🕘 2021.11.06
韓国KBSドラマ 「むやみに切なく」
(原題:함부로애틋하게)
2016/7/16~9/8 放送
全20話
出典:「むやみに切なく」 宣伝ポスター
はろはろ~!菜月です。
(❁´ ︶ `❁)✲゚
「あなたが眠っている間に」 で主役のナム・ホンジュ役がとってもチャーミングだったペ・スジ。
その彼女が出演している作品を 「他にも観てみたいなー」 と思っていたところ、タイミングよくCSで放送され観始めた作品です。
高校時代からの幼なじみである男女が、トップスターとプロデューサーという立場で再会し、ぶつかり合いながらも互いに距離を縮めていく。
けれど2人の間には様々な障壁が阻もうとしていた。
今回はそんなドラマ 「むやみに切なく」 最終回のあらすじと感想です。
※ネタバレ含みますので、スクロールするか否かはご自分の判断で!
出典:韓ドラデラックス 公式サイト 相関図
最終回 (第20話) あらすじ
ジュニョンの帰りを待ち続けていたウルは高熱を出し倒れてしまう。
倒れている彼女を病院へと運び治療を受けさせている間、ジュニョンはウルの携帯でウルが撮った動画を見つける。
“待つのは得意。いくらでも待てる。一番恐れているのは...待つ必要がなくなること”
泣きながら語るウルの姿に、ジュニョンは涙を堪えるのだった。
病院からの帰り道。
ジュニョンはたまらず海に向かって叫ぶ。
「助けてください!死にたくない!生きたい!」
と...
愛する人たちを残して自分だけが去る。
誰よりも一番辛いはずのジュニョンの心からの叫びを聞いたウル。
たまらず彼に駆け寄り、しがみつくように強く強く抱きしめるのだった。
ヒョンジュン(演:ユ・オソン)はウルから受け取った映像をインターネットに流す。
過去に犯した罪を償うため、警察署へ出頭し自白するヒョンジュン。
ジョンウン(演:イム・ジュウン)もまたアメリカに逃亡しようとしたところを警察に逮捕される。
ウルとジュニョンの間を阻んでいた、“ウルの父親のひき逃げ事件の真相” が明らかになり、ようやく二人だけの幸せな時間が訪れる。
恋人同士であったウルの弟ジク(演:イ・ソウォン)とハル(演:リュ・ウォン)は最後の言葉を交わしていた。
ハルの父ヒョンジュンが関わった “ひき逃げ事件” によって別れたはずの二人だったが、二人の気持ちはまだ離れてはいなかった。
ハルはジクに連絡先を入れて欲しいと自分の携帯を差し出す。
ジクは迷うことなくすんなりと受け入れ、ハルの携帯に自分の連絡先を入力し、互いに笑顔で見つめ合い別れの握手をするのだった...
記憶障害が起こり始めたジュニョンは、自分を訪ねてきたヨンオク(演:チン・ギョン)が母だとわからなくなっていた。
ヨンオクが作ったユッケジャンを口にしたジュニョンは、目の前に座っているのが母だと思い出し涙を流す。
ヨンオクの幸せそうな話を聞き、自分は親不孝者だと肩を落とすジュニョン。
しかしヨンオクは 「あなたも孝行息子よ」 と否定する。
自分が思う以上に母に愛されていたことを知り、深い愛情に涙が止まらないジュニョン。
ジュニョンは “精一杯生きた” こと、“これ以上は頑張れる自信がない” ことをヨンオクに謝る。
ヨンオクはそんなジュニョンの気持ちを察し、
「季節が変わるたびにあなたの気配を感じ、あなたが来たと思う」
と告げる。
“どれだけ相手を想っていたか” 胸の内を明かすことができ、長年のわだかまりがようやく解けた親子だった。
その夜、ジュニョンはウルの携帯に2人での写真が無いことに気づき、仲良く一緒に写真を撮る。
波の音を聞きながら庭のソファに並んで座る二人。
ウルはジュニョンと撮った写真を嬉しそうに眺めていた。
ジュニョンが疲れているように見えたウルは、少し休むよう自分の肩を貸す。
ウルの肩に頭をもたれるジュニョン。
ウルの言葉にまどろみながら返事をしていたジュニョンだったが、その声はやがてぷつりと途絶えた...
ウルはジュニョンがもう二度と目を覚ますことがないことを悟る。
「ありがとう...ジュニョン。また明日ね」
ウルの言葉に答えるかのように一筋の流星が空を駆け、ウルは涙をこぼすのだった...
~エピローグ~
ジュニョンの遺品を整理していた仕事仲間たちは、ジュニョンのビデオレターを見つける。
映像には愛する人たちへメッセージを送るジュニョンの姿が。
ラストには恋人ウルに対してのメッセージが残されていた。
「俺の恋人...ウルは...今、どんなふうに生きてますか?」
ウルはジュニョンに恥じないよう、かつての正義感溢れる性格に戻っていた。
バス停のパネルで “今日も お疲れ様” と微笑むジュニョン。
ウルはパネルのジュニョンに向かい、
「でしょ?今日も頑張ったよね」
そう言ってキスをする。
「また明日ね。ジュニョン」
ジュニョンに向かって、とびきりの笑顔を見せるウルの姿がそこにあった...
上記画像全て 出典:KBS Drama 公式YouTube
fin.
感想
ジュニョンの母ヨンオクが毎回ずっとキレて不機嫌でいるのが正直苦手でした(笑)
いくら女手一つで育てた息子が検事の夢を諦めたからといって、芸能界でトップスターになってからも冷たくあたる気持ちが理解できなかったんですよね。
何年引きずってるんだと。
( ̄▽ ̄;)
ジュニョンが検事を諦めた裏には重大な事件が隠されていて、それを母であるヨンオクに打ち明けなかったがために生じた溝ではあるんだけど。
全体的に見ても、わたしにとって、ジュニョンが余命宣告されてからずっとポーカーフェイスでいることに加え、ウルの態度も理解しがたかったです。
キャラクターそれぞれが抱える “素直になれない感情の不器用さ” を表現しているのかもしれないんだけど、ここまで主要人物たちに感情移入ができないドラマは初めてでした。
不器用な登場人物たちが絡み合うので、なおさらこじれちゃうわけだよね。
そんな中ほっこりしたのは、ウルの高校生の弟ジクと、ジクよりちょっぴりお姉ちゃんなハルのカップル。
大人びているけど実はウブなジクと、純粋無垢なお嬢様ハルの2人がなんか可愛くて。
最終回で別れたものの、
「大人の事情なんか関係無しにくっついちゃえーーーーっ!!!」
と思わず願っちゃいましたから(笑)
ハルの父ヒョンジュンが、ジクとウルの父親をひき逃げした真犯人(ユン・ジョンウン)の存在を隠蔽しなければ、二人は普通のカップルとして幸せになれたのかもしれないね。
上記画像全て 出典:KBS Drama 公式YouTube
このドラマで良かったのはジクとハルのカップルもさることながら、最終回のジュニョンと母ヨンオクの最後の会話です。
このシーンは何度観ても心にグッと染みました。
「俺は親不孝者だ」
と、言うジュニョンに、ヨンオクは首を横に振って否定するんです。
「あなたも孝行息子よ。
3歳までに、すべての親孝行をするそうよ。
ジュニョンは...よく寝て...よく食べてくれた。
便もよく出て、泣かないし...体も丈夫だった。
母さんの顔を見るたびに、ニコニコ笑って...」
子供が思う親孝行と、親から見た親孝行は違うのだなと実感させられた会話でした。
子供は親に “なにかしてあげたい” と思い、
親は子供に “元気に生きてさえいてくれたらいい” そう望んでいるのかもしれません。
自分が幼い時の母はどういう気持ちだったんだろう。
わたしが産まれて嬉しかっただろうか...
今からでも母になにかしてあげたい...
そう思わせてくれる素晴らしいシーンでした🐹💜
最後にちょっと小話
ウルの弟ジクを演じたイ・ソウォン。
他にどんな作品に出ているんだろう?と興味を持ったら、2018年5月、不祥事により芸能界を引退したんですね。
役柄のイメージと違って驚きましたけど。
「ミュージックバンク」 のMCも担当していたので、降板後はBTSのジンくんらがスペシャルMCを務めていました。
ソン・ジュンギやパク・ボゴムと同じ事務所で “期待のルーキー” と言われていただけに残念です。
主役のジュニョンを演じたキム・ウビンさんは、このドラマの放送翌年、大病を患ったそうですが今は元気に活動されています。
むやみに切なく|予告編
↓第1話
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