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口ずさんだのは
幼き日のあのうた
名前も知らないあのうた
うたを耳が覚えている
声はわたしに悟りをくれる
声に乗り
うたに乗り
あの日の想いが飛んでいく
さよならの代わりに
なくしたうたを
さよならの代わりに
あなたの声を
思い出しては
いとおしく
あなたのうたは
忘れられずに
また降ってくるのでしょう
寒さの中に
いとしさを求めようと
吐く息は
しろくならず
雪は気づかぬうちに
雨となり
私をぬらすのは
後悔の想いだけ
傘をさす間に
心は変わり
涙の代わりに
雨にぬれよう
雨がすべてを流してくれる
雨がやんだら
前に進める気がした