界面の表裏に煌めきと影が乱れる
息を止めひっそりとたゆたう
水溶性の意識の拡散
色形を保てぬ水泡が
海流に弄ばされて上下する
水面下にあって
光に憧れ足掻くその手足と
深海にあって
闇を好み喘ぐその呼吸が
きっとまた明日も繰り返す波が拐ってく
風よりも明精な音伝達が
無音を思い知らせるアイロニー
何処かへ行けば誰かがいても
此処に居ては誰もいない
深々度の圧力が
映る全て見渡す限りを藍色に
ここまで来ればきっと逃げ切れる
表層の心情心理とさよなら
そしてこんにちは深海魚
愛すべき同
憎むべき異
界面の表裏で煌めきと影が乱れる
