三線の輪① | 沖縄いちゃりばちょ~で~移住記

三線の輪①

沖縄を旅行していた頃、小さな宿に好んで泊まった。
ある宿では、夜は広いお庭でお客さんみんなでバーベキューをして、
それぞれがそれぞれのテーブルで、バーベキューを楽しむ。


一通り、肉も焼き終わり、泡盛でも飲みましょうか、という
頃合に、家族経営のその宿のおじいが三線をおもむろに小脇に抱え、

音を奏で始め、息子主人もそれにあわせる。


バラバラに座っていた宿泊者たちは、灯に集まる夏虫のごとく、その

音色につられ、おじいを囲み、自然と輪が出来る。
三線好きのナイチャーが本土から持参した三線を手にその音にあわ

せる。


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自然と場が和み、三線の音の輪で皆が打ち解ける。
三線音色の周りには自然と引込まれるように人が輪を作り、
また、泡盛の杯がその輪に拍車をかけ、自然と皆の顔から笑顔

がこぼれる。
もうその瞬間、みなが友達、そういちゃりばちょーでーだ。


単純に、自分でそんな輪が作れたら、と思ったその時から
沖縄への思いが加速していったのかもしれない。


そんなことを感じた、沖縄旅行から数年後、僕らは結婚して沖縄に移住

してしまったのだが、移住したら買おうねと言っていた三線も、いいお店

も知らなければ、買う機会もなく、どんどん後回しになってしまったんだ

けど、どうやらある店が僕らを待っていてくれたようだ。


↓これは僕らが横浜での結婚式の、迎賓・送賓の時に使ったCDです。


珊瑚抄II~三線による島の唄集/新垣雄,上地一成 よなは徹

(三線の輪②~明日に続く・・・)