませんね。ホルモンの大量投与をするよりは、毎月卵子を「貯蓄」出来たら便利ですよね。もしも娘を授かることができたら、彼女の「採卵貯蓄」をするようにしてみようかな~。ということで、長くなりましたが、私個人の意見としては、人間はこれまでも間接・直接的に生命の操作を行って来ているので、体外受精のみがそんなに批判を受ける必要はない、と考えています。体外受精やPGDによる遺伝子プールへの影響は、時間がたってみなければわからないし、どちらにしろ「ダーウィンの進化論」に基づいて、環境に合わない遺伝子は淘汰されてしまうので、人間が心配してもしょうがないと思います。体外受精に躊躇している人や、批判的なパートナーや家族がいる人にはぜひ、このような視点もあるんだよ、ということを説明することで、前に進むことができたり、サポートを受けられるようになればいいなあ、と思います。