高校の部活で教わったことで一番印象に残っているのは、実はバスケットの技術に関することではない。


「自分で決断できる選手になれ」

「自分で決断できる人間になれ」

ということだった。


アウトナンバーになった速攻で、シュートを打つか、パスを出すか。

スクリーンをかけられて、スイッチするか否か。

残り10秒2点ビハインド、どのプレーで点を取るか。

コートの上で決断できない選手は、今後の人生の大事な局面で、決断を他人任せにすることになる。

「特に君たち女性は、ともすれば結婚して旦那の言うように生きていく、ということができてしまう。

そんな生き方はしないでください。自分の生き方は自分で決めなさいよ。」


10年も前なのに、今でもよく思い出しては肝に銘じる恩師の言葉です。


忘れた頃に、久しぶりの更新です。誰か見てるのかな。

大学のチームが試合期に入ったので、今回は試合中のこと。

マンツーマンディフェンスにおける、マークマンについて。


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誰が誰を守るか。

これは勝敗を左右する大事なファクター。

にもかかわらず、試合が始まる前に見た目だけでテキトーに決めて、

試合が終わるまでそのまま、なんてチームも少なくないんじゃないか。

ガードがガードにつかなきゃいけない決まりも、

小さい人が小さい人につかなきゃいけない決まりも、

試合中にマークマンを変えちゃいけない決まりも、一切無いんだから。

常に、これがベストか?と考えて、選手同士話して最適解を見つけるのが大事である。


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特に考えるべきタイミングは、試合開始直後。

相手のオフェンス1~2回の間に、相手5人のそれぞれがどこのポジションでどんなプレーをするのか把握する。


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①ディフェンスのスペシャリストが相手のキーマンにつく。

相手の中でオフェンスが1番上手い人に、こっちのディフェンスが1番上手い人をつける。

基本的にはこれが1番いい。

逆も然りで、高校当時ディフェンスが下手くそだった私は、

「お前が1番下手な奴につけ!」と常々言われていたわけです。

ディフェンス下手な人が相手のエースについてたら、負けは目に見えてるよね。



②各人の得意なディフェンスを活かす。

大学生になってやっとまともなディフェンスを身につけた私は、

特にバックコートからボールマンのディフェンスにつくのが好きだった。

だからオフェンスは2番か3番のポジションで出ていたけど、ディフェンスは相手の1番につかせてもらってた。

逆に苦手だったのはボディーチェックで、本当にど下手だったので、

ポストアップする人についてしまったら、一瞬で他のメンバーに代わってもらってた。


(一度、ポストのディフェンスできないのを相手に見抜かれて、

ついた相手がことごとくポストアップしてきたことがあった。ガードなのに。

結果1分で数回ファールをして、その試合はほとんど出してもらえなかった…

得意不得意に合わせてマークマンを変えるのは大事だけど、

それに甘んじて不得意を放置するのはダメだと強く感じた思い出)



③ファールが混んだらマークマンを交代する。

相手にすごく上手い人がいると、その人のマークマンだけファールが混むことがある。

そういう時はみんなでファールを分け合いましょうというお話。

①と両立しないこともあるけれど、そこはうまくバランスをとりながら。



④味方のオフェンスのキーマンは、ディフェンスで休ませる。

これは賛否両論あると思うけれど。

例えば、オールコートでプレッシャーをかけられてる中ひとりでボールを運ぶポイントガード。

フェイスガードされてる点取り屋。

せめてディフェンスでは休ませてやりたいと思ったら、相手の1番オフェンス力のない人についてもらう。

自分からはなかなか言い出せないからね、これは周りが積極的にマークを変えてあげましょう。


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采配するヘッドコーチには、一人一人のマークマンまで目が行き届かないことが多い。

選手同士どんどん話して、最適化していくべき。

それと、こういうことはベンチに座ってる人の方がよく見えるものだから、ベンチからも気後れせずに提案するといいと思う。

マークマンひとつで、驚くほど試合の流れが変わります。
ちょっとネタが尽きてきたり、本業の方が忙しかったりで、、、お久しぶりです。

Wリーグが佳境に入ってきましたね。

セミファイナル2戦目はテレビにかじりついて見てました。

今日はそんなWリーグの宣伝。

他人の試合を観るのはとても勉強になります。

Wリーグは18-38歳の日本人女性がプレーしているということで、女子学生がお手本にするにはぴったり。

注目すべき点。


①お手本としてのプレー。

ひとつひとつの動きが本当にしっかりしててお手本になります。

人間離れした身体能力でプレーしているわけではなく、基礎がきっちり身についている人たち。

特にオフボールの動きなんか、ブイカットひとつとってもスピードと動きの大きさが違う。

テレビ中継を見る場合は、是非録画してお気に入りのプレーをリピートしましょう。


②試合の流れの中で、プレーの良し悪し

トップレベルの選手とは言え、いいプレーと悪いプレーがある。

特に判断の部分では結構間違うこともあるし、それは客観的に見ている私たちにはよく見える。

「今のはドライブじゃなくてシュートだろ!」とか。

チームメイトと見て意見を交換すれば、実際の試合に生きる場面もきっとあるだろう。


③試合の流れの中で、監督の采配

選手の交代やディフェンスシステムの切り替え等、監督の意図を考えるのは勉強になる。

あとタイムアウトね。テレビ中継だとベンチが写って、監督の考えが良くわかる。

プレーしてないからって早送りしちゃうのはもったいない。

監督の指示を受けて、タイムアウト明けにどんなプレーをするかってのも見所のひとつ。

私の感覚としては、言われたことが一番ちゃんと浸透するのはデンソーかな?と思ってる。


④これが一番主張したかった、解説

オススメはNHK-BSの試合中継です。

毎回、WリーグOGの中でも往年の名選手を解説に呼んでくれている。

バスケットのことも、wリーグの選手のことも知り尽くしているので、本当に的確。

個人的に、特に好きなのは元デンソーの小畑亜章子さん。

先日のセミファイナル2戦目のJXデンソー戦の解説をしていたけれど、

私が気に留めもしなかったことを色々教えてくれて勉強になった。

上に挙げた①-③についても色々コメントをしてくれるので、初めて見る人にもとても親切です。


⑤チームの雰囲気と声の出し方

自分たちの声出しなんてお話にならないくらい、彼女らは物凄く声を出している。

会場で直接見てても、テレビ中継でも、コート上の声が良く聞こえます。

コートやベンチでみんながどんな声を出しているのか、そんな意味でも参考になる部分は多い。


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さてさてそんなところです。

セミファイナル3戦目が始まる前にアップしようと思ってたのに間に合わなかった。

本日富士通が勝って、ファイナルはJXvs富士通に決まりました。

ファイナルは3/10からで、全試合NHKBSで中継があります!

みなさん、是非ご覧ください。

このブログでも戦評みたいなものが書ければいいなとか思いつつ…年度末の闇に吸い込まれそう。


ルーズボールは気持ち!とよく言う。

もちろん気持ちはとても大事だ、それは前提として、しかし充分条件ではない。

気持ちが強調されるが故に、技術の大切さが見逃されることが多いのではないか。


今回は、ルーズボールをマイボールにする技術について書きたいと思う。

並べてみると高校の顧問の先生の受け売りが多い。


以下長くなるので最初にまとめを書いておく。

・誰も持っていないボールを追いかける時  →相手とボールの間に入る。

・相手と同時にボールをつかんだ時  →肩を入れてボールを回す。

・マイボールになった時  →パスラン!

・ライン際  →コートに入れる判断、外に出す判断&周りの声


***


・誰も持っていないボールを追いかける時

何も考えずに、早くボールを取りに行きたかったら、①のコースを取る人が多いと思う。

でも大切なのは、「0.1秒でも早くボールに触ること」ではなくて、

「敵より先にボールを触ること」。

そのためには、②の方が賢い。

すなわち、相手とボールの間に自分の身体を入れて、ブロックしてしまう。

できるだけ早いタイミングで相手のコースに入れば、ダッシュの勢いを削ぐこともできる。



・自分も相手も同時にボールを持った時

力任せに引っ張ってもボールはなかなか奪えない。

ボールをつかんだら、利き手を上にして肩を入れ、ボールを縦に回す。

回転させれば相手はボールをつかんでいられなくなるし、

引っ張る時は腕の力だけだったのが、肩を入れる事で自重を使う事ができる。



・めでたくマイボールになった時

とにかくすぐにピボットを踏んで、取り合っていた相手に背を向ける、

そしてできるだけ早く、確実にパスをする。

さらに、大事なのはこの後。

「パスランをする。」

必ずビッグチャンスにつながる。

なぜか?


ルーズボールを取り合っていた相手の気持ちを考えてみよう。

必死で取りに行ったボールが相手に取られてしまったら、

ムキになって、もう一度ヘルドボールにしようと向かってくるか、

大逆転を狙って、一発パスカットを狙うか、

とにかくあなたがボールを持っている間は、

「あなたの持っているボール」に執着した状態が続く。


ところが、そのボールが他の人に渡ってしまったらどうだろうか。

思わず、それまで追いかけていた「ボール」を目で追って、「あなた」から目が切れる。

マンツーマンで普通に守っている時、相手の意識はボールではなく「あなた」だが、

ルーズボールを追っている時というのは、みんな「ボール」を見ているのだ。


それにもう一つ、自分の責任の及ぶ範囲外にボールが行ってしまったら、

ルーズボールを取り合う一連の勝負が終わって、一瞬気が抜ける。

くそっ!とか、「あーまた怒られる」とか(笑)、余計な事を思う時間がコンマ何秒かある。


そんなわけで、ルーズボールを勝ち取ってボールをパスした瞬間というのは、

相手の意識や視界から外れる絶好のチャンス。

ここでパスランすれば、かなり高い確率でフリーになれる。



・ライン際のルーズボール

ラインから出そうなボールを必死で追いかけて、自分を犠牲にしてボールをコートに入れる、

というシチュエーションは、1試合中何度かあると思う。

一生懸命追いかけるのはとても大切だし評価されるべきであるが、

ボールをコートに入れれば必ずしも良いわけじゃない。

何せ、自分を犠牲にしているのだ。

ボールが無事コートに入った瞬間、コート上は4:5、数的不利であることは間違いない。

この状況で相手ボールだったら、最初っからアウトナンバーで圧倒的大ピンチだ。

頑張って大ピンチにする必要は無い。

頑張ってボールに追いついても、マイボールにできないなら外に出してしまおう。

ルーズボールを追わないで諦めるのはダメでも、

追った上で諦める判断をするのは全く悪いことじゃない。


でもやっぱりマイボールにしたいよね。

そのためには、2人目、3人目がとても大事。

「1人追いかけてるから自分は追わなくていいや」ではなく、パスを受けに走る。

そして、声を出す。

パスを受けられそうなら、名前を呼ぶ。

ダメそうならせめて、「戻すな!」「外出せ!」と叫ぼう。

必死で追いかけている見方を見捨てることだけはしてはいけない。

ベンチも、コートにいる他のメンバーも、ライン際のルーズボールの時は必ず何か叫ぶ。

それがルーズボールを追いかけた人への敬意だと思う。


***


ルーズボールのシチュエーションは、試合の中で何回もある。

これをどれだけマイボールにできるかで、だいぶ違う。

1ピリオドにつき2回ルーズボールがあったとして、

全部マイボールなら8回×2点入れるチャンスがあるし、相手ボールだったらその分ピンチができる。

極端な話、32点の差がつき得る。


ルーズボールをマイボールにするには、気持ちがとても大事。

その「気持ち」が報われる可能性は、ちょっとした技術や工夫でグンと上げることができることを、

心に留めておいて欲しい。
前回ディフェンスの心構えについて話したので、今回は身体の構えの話。


ディフェンスの基本姿勢と言えば、

①腰落とせ!②スタンス広げろ!③外足から動け!

といったあたりがよく言われるポイントだと思う。


全力で腰落としてるのにまだ落とせと怒鳴られながら、

(嫌々)フットワークをこなした経験がある人も多いことと思う。

かく言う私も若い頃は、

腰落とす意味ある?

素速く動ければどっちの足から動いても一緒じゃない?

なんて内心で悪態をつきながらフットワークをしていたものだ。


今は自信を持って言える、上の3つのポイントは、本当に大事なこと。

何故大事なのか?


***


ディフェンスの基本姿勢は、常にどの方向にも動けることが大事。

そのために大事なのは、「常に重心をコントロール可能な位置に置く」こと。

コントロール可能な位置、とはできるだけ身体の真ん中、

最低でも両足の間のどこかじゃないかと思う。


オフェンスに振り切られるのは、だいたい重心が偏った瞬間だ。

1on1でフェイントに引っかかって右足に体重が乗った瞬間、左を抜かれる。

ディナイディフェンスでパスカットを狙って前の足に体重が乗った瞬間、裏を走られる。

心当たりはないだろうか?


***


ということで,「重心が偏りづらい基本姿勢とは?」という議題について,

人間を二等辺三角形に近似して考えてみる。



左の平べったい三角形、右のスタイリッシュな三角形、

どっちが良いディフェンスができるだろうか。


試しに、ちょっとバランスを崩したと仮定して,三角形を傾けてみる。




左の三角形の重心は、少し横にズレているものの、十分両足の間に収まっている。

これならちょっと崩れるものの、多分取り返しつく。多分ね。

かたや、右の三角形の重心はと言えば、もはや片足の真上に全部乗ってしまっている。

こんなディフェンス、それはもう鮮やかに抜き去られる。


だから,①腰は落とした方が良いし,②スタンスも広い方が良い。

自分ができる限り平べったい三角形になるイメージで,やってみよう。


次に,平べったい三角形になれたとして,少し横に移動する時を考える。



外足から出せば,左の図のようにさらに平べったい三角形ができるが,

内足から出すと,右の図のようにスマートな三角形になってしまう。

その上,内足を出した段階では一歩も進んでいないので,一歩目で負ける。

というわけで,③外足から出そう。


***


以上,重心の位置を意識して,

なぜ腰を落としてスタンスを広く外足から出さなきゃいけないのか?

について説明してみた。

平べったい三角形になりきってやったら,フットワークもちょっと楽しくなる…

かどうかは保証しないが,そんなイメージでやってみるといいかもしれない。



・・・とここまで書いて,誰でも知っている当たり前のことを理屈っぽく解説しただけで,

何の極意も説明していないことに気づく。

すみません。

画像頑張って作ったので許してください。