こんにちは!江森奈々です。



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「よもぎだんご」
さとうわきこ/作
福音館書店
1989年3月15日刊

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 私が幼い頃、母が買ってくれていた絵本の1冊にこの「よもぎだんご」がありました。夏休みなど父方の祖父母の家に行くと、決まって祖母は近所で美味しいと評判の和菓子屋で買った「よもぎだんご」を出してくれました。その思い出もあってか、私の中でこの絵本は特に印象的に残っていました。


 家の軒先で子どもたちが泥だんごを作り、ばばばあちゃんに「ひとつどうぞ」と手渡します。すると、「きょうは ほんものの だんごが たべたいね。」とばばばあちゃんは子どもたちをよもぎ摘みに誘います。野原には、よもぎ以外にも食べられる野草が生えていて、ばばばちゃんはそれぞれの名前や特徴を子どもたちに教えます。

 

帰り道、転んで膝を擦りむいた子に、ばばばあちゃんはよもぎをもんでくっつけ応急処置をしてあげます。昔ながらの知恵をさりげなく伝えています。

 

家に帰ると野草を使った料理やよもぎだんご作りが始まります。みんなでテーブルを囲むシーンになると、子どもたちはこの日がはばばあちゃんにとって特別な日だったことを知るのです。その答えは絵本で!
 

私は今年40歳を前にして、絵本に描かれていたばばばあちゃんの暮らしを真似していることに気づきました。昨年、知り合いのお米農家さんのご縁で、田んぼのあぜ道に生えているよもぎを摘み、木臼でつぶしてよもぎもちを作りました。

 

また、今年は近所につくしが沢山生えている場所を見つけて摘んだり、知人からのびるをもらい、それぞれ初めて料理していただきました。不思議な巡り合わせで絵本で描かれていた内容を再現していたのです。

 

そんな未来がやってくるとはこの絵本を読んでいた当時は思ってもみませんでした。その種が大人になって芽吹く瞬間までそっと大切にしまわれていたのでしょう。ばばばあちゃんは私の理想のモデルだったんだと今になって思います。
 

いつかこの絵本を読んだ子どもたちが、私のように大人になって野草料理やよもぎもちを作るばばばあちゃんのような暮らしを再現する日がやってくるかもしれませんね。


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