浴槽に隠れていた
日光を浴びながら
煌めきの中に
身を浸し深く深く
私は植物のように
光合成を繰り返す

そして
あなたの呼吸の一部に


闇が下りてくる
月光を浴びながら
静寂の音を聞く
身を添わせ深く深く
私は黒い猫のように
街と同化する

そして
迷いは闇に消え
私は世界の一部になる

軽やかに動く
猫のように自由に
今朝目覚めたとき

覚えているだろうか

覚えている

覚えていた

それはあの島で流れていた唄

それはあの街で会った少女

店の前に佇む何か

海の見える

丘に流れる風の匂いを知る

夢の中に夢を見て

あの島の夢を見る夢を見る

幼きころに感情を殺して
自分を失くしてしまったから
誰かの気持ちに依存することでしか
感情がつかめなくて
誰かのために泣いてるのではなく
誰かの気持ちを想像することでしか
感じることができなくて
誰のために泣いているのか
わからなくて


君のために泣いてるのではない
幼きころの自分の記憶はなく
幼き自分のことを思って
泣いてあげるしかできない


愛することと
君を理解することと
感情のない人間に
できるだろうか?


あなたは何を感じる?

感じているフリをしてる?

誰のために泣いているの?