深い深いこの闇を潜って行く。
呼吸はとうに続かなくなっている。体の関節という関節が経験したことの無い圧力に悲鳴をあげる。進むに連れ、深く潜るに連れてそれは強さを増す。
それでも僕は、両の眼を見開き続けた。
一変、此処には音も無い。光も無い。
いつからこうして潜り続けていたのだろう。もうずいぶんと長い時間になる気がする。いや、ついさっきまでは雲から街を見上げていたような気もする。今となっては分からない。いや、もしかすると最初からこうして闇の底を目指していたのではないか。
思考は堂々廻りを抜け出せない。
痛みに麻痺した体は既に輪郭を失って、闇に熔けてしまった。
だがこの眼だけは相変わらず確信を持って一点を見つめ続けた。
もはや意識も無い。それでも僕は闇に潜り続ける。
潜る
潜る
潜る
潜る
更に深く
更に深く
更に深く
更に
更に
更に