SLの世界でひそかに思っているのは、実は日本はゴスロリレベルが高いんじゃないかと。
というの各国の色々なお店と比べても比較的良いお店がいくつかあって、
売り上げ的にも結構成功している感じがします。


その中で、最近物凄く話題になっていて知名度が高いのがこの方です。
と言っても、かなり前からドールや衣装ではかなり有名なので
私が取材するのが遅かったかもしれませんが・・・。


本日はShop LicoLicoを運営するLico Nyandaさんにお話をお伺いしました!
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけを教えてください。


Lico Nyanda: 去年10月の新聞記事で、自由に物が作れるという紹介に惹かれました。
しかし英語というネックが・・・。

実はその記事には「今月末(2006年10月)に日本語版リリース予定」
となっていて、日本語版を待つつもりで、
それまでにいくらかでも情報収集をしておこうとネットで調べたのですが、
当時は殆ど情報がありませんでした。


emo8889 Xeno: ユーザーが少なかった時期ですよね。


Lico Nyanda: でもなんとか wiki に辿り着いて「日本語版≠日本鯖らしい」
「10月末までにプレアカにすると週給 L$400(以降は L$300)」
というような情報を得て、思い切ってプレアカで始めることにしました。
もうすぐ1年経ちますが、あの時始めていて本当に良かった思っていますw


emo8889 Xeno: 思い切って初めてみた感想は?


Lico Nyanda: 「すごい」の一言。良くも悪くもいろいろな意味で。
記事には「リンデンが用意するのは空と大地とツールのみで、全てはユーザによって作られる世界」
というようなことが書かれていたのですが、すぐにそれを実感することができました。

世界に統一感がまったくないんですよね。


例えば普通の (MMO)RPG 等だったら、キャラにも服装にも町並みにも、
必ずその世界を通しての統一感がありますが、SLにはそれが全くなかったw


emo8889 Xeno: まさにユーザーだけで作られた世界ですもんね。


Lico Nyanda: 全然異なる雰囲気の建物がフツーに隣同士に並んでたり、
デザイン的な物だけではなくクオリティ的な違いも。
例えばデフォルトのアバターと、手をかけたアバターの差は歴然ですよね。
「ああ、本当に個々のユーザが自分のセンスとスキルで作っているんだな~」と実感しました。


そしてこれはゲームではない、SL に必要なのはリアルスキルだという説明にも納得できました。
あとは普通にエロとカジノの多さに(予想はしてたものの)驚きましたw


「仮想空間で本当に自分の作った物を売ることができるんだなぁと」

emo8889 Xeno: それからお店が今の規模になるまではどのような過程を?


Lico Nyanda: 2006/10からは、桃源郷のニュービーランドに土地を借りて、
プリムいじりの日々の中、SLで出来ること出来ない事を少しずつ理解していきました。
ハロウィンが近かったため、とりあえず自分用に服とか作ってみたりとか。


試しにと思い桃源郷のコミュニティショップに置かせてもらったら、2着売れて小躍りw
金額は少ないけど、仮想空間で本当に自分の作った物を売ることができるんだなぁと実感しました。


emo8889 Xeno: それがShopを始めるきっかけになったんですね。


Lico Nyanda: 翌月にはメインランドにお店用の土地を取得して、
本格的にドール作り開始しました。黙々とドール作りに打ち込み、
SLの世界にどのくらいドール好きがいるか、どのくらい売れるか分からず不安な日々w

あと当初の目標を一つ達成した事で、一時的に物作りに気持ちが向かなくなった時期もありました。


You: どうやって克服されたんでしょうか?


Lico Nyanda: やはり、目標なりなんなり、新しい何かを見つける事でしょうか。
逆に気持ちが向かない時にムリして何かを作ろうとしても、楽しくないですし、
そういう時に作っても、あまり納得できるものにならなかったりするし。


自然とそういう気持ちになるまで、逆に一切作らないとか、
色々出歩いて、他の人の作品を見るとか、もう、SL自体インしないとかw


emo8889 Xeno: Licoさんがその時辞めてなくて本当に良かったw


Lico Nyanda: それから2007/01には、ぽつぽつと売れてくれて、
ドールアイテムが少し揃ってきたので、アバター服作りも再開しました。
2007/02にはあまり深く考えずにスキンを発売。しかし一躍(当時の)主力商品にw



それからアバター服も結構売れ始めました。
あとお誘いを受けたり募集を見つけたりして、モールに出店し始めたんです。

それからは物凄い勢いで売上が伸びてて、ちょっと怖いくらいで。
ドール発売してから、売上がずっと倍々に伸びてるのも正直怖かったです。
順調すぎると怖い小市民w


emo8889 Xeno: 良い話じゃないですかw


Lico Nyanda: そろそろ何かあるかなと思ってたら、

案の定、中旬~下旬にかけて徐々に売上が落ちだしました。
どうやら NAGAYA や桃源郷の状況が変わった影響のようで、
それをキッカケにSL世界の変動の速さを実感し、

自分のお店自体の集客力を高める事を考え始めました。


emo8889 Xeno: それでSIM購入されたんですね


Lico Nyanda: それまで「売上が貯まる→土地を買う」を繰り返してましたが、
売上が SIM の維持費を支払える額になってきたので SIM を購入する事を考え始めました。


初期投資(プレアカ代+最初の土地代の不足分=約US$100)以外に

リアルマネーを投入しないという、自分ルールがあったので

SIM 購入のためにせっせと貯金の日々w


そして8月にSIM 購入。何か恩返しをと思い、

無料で商品を置いてもらえるスペースを提供することにしました。
お買い物SIM を目指し、ショッピングモールも作ってみたり。


http://slurl.com/secondlife/LicoLico/192/88/21


emo8889 Xeno: では改めてそのLicoLicoのご紹介を改めてお願いします。


Lico Nyanda: 着せ替えが出来るオリジナルドールとアバター服を作ってます。
ゴスロリ・ロリータ系が多めです。



emo8889 Xeno: 何故ゴスロリ系を選んだのですか?


Lico Nyanda: 正確に言うと「選んで」はいません。
単にその時思いついた、自分が作りたい物を作ってきた結果というだけです。
中の人がリアルでも趣味でそういう系のドール服を作っているものですから、
その影響で現時点でゴスロリ系が多くなっているのは事実ですが。


たまたま海外の有名なブログに最初に取り上げてもらった服が、
ゴスロリ風(当時はゴスロリと言い切れなかったw)だったことや、
他でもゴスロリ・ロリータ系のアイテムを取り上げて頂くことが多いので。


そういうイメージがついてるようですが、
自分ではゴスロリ専門店にするつもりはありませんでしたし、これからもないです。
ある日突然思い立って全然違う系統の服を作るかもしれません。


emo8889 Xeno: 方向を変える可能性もあると。


Lico Nyanda: それとSL 内(というか世間一般)の「ゴスロリ」という表現の範囲も曖昧で、
ゴス、ゴスロリ、ゴスパン、ロリータ、メイドなんかが混同、混在してますよね。


相互に重なる部分は確かにあるのですが、例えばゴスロリのつもりで作っていない服も、
「 LicoLico のゴスロリ服」のように紹介されることもあるので
「 LicoLico = ゴスロリ」は、周りが作ってくれたイメージという感じですね。


でもいちいち説明するのが面倒なので自分でも「ゴスロリメイン」とかって使ってますけどw


「イラストからおこしたような、2~2.5次元的な物の方が好き」
emo8889 Xeno: では商品作りにおいてコダワリなどはありますか?


Lico Nyanda: 極力リアルにしないことです。
SL は全体的にリアル志向が強いようですが、

技術的には「すごいなぁ」と思うものの趣向には合いませんでした。
イラストからおこしたような、2~2.5次元的な物の方が好きなので自分でもそういう物を作っています。
結果的にこれが LicoLico の特徴になっていて、また受け入れられている要素でもあるようです。


emo8889 Xeno: なるほど。それとLicoさんはドールも凄いですよね。


Lico Nyanda: 洋服やウィッグといったパーツ(というかスクリプト)が別にあって
着せ替えができるようになってます。
着せ替え用のボックスにドールと服やウィッグのパーツを入れることで、着せ替えができます。

本当は1分じっと待つのですが、中をみることもできます。
そうするとパーツが変形していくのがわかるかと。




emo8889 Xeno: これ動いてるの見ると凄いですね!


Lico Nyanda: このSIMではわりとまともに動きますが、とても重いしくみなので
スクリプトが遅い場所では動かなかったりします><


emo8889 Xeno: これを発案されたきっかけは?


Lico Nyanda: さっきも少し触れましたが、私はリアルでもドール服を作ったりしています。
そういったこともあって、SLでドールを探してみたのですが、着せ替え人形的なものは見つからなくて
ないなら作るか~みたいな。

あと、リアルでドール本体を作るというのは、非常に大変なことなんですね。
材料にしても道具にしても。
それが簡単にできてしまうなら、やってみたいじゃないですかw


emo8889 Xeno: でもこのスプリクトそんな簡単に出来る物なんですか!?


Lico Nyanda: えーと、確かにLSLの仕様なんかを理解するには若干時間が必要でしたが(英語だし><)
実は私リアルでプログラマーとかSEとか呼ばれるお仕事してたもので、
プログラム自体はむしろ大好で、楽しかったですね。
LSLの縛りは結構厳しかったですけどw


emo8889 Xeno: 次は服を1作紹介していただけますか。


Lico Nyanda: 多分あちこちで見かけられてると思うのですが、ウチの代表作を。
この服は結構いろいろなブログなどで取り上げていただきましたね。




それまで、ゴスロリ風としていくつか出してたんですが、

いわゆるゴスロリの王道なカンジではなかったので
はっきりゴスロリ!って言えそうなものを目指して作りました。


スカートを重ねるようになったのは、この服からだったような気がします。
透過のはいったプリム同士を重ねると、描画の順序がおかしくなる仕様というか、
バグというかがSLにはあって、それを意識して、ちゃんと見えるように作りました。


「色々考える事が楽しいし、それを実現する過程も楽しい」

emo8889 Xeno: なるほど。では改めてSLに感じている魅力を教えてください。


Lico Nyanda: 私にとってのSL は、やはり物作りとお店やさんごっこですね。
SL のツールを非力だと嘆く人もいますが、逆に縛りのある中でどれだけ自分のやりたい事を実現できるか、
という楽しさを感じている人もいるのではないでしょうか。私は後者です。


これからも(スカルプテッドプリムのような)新しい機能が追加されていけば、さらに可能性が広がります。
そういう中で、次はあれを作ろう、これをやってみようと、
色々考える事が楽しいですし、それを実現する過程も楽しいです。


また、同じ事をリアルでするのとは比べものにならないくらい、ハードルが低いというのも大きい魅力ですね。

リアルではできないけれどSLでなら(擬似的に)出来る事って沢山あると思います。
おままごとというか、疑似体験というか、そういう遊び方が楽しいな~と。


emo8889 Xeno: では最後に読者の方にメッセージをお願いします。


Lico Nyanda: SL は(ルールの範囲で)何をしてもいいし、逆に何もしなくてもいい世界です。
その中で「自分なりの楽しさ、楽しみ方を見つけられるか」が、SL人生(?)を左右する鍵ではないかな、と。
恐らく多くの方が言われている事だと思いますが、やはり「楽しむこと」が一番だと思います。


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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リアルの趣味をSLに持ってきて素晴らしいセンスを発揮しつつ、
LSLを利用した着せ替えも、とてもオリジナリティーと技術を感じました。
とくにあの着せ替えのドールの仕組みは凄くアイデアで、ビックリしました。


またLicoLico Simに行くと沢山の商品と、他クリエイターのショップが立ち並び
可愛い商品を見ながら楽しく買い物ができます。
もちろんブログでも商品の最新情報は更新されています。



http://secondlife.drops.bz/


まだ行った事のない方はこの機会にLicoLicoに行ってみてください。
きっと可愛いドールが欲しくなっちゃいますよ!

今回は初の試みで、少し緊張しています。。


先日あるTattoo ShopのオーナーがRLでもリアルの彫師という情報を仕入れ、
早速取材の依頼に伺ったんですが、
この方にはSL内からRLに発展したパートナーがいらっしゃると言うことで
SL内から発展する恋愛というテーマも交えつつ、ダブル取材(?)を実施してみました。


お二人ともそんな私のワガママを了承してくださり、今回の取材が実現しました。

本日はそんな素敵なカップル、kohdai BeckさんとSae Rosseさん にお話をお伺いしました。
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-------- SLを始めたきっかけを教えてください。


kohdai Beck: 最初に始めたのは2005/2になります。
それまで、MMOのMの字も知りませんでしたが、以前イギリスに住んでいた時の友人から面白いと聞きまして、どんなものカナと興味を持ち始めました。
しかし、当時はご存知の通り日本人はほとんど居ませんでしたし、英語力の乏しい自分には敷居が高く、通算5時間程でやめてしまいました。
で、今年4月のある日にSLの夢を見まして、その頃にはすっかり記憶の片隅にいってたのですが、運命的なものを感じ、
その朝にアカウントを取り直して今に至ります。


Sae Rosse: WebでSLの記事を見かけまして、
10年程前にビジュアルチャットで2Dの架空世界で遊んだ事があったんで
フツーに面白そうだなぁ~と思って、2007年の年明け早々始めてミマシタ。



「これは、作らないとまずいぞと」

-------- SLやってみて最初の印象は?


kohdai Beck: ドラクエとは違うなとw
あと、チャット自体が初めての体験でしたので、人見知りの自分としては、辛かったですね。。。
今でも5人以上の場では、無口になります。。。


Sae Rosse: 印象はラグイ。 
PGやSEなどのプロではなくても、LSLを書いて実験してる方がいるので
完全に作られて提供されている架空世界と比べるとラグが酷くて
PC新しいの買わなくて大丈夫かな?って考えたのは覚えてマス。


-------- それからkohdaiさんはTattoo Shopを始められたんですよね?


kohdai Beck: 生まれて2ヶ月ほどはダラダラと過ごしていたのですが、
SL内でTattooが販売されてるのを知り、RLで生業としている自分としては、
これは作らないとまずいぞと、始めてみました。


で ちょーどさえと出逢ったこともあり、SLの先輩でもあるさえに、
フォトショの使い方なぞを伺いつつ、なんとか販売出来るよーになったのは
7月ぐらいです。


-------- ではお店について詳しく教えてください。


kohdai Beck: SHOP 名はKS Tattoo Studioです。
店名は後々変えればいっか。。と適当に付けましたが、、そのまま今に至りますw
SUZAKUの端っこで細々とやってますが、 和柄が商品の中心のせいか、
おかげさまで海外の方に、ご好評頂いてます。



http://slurl.com/secondlife/SUZAKU/34/27/27


絵柄に関しては、RL Workのものが腐るほどありますので、そちらのデザインを流用しつつ、製作しています。
商品ラインナップは、 Japanese New School,Old School,Tribal,Fine Line,Bio-Mechanical等です。単色デザインが主ですが、例え黒一色のものでも肌に馴染んで見えるよーにさまざまな工夫をしています。


最近はSL用に描き下ろした作品や、まだ友人程度までですが、オーダー製作も承ってます。
やはり刺青に関しては、他には負けたくありませんので、
日々フォトショを勉強して精進していますw


-------- SLならではの制作話はあるんでしょうか?


kohdai Beck: んー、RLの刺青の下絵ってのは大きいものですと、畳1畳分ぐらいあるんですね。
作り始め当時は、それらをDPE屋に持ち込み、縮小コピーしてもらい、そこから更にデジタル化して利用してました…
現在は、フォトショである程度描けるよーになったので大丈夫ですがw

あと、商品のプライス設定は今でも悩みのタネです。
よく、さえにも安過ぎると怒られてます。




-------- なるほど。では、saeさんはどんな活動を?


Sae Rosse: アタシは初めからエンドユーザーで居る気満々だったので
ズットチャットやファッションを楽しんでいて、イベントなどにも参加するようになって
Harajukuのセカドル(セカンドライフアイドルコンテスト)で優勝させていただけたり
JSB(ジャパニーズ サンセット ビーチ)のオープンパーティーではベストドレッサーを頂いたり
あとはキサラギ(ミスキサラギ)で入賞デスネ。


-------- お店もされてるとか?


Sae Rosse: お店としてはこのSUZAKUができる時に、LINZOOさんに土地を借りないか?と誘われて
SIMの中心一等地を貸してもらって開業したのはいいんですけども、
気まぐれなのでまだ商品2つしかなくてw

それでもShapeがなかなか好評頂いてよく売れてマス。



http://slurl.com/secondlife/SUZAKU/128/119/27


あとこーちゃんとの出会いで、SLもRLも変化があったので
それが一番今の自分を充実させてくれてます。


-------- saeさんと言えばセカドルのイメージ強いですが、セカドルに出場した理由は?


Sae Rosse: まだイベントの知名度がさほどない時に、

ブルハのスタッフだったお友達に出てと頼まれました。
イベント好きだったのでその場でOKして、

KABUKIのキャバクラSwan用に作っておいた画像で応募シマシタ。


-------- それで優勝しちゃったんですね。


Sae Rosse: アタシで良いのカ?とwイベントの宣伝はしましたけども、

自分が出てるコトは他人に聞かれたりしない限り言ってなかったので。
ダレが投票したの?とびっくりデシタ。



「もっとTattooの文化をSLで浸透させたい想いがありました」

-------- そして今度はお二人でイベントやるとか?


kohdai Beck: 9月22日にASUKA,SEIRYU,SUZAKUの3SIMをお借りして、
Tattoo Collection 2007 in SLってのを開催します。



http://slurl.com/secondlife/SUZAKU/183/235/27


RLではTattooはまだまだDARKなイメージがあります。彫るには大変な覚悟もいる。でもSLではファッション感覚で、気軽に身に付けてもらえますよね?
SLを通して、Tattooの文化を浸透させたい想いもありましたので
自分が国内外問わず、良いと思ったプランドに声を掛け、今回開催出来る運びとなりました。


Sae Rosse: アタシはこーちゃんが主催するにあたって専用秘書デス。
この人の言う通りに動いてれば間違いはないと信頼してるので、
メンタル面でのフォロー程度ですかねw


-------- お二人はパートナーなんですよね。これはRLの世界でも?


Sae Rosse: 色々ありまして、出会ったのはSLデス。
SLではパートナーで。RLでもいずれは結婚出来ればと思っています。
コノヒト、SLもRLも彼氏がいたアタシを奪ったんですw


kohdai Beck: 5月ぐらいから、KABUKI SIMのクリエイティビティに惹かれまして、
根城にしていたのですが、その時にラウンジ響子にもよく伺ってまして、
そこでさえとは出逢い、そして惹かれていったのがイキサツですかねぇ。


その当時は、さえがセカドルとも知らなかったんですが、
多分、そうゆう世間知らずなところが、付き合ってもらえた理由だと思いますw



-------- SLで出会ってRLで結婚するって凄い!


Sae Rosse: SLで付き合うと決めてから
私が同棲中ということもあり、SL内だけの付き合いと言っていたんですが、
こーだいマジックでいつの間にか会うコトになり、
オトナですから、一時の感情だけと言うわけではなく、
しっかり考えた結果、二人であと半世紀生きていこうかと、話し合いました。


kohdai Beck: 彼女には、自分のコミュニケーションスキルが足りないとこを補ってもらってますw
SL始める時は、まさかこんな事があると思ってませんでしたが
SLだからこそ、初めて心の繋がりが得られたと今ではリンデンに感謝してますw


-------- そんな素敵な出会いをくれたSLはお二人にとってどんなもの?


kohdai Beck: 今までRL稼業では、どーしても近隣の方にしか
自分の作品を見て頂いたり、彫らせて頂いたりしか出来なかったんですが、
SLでは国内外問わず、沢山の方に見て頂き、そして気軽に彫って頂けます。


その分、善くも悪くも正当な評価を頂けますし、売れない商品は全く売れませんw
今後はイベントを通して、沢山のSL内のTattooクリエイターや、
わたしと同じ、RL彫師とも知り合えましたので、
そのコミュニティをより一層強めて、

SLにTattooの素晴らしさを発信していければなと思ってます。


Sae Rosse: アタシはのらりくらりと作品を作りながら、
今後もこのひとと何かしていけたらと思ってマス。
お友達作りもしてますので。まだまだ募集ちゅデス。仲良くしてやってくださいマセ。



「心から楽しいと思える自分だけのナニカを是非探してみてクダサイ」
-------- では代表してsaeさん、読者の方にメッセージをお願いします。


Sae Rosse: 今から始めた方たちは、Webやら本やらが充実してて、
情報量が凄いと思うのですがお店を運営するにしろ、コミュニティーを開くにしろ、
何をやるにも自分らしさを大事にしてクダサイ。

他人の受け売りではいつか飽きてしまうと思いますので
心から楽しいと思える自分だけのナニカを是非探してみてクダサイ。


kohdai Beck: 素晴らしい締メダw


-------- ありがとうございました!
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私の興味のせいか「途中から新婚さんいらっしゃい」みたいになってしまいましたw

とはいえkohdai Beckさんの「KS Tattoo Studio」はさすがリアルの彫師という事もあり、
素晴らしいセンスで、リアル感非常に溢れる作品です。

Saeさんもみなさんご存知の通り、セカドルや各種コンテストで優勝&入賞するなど、

大活躍をされていますよね、


更にkohdaiさんは9/22より実施されるイベント「Tattoo Collection 2007 in SL」を企画するなど、
SLクリエイターとしても非常に活発に活動されています。


そんな二人がSLで出会い、素敵な関係を作り二人で協力していくのは、
とても素晴らしい事だと思いますし、SLの新しい可能性やあり方を再考させられる取材でした。


まずは「Tattoo Collection 2007 in SL」に行って、
kohdaiさんのその実力とセンスをチェックしてみてください。
その素晴らしい作品達にきっと感銘を受けると思います!


(以下イベント説明)


日時 : 日本時間 : 2007年9月22日(土曜)21:00~
PDT : 2007年9月23日(日曜)06:00~
会場 : ASUKA Grand Cross : LINZOO Ringo
主催 : kohdai Beck(KS Tattoo Studio)
MC : Hiroto Nishi(BLUE HEARTS)
楽曲提供 : Kyoko Okey(Lounge Kyoko)


■参加SHOP
・KS Tattoo Studio : kohdai Beck
・dEVOL : Kaori Masala
・Holy Ground : Horishi Hax
・Mina Junk : mina jun
・tattoo Einsatz : Einsatz Roizman
・Tattoo Shop KiZu : KaZu Watanabe,miki Morigi
・Warudakumi : Taima Hathaway
・Aitui Tattoo : Jesseaitui Petion
・TRUTH : Truth Hawks


■Special Thanks
(SHOP)
・BLUE HEARTS
・Diablo
・Killer Queen
・KiLL Rock
・Lounge Kyoko
・Mamesando(衣装協力)
・S.L.E
・ひげもぐら  
(SIM)
・ASUKA Grand Cross
・KABUKI
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
イベント進行について 以下順 ()内モデル名
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Opening(MC Hiroto Nishi)
   ↓
Tattoo Show The first
・KS Tattoo(kohdai Beck,Sae Rosse)
・tattoo Einsatz (Einsatz Roizman,Xiaorong Wise)
・Mina Junk(Horishi Hax,mina Jun)
   ↓
Dance Show1
・Killer Queen(Takeshi Runo)
   ↓
Tattoo Show The second
・dEVOL(Sion Grut,Mirai Shan)
・Tattoo Shop KiZu( Usetu Koba,Emia Merlin)
   ↓
BreakTime(Music by Kyoko Okey)
   ↓
Tattoo Show The third
・Holy Ground(Horishi Hax,Lemi Runo)
・Aitui Tattoo(Rons Hirons,Cipher Ivory)
・TRUTH (freeman Zenovka,yutopian Burton)
   ↓
Finale:Fireworks
・Hanabi-shi : Shin Cokes,Music by Kyoko Okey


8月末くらいに「SL CREATORS AWARD 2007」というファッションイベントが行われました。
100,000L$という賞金総額もさることながら、出場する方が豪華なので見に行ったんです。


さすがにクオリティが高く、ショーを見ながら関心していたのですが、
そのハイレベルなイベントに優勝したのがこの方。




この方のお店は前々から凄く気になっていて、お店の作りから商品まで

凄くセンス溢れる世界で、個人的に大注目をしていて、
今回改めて取材のオファーを投げさせていただきました。


本日はそんなSLファッション界の新星SAZAE Yoshikawaさんにお話をお伺いしました。


http://sazae.slmame.com/
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけを教えてください。


SAZAE Yoshikawa: 1年くらい前からニュースとかでセカンドライフを知って、
面白そうだなーと思ってたんです。
ただみんな最初に感じたバタくさい、かつまんなそうって感じもあり、
いざやろうって程、魅力を感じなくて他のMMOをやってました^^


emo8889 Xeno: グラフィックはそう思われる方多いですよね。


SAZAE Yoshikawa: それでしばらく放置してたんですけど、ある日、面白いMMOないかなってブログ見てたら
セカンドライフを紹介してる記事があって「銀行強盗しました^^」とか言ってるんですね。
それ見て「おー」って、その凄いカオスに惹かれてやってみる事にしました^^


ちなみに、そのブログ書いてた人が誰かわからず探しているののですが、
心辺りがあったらどなたか教えてくださいーーw


emo8889 Xeno: 実際やってみてバタ臭かった?w


SAZAE Yoshikawa: 建物とかも板だけとか、うーん思ってたのと違って、
やっぱり最初に思った通りバタ臭いなとw

今思うと全然知らないだけだったんですけどw




「おーーーっ、素敵だなーくだらんなーって」
emo8889 Xeno: その状態からSLの魅力を感じていったんですね。


SAZAE Yoshikawa: うーんって思ってた所にosaka SIMいったらヌメリーマートがあったんですね^^
「おーーーっ、素敵だなーくだらんなー」って思って、
そうだ、コンビニがあるなら自分は場末のスナック作ろう!と思って
土地を探してる時にKABUKI に出会いました^^


emo8889 Xeno: スナックとKABUKI、恐ろしいほど合いますねw


SAZAE Yoshikawa: オープン前の準備期間だったみたいなんですけど、
スナックやるにはここしかないと思って、
その辺をプラプらしてたKABUKIのオーナーNOMURAさんに声をかけました^^


その時自分は女子高生の格好をしてたので、入れ墨の入った義眼の男アバターに、
歌舞伎町で声かけるのはちょっと今思うと凄い光景なんですけどw


emo8889 Xeno: 現実ではちょっと見かけないですよw


SAZAE Yoshikawa: それでKABUKIでスナックを建てるのに専念したのが、今年の2月末から5月くらい。
その間にKABUKIの人とかと仲良くなってKABUKIのゲームセンターとかファミレスとかも
建てるようになったんですけど、どれも未だに建設中で中途半端な状態です^^


emo8889 Xeno: お店の名前はカラオスナック「よしかわ」ですよね。


SAZAE Yoshikawa: ヌメリーマートは今の自分がまだSLを続けてるきっかけであり、
実際自分はヌメリー信者なんですけど^^
そのオマージュ的な意味合いと言いますか、リアル日本施設を作りたいなーって思って。


KABUKIは常にプリム節約が必要なので、泣く泣くあっちゃこっちゃ消したりして、
自分自身あちこちすぐにウロウロしたくなるタチなので見事な放置っぷりですw


でもそれなりには場末スナックっぽくなってるはずなので
『アタイ、スナックのママになってのしあがっちゃるけん』
って志の高い方いらっしゃったらご連絡ください^^



http://slurl.com/secondlife/KABUKI/41/60/28


emo8889 Xeno: 服屋さんはそれから始めたんですか?


SAZAE Yoshikawa: そして建設とかも慣れてきたので、

せっかく色々出来るんだから何か別の事もしてみようって思ったんです。
そこでヌメリーマートのベチーペイジちゃんとかが洋服屋やってるの見て楽しそう!って思って
洋服屋さんを6月の頭くらいから始めました。


emo8889 Xeno: では改めてそのお店、「CREAM SHOP」の紹介をお願いします。


SAZAE Yoshikawa: セカンドライフの洋服だとモロにゲームっぽい物とか、
エレガント系、パンク系は多いんですが、
原宿青山っぽいストリートウェアがないなって思ったんです。
だから原宿っぽいメンズのストリートウェア作ろうと考えたんですけど、
今やレディースのかわいい系メインになっちゃってますw



http://slurl.com/secondlife/KABUKI/181/117/28
http://slurl.com/secondlife/Koenji/186/118/43


emo8889 Xeno: かなりストリートカジュアルですよね。


SAZAE Yoshikawa: リアルクローズっぽくて、カジュアルで、
原宿青山っぽいって大まかなコンセプトはあるんですけど、縛られてても面白くないのですよね。


あと、待って頂いてる方もいるんですが、デコトラとかプリクラも近日中に出します。



http://slurl.com/secondlife/KABUKI/121/188/34


とにかく色々作っていこうと思うのでお暇ならお立ち寄りください^^


emo8889 Xeno: 商品にも独特の雰囲気がありますよね。


SAZAE Yoshikawa: 先程も言ったようにSLの洋服屋には
エレガントなのとか、パンクロックとかゲームっぽいのとか、
リアルと同じく色んな種類があるんですが、
自分は手書き系のふんわりtableauっぽいのが好きなんで、そういう感じではやってます。


emo8889 Xeno: 自身のコダワリとかあるんでしょうか?


SAZAE Yoshikawa: コダワリっていうと、造形とか新しいやり方は
試してみたりしながらやるようにはしてます。
あとは今あるお店探してないなーって思った物を作ると評判良かったしますね。
欲しいから作るってのが結局一番良い気がします。



「実験して作った物は、ただ作った物より評判良いです」
emo8889 Xeno: 新しい造形にチャレンジするのは面白そうですよね。


SAZAE Yoshikawa: 例えば髪型のアップスタイルだとよく見るのは、おでこから即プリムだったんですけど、
そこに透過のプリム被せたら、おでこの生え際再現できるかな?とか、、、

そういうのがやっぱり面白いです^^


って言っても偉そうなことはいえず、プリムとか上手な人は一杯いるし、
自分はあんまりなので、大した事ないですがw
Heaven4Dさんとかは凄い上手なので尊敬してます^^


emo8889 Xeno: やっぱり楽しみながら作らないとですねー。


SAZAE Yoshikawa: あとは最近ポンチョ作ったんですけど
ポンチョ再現するには、どーするかな、とか実験して作った物は、ただ作った物より評判良いです。
ガテンタオルとかアフロキャップとかも、どうしようかなーって思いながら作って
結局後からこーした方がってなるんですけど、
自分は綺麗ってのより面白いっての方に力がいってますし、実際それで良いかなって思ってます。


emo8889 Xeno: では今思うSLの印象を教えてください。


SAZAE Yoshikawa: 最初全然他の国のSIMとか知らないで、
勝手に「どうだろう?」って思ってたんですけど、色々ウロウロすると面白い場所が一杯ありますよね^^


日本人コミュニティーって良くも悪くも、リアルと同じで固まりがちというか、
英語ダメといってもせっかくJ2Eもあることだし、
もうちょっと外国と日本人SIMとを区切らないで遊んだ方が楽しいだろうなーとは思います。
最近日本人コミュニティーではどーとかこーとかを良く聞くので^^


emo8889 Xeno: ファッション面ではどうでしょうか?


SAZAE Yoshikawa: ファッションに関しては、自分なんかよりも全然先輩のアカウントの人が
積極的にお店の商品とか作ってるの見ると凄いなー楽しんでるなーって思います^^
似た感じのお店だとあっちのお店で何か新商品出したら、じゃあこっちはこれで!みたいな
雰囲気を感じられて、打ち出し合戦みたいなのとか好きですね。


emo8889 Xeno: SLの世界ではそういった人間の温度を感じますよね。

SAZAE Yoshikawa: 世間ではSLが伸びる伸びないとか話されてますけど、
結局将来的にはこのようなコミュニケーションツールがきちんと機能するだろうし、
ノンビリと長いこと楽しんでいければ良いなぁと思います^^


emo8889 Xeno: あまり肩肘張らない事がポイントですね。


SAZAE Yoshikawa: 古参の方にしてみりゃニュービーの自分なんかが言うのはおこがましいですけど、
自分が見てきた半年だけでも、どんどんあちらこちらの町並みが綺麗になっていくので、
今後も驚くような面白い施設が、一杯色んな方の手で作られて行くと思うと楽しみです^^


emo8889 Xeno: どうやったらSAZAEさんのように楽しんで作れるんでしょうか?


SAZAE Yoshikawa: うーんとドラえもんのスネ夫の台詞かなんかに
『すでにもうこの世の中には発明がされ尽くしてる』なんてのがあったんですが、
SLは足りない物だらけなので『自分が欲しい』をコンセプトに作るのが、
やっぱり良いのかなーって思います^^



「お気楽に楽しんでいきましょう!」

emo8889 Xeno: では読者の方にメッセージお願いします!


SAZAE Yoshikawa: お店も今後も秋冬っぽい商品増やしてく予定なので
(SLは季節ないので変な話ですがw)良かったら覗いていってください^^

あとレディースに並んでメンズももう少し力を入れて行きたいと、

今は思ってますので、宜しくお願いします。


それと、exp というグループで建設をお手伝いさせて頂いた、

「Mahjong Paradise」というSIMがあるのですが、
是非このインタビューを読んでくださった方、足を運んでください^^



http://slurl.com/secondlife/Mahjong%20Paradise/128/128/0


expメンバーのuRIeLさんという方が作った、ちゃんと動いて遊べるUFOキャッチャーがありまして、
素敵&面白フリービーもあります。


CREAM SHOPはまだまだ改善の余地たっぷりなお店ですが、
これからも精進していきますので、どうぞよろしくおねがいします^^
あとクヨクヨ悩んでるユーザーの方もときどき見かけますが、お気楽に楽しんでいきましょう!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!

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今度G.L.A.M,MIAMMIAM,SAVVY等があるSunset Shopping という、
世界的に有名なモールがリニューアルするんですが、SAZAEさんがそこにお店を作る予定と言う事で、


「手書き系クローズメインのステキモールになると思うので遊びに来て下さーい」
とのコメントも頂いています。是非皆さんもその素晴らしいクオリティを体験してみてはどうでしょうか?
もちろんKABUKIや高円寺にあるCREAM SHOP超カッコいいので、行った事ない人は絶対チェックです!


さらにSAZAEさんも所属するEXPが手がけた「Mahjong Paradise」も
素晴らしいクオリティで、9/21にはイベントも用意しているとの事なので、
実力をチェックするのには良いかもしれません。


数々の活躍でSLを盛り上げていってくれるSAZAEさんの活躍には今後も目が離せませんね!