テスト勉強ですって。
明日テストですもの、そりゃやらなきゃならないでしょう。
だけど、こういう時に限って、思考の波が僕をさらってしまうのであります。部屋の掃除みたいなもんです。
…正直、こんな日記みたいなこと書きたくはないのです。
しかし、そう、そう、そう。書けない。
今までだって、捉えようも無く荒ぎ、不安定にざわめく何か熱の帯びたものを、カタチに、言葉にしてきた。できた。
それが、最近じゃ凪いだ湖の湖面のようだ。波一つ立たない湖面には、見た目鮮やかな風景が写りこんでいる。それは浅はかな幻想。表層だけを綺麗に見せて、しかしその水面下では、流れることをしなくなった水は淀み、腐り、やがては湖周の草木を枯らし始めるのだ。
どうだい。これが今の僕だ。
現実に目を背け、不確かな己の力を盲信し、空想と夜と六畳の部屋に居場所を求めた結果が、これだ。出口の無い場所へと逃げ続けた愚者の末路だ。熱を失い、冷えきってしまった。手足も、心も。夢など当に見なくなった。暗闇だけを見つめていた。誰かに助けを求めたこともあった。しかし誰にも助けられはしないと端から分かっていた。僕は僕でしかなく、人は人でしかないのだ。他人の熱をどれだけ羨み、妬み、奪ったところで、冷えきった己では共に凍える羽目になることは目に見えている。
己は賢い。それが今までどれ程自身を苦しめてきたことか!気が付かなければ良いことにばかり気が付き、勝手に絶望し、勝手に不貞腐れるのだ。その癖、人を傷付けることに関してはてんで鈍いのだ。度量の狭い、あまりにも愚かな賢さだ。いっそ、何も分からない馬鹿であったらどれ程に楽だろう!楽しいだろう! 見るもの、聞くもの全てに、何の疑いも無く素直に感じれたらどれ程素敵だろうか!
憧れるものがある。しかし、それにはこの己では決して届かないと知っている。それは、可能性や心持ちの問題ではないのだ。それは絶対的に決まってしまっていることなのだ。選択肢はとうの昔に無くなった。時間とは何と残酷なのだ!それが世界だ!そんな世界に己がまだ存る意味はなんだ。ああ、このまま淀み、腐り行くだけか。 明日も、その明日も、その明日もまた、凪いだ湖面に作り笑いを写せば良いのか。
夜は、誰も居ず、月は、何も言わず、己は何も感じない。
この己への小さな憤り以外は。