興南高校センバツ優勝！

興南高校、春のセンバツ優勝！

やりましたね～！

序盤は浮足立っている興南ナインを見て、どうなることやらと思ったけど、

中盤に逆転したあたりから、だんだん興南ペースになってきて、終盤は

ハラハラドキドキ、高校野球の醍醐味を思う存分味あわせてくれた。

それにしても、試合中何度も実況の方も口にしていたけど、

アルプススタンドや3塁側の地響きのような声援と、鳴り響く指笛がすごい。

相手チームがピンチの時にはとっても脅威だったのでは。

球場の半分以上が興南高校オレンジ色のメガホンをもって応援している

ような感覚だった。

きっとアルプスだけじゃなくて、沖縄の至るところで同じ状態だったはず。

沖縄の高校野球にかける思いは、他県とは比較にならないくらいすごい。

昔は無かったんだけど最近では優勝したら、主将やエースなどの活躍した選手も、

グラウンドで観衆に向かってヒーローインタンビューみたいなのがあるみたいで、

そのインタビューで主将の我如古選手とエースの島袋投手は、しきりに、沖縄県民

のために、とか、沖縄で応援してくれているみなさんの応援のおかげで、とか、

そういう言葉が普通にポンポン出てくる。

たとえば僕が高校時代に神奈川代表で甲子園に出たとしても、せいぜい、

高校のある地元のためにくらいは言えても、なかなか“神奈川県民のために”、

とは言えないだろうな。

それだけ、沖縄の人たちは、他県に比べて、自分たちは沖縄県民である、

とかウチナーンチュである、というアイデンティティが非常に強い。

沖縄の対本土への思いはとっても強く、今回は本土の名だたる強豪校、

そして、東京代表を2校も破ったということも、自信と喜びの大きな要因の

一つだったのかもしれない。

それにしても、ここ十年ちょっとでセンバツで3度も優勝している沖縄代表。

本土に劣等感をもって、対抗意識を燃やしながら高校野球にその思いを

投影しているそんな姿は、強豪県の仲間入りをして、何度優勝を重ねても

消えほしくない沖縄の文化。

夏がまた楽しみです。

興南高校、おめでとう！

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