「ナニカアル」桐野夏生 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

~図書館大好き!勝手な感想とASD息子子育て忘備録~

私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

桐野夏生の新作。
ここ最近は、心奪われる程の作品に
巡り会えてない、、、と感じる私。
だからといって、気にならないことはなく、
やはり彼女の名前を見かけると読みたいんです。

ということで、今回も
面白いかしら!?どうかしら!?
と不安も感じつつ、読み始めました。



時は戦時中。
あまりに有名な林芙美子を主人公にした小説。

私は、林芙美子のことを全く知りません。
もちろん名前と代表作1つくらいは知ってますが、
彼女の小説も読んだことがありません。

この本を読んで、『林芙美子』にかなり
興味を覚えました。

本来の彼女はどういう人か全く分かりません。
だけど、この小説の中の彼女は、
非常に桐野夏生っぽさが出て、面白かったです。

肉々しくて、
毒々しくて、
奔放で、
だけど、愛しさを感じました。

久しぶりのヒット作かも。
なぜなら、今私は、『林芙美子』をもっと知りたい、
そう心が騒いでいるから、です。