私がSLをはじめた2007年1月時点で、代表的な日本的スポットは「NAGAYA」でした。
当時のNAGAYAはSL内で唯一、まともな日本の景観を再現した場所でSL内の観光地として
完成されていました。


それからSLに沢山の人が雪崩込み、オブジェクト製作技術もどんどん進化していき、
ついに日本的スポットの完成系SIMとも言える場所がオープンしました。
その場所の名前は京都祇園のイメージで「GION」


今回はそのGION SIMのオーナー、Sammy Biddleさんにお話をお伺いしました!
「GION PROJECT プロデューサーの独り言」



http://gionproject.slmame.com/
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけを教えてください。


Sammy Biddle: 元々『広告×エンタテイメント』という広告系ブログをつけていました。
CM×WEB×モバイル次世代広告の可能性のあり方を探りたくて、
面白いWEBサイトやBUZZネタやバイラル系の映像などを紹介しておりました。
http://ameblo.jp/sammy525/


欧米では、従来型のマス広告があまり広告効果を生まなくなり、
ソーシャルメディアやCGMコンテンツが注目を浴びだした時期で、
インターネットによる口コミ効果を利用したコンテンツの制作に注目が集まっていました。


そんな中、9月頃、Second Lifeがアメリカやヨーロッパで流行っていることを知って
どんなものか非常に興味を持っていました。
日本版が出るという話しだったので、ずっと待っていたのですが、
なかなか出なかったので、痺れを切らして2006年12月29日に登録いたしました。


「第一印象は、非常にシュールな世界」

emo8889 Xeno: では最初に持ったSLの印象を教えてください。


Sammy Biddle: 第一印象は、非常にシュールな世界だという印象でした。
私は、元々オンラインゲームもやったことのない人で、
メタバースそのものに対してコミュニケーションの仕方もわかりませんでした。

「どこに行ったらいいのか?」「何をしたらいいのか?」全くわからなかったですね。


そしてお決まりですが、ネットの情報で、辿り辿って桃源郷やNAGAYAなどいきました。
でも、こちらから話かけても誰も答えてくれない感じで一人寂しく彷徨っていましたね。

また、PCも低スペックでしたから、当然ダサダサでしたけど、、、。


emo8889 Xeno: それからはどんな活動をされていたのですか?


Sammy Biddle: それで、何日間か過ぎた後、MagSLさんの居住区にたどり着きました。

しばらくしてShibuyaの売り出しが始まった頃、Neko LINKさんに出会って、
SLの遊び方、コミュニケーションの仕方を色々教えてもらいました。
ホント、毎日ようにお話しましたね。


それで、shibuyaに土地を借りて、個人オフィスみたいなものを持ちました。


emo8889 Xeno: そこから和コンセプトのGIONを製作されるまでの流れは?


Sammy Biddle: 2007年2月頃、海外のSIMを色々回って見てうるうちに、
Rocky SassoonさんのCocololo Island Resortにたどり着いて、すごく感激し、
友達に紹介して一緒に遊びに行き、たむろしていました。
その頃のCocololo Island Resortは、ほとんど日本人の人に出会わなかったですね。


2007年4月頃、自分でSIM計画を考え、色んなプランが合ったのですが
やっぱり、Second Lifeならではのグローバルなインフラを生かした、
日本を代表するスポットになるようなSIMを作りたいなぁって思い始めました。

日本のSIMのほとんどが居住区、モールしかない中で、
ちゃんと作りこんだ景観SIM、友達を誘って行って思いっきりおしゃべりできるSIMにしたいと、、、、。


emo8889 Xeno: なるほど、GIONのコダワリはそこからきているのですね。


Sammy Biddle: あと、日本のSIM自体が、少ない日本人ユーザーを取り合っている感じがして、

疑問も持ち始めていました。
もっと1000万人を超えた登録者がいるSecond Lifeの中でSIMを作るんだったら、
海外の人をターゲットに向けて発信したいと思いましたね。

それから世界中の和風のSIMを見て回って研究しました。


ただ、海外の和風SIMは、純和風って感じじゃないんですよね。
外国の人が制作すると、やはりどことなしにアジア系和風になっていることが凄く分かりました。
そんな意味でNAGAYAは、完成されていたので、何度も足を運びました。


ただ、忠実にリアルに祇園を再現しても面白くないので、
Second Lifeならではの良さを取り入れ、イメージが広がるSIM作りをコンセプトに考えました。
色々な映画を見たり、実際に祇園にも足を運び研究しましたね。


emo8889 Xeno: では改めてそのGIONの紹介をお願いします。


Sammy Biddle: オープンは、2007年9月29日、Second Lifeに京都・祇園をイメージした、
新感覚総合エンターテインメントSIM、「GION Project」ということになっています。

コミュニケーション、アトラクション、イベント、モールなどが混在したSIMで、
和風の景観を楽しみながら、友達やカップルで是非遊びに来て、
GIONの景観の中で、のんびりとチャット会話を楽しんでほしいですね。



http://slurl.com/secondlife/Gion/128/128/0

また、海外のユーザーも結構いらっしゃってますので、
海外の友達を作って、国際交流や英会話を楽しむことも可能です。


「JINRIKISHAに乗って、GION を観光できたり、和舟で川くだりができます」
emo8889 Xeno: GIONは見所も沢山ありますよね。


Sammy Biddle: ランディングポイント付近の建物には、
フリーの着物、洋服、浴衣、はっぴ、下駄、草履など

GION Projectをより楽しんいただけるアイテムが揃っています。

またアトラクションとして、JINRIKISHAに乗って、GION Projectを観光できたり、

和舟に乗って川くだりができます。


最近は、JINRIKISHAの車夫さんがいて、GION Projectのご案内をしていただいております。
カップルで来ると会話を観光案内もしてくれて、雰囲気を盛り上げてくれますよ。
ちなみに不定期ですが、、、、。


他にも舞妓・芸妓さんが路上で舞を披露してくれます。
不定期ですが、GION Projectのメンバーになって頂いた方にご案内しております。


emo8889 Xeno: 人が集まるCafeもありますよね。


Sammy Biddle: カフェISSAは、コミュニティースペースですが、
オープン以来、他SIMの有名カフェのオーナーとコラボ企画を行っています。
現在は、カレンのPureMAGさんとコラボ中です。




また書道道場は、大きな半紙に筆で自由に書道楽しめるアトラクションです。
※現在、書道コンテストを企画中です。近々実施したいと思いますので、
皆さんいっぱい練習してくださいね。


emo8889 Xeno: 景観施設やモールも盛りだくさんですよね。


Sammy Biddle: 景観施設として、七坂神社、鈴殿神社、川床、日本庭園、公園、街屋
コミュニケーション施設をして、カフェISSA、バー縁(EN)
モールには、上流野舞蘭堂、booN、中村屋、セレクトショップが入っています。
イベント施設、イベント会場KIYOMIZU、クラブFROU FROU。





emo8889 Xeno: 今までGIONで行ったイベントを教えてください。


Sammy Biddle:

<9月>
9月29日:GION Project GRAND OPEN 舞妓セットお宝ゲットキャンペーン開始
3つのトレジャーハントをクリアーすると完璧な舞妓さんアバターになれるキャンペーン。
               
<10月>
10月6日:FROU FROU Night Vol.1→クラブイベント
10月28日:FROU FROU Night Vol.2→クラブイベント
SpaceWind Noelスペシャルライブ in KIYOMIZU →ライブイベント
10月24日:Sola Cafeさんとコラボイベント (カフェISSA)~11月24日まで。


<11月>
11月18日:GION Project Happy Autumn Live in KIYOMIZU 2007 →ライブイベント
chouchou、shirotan ジョイントライブ。


<12月>
12月1日:PureMAGさんとコラボイベント (カフェISSA)~12月24日まで
12月8日:河口恭吾Xmas Project 2007、
河口恭吾Xmas LIVE@GION Project 2007のライブダイジェストムービー配信。

http://gion.tv/blog/2007/12/-xmas-livegion-project-2007-li.html




emo8889 Xeno: 今後はどのような活動やイベントを予定されていますでしょうか?


Sammy Biddle: ユーザーが友達やカップルで来て、楽しめるSIMにしていきたいですね。
そのためのイベント開催やフリーアイテムの提供を企画しています。


まだまだ、インワールドは、限られた人達の世界だと思っていますので、
もっともっと外に向けて発信できるイベントやリアルと連動したイベントをやって生きたいですね。

あと、GION Projectメンバー限定のサービスも提供していきたいですね。


emo8889 Xeno: もう2007年は終わりですが、今後のSLはどうなっていきそうでしょう?


Sammy Biddle: 今のままだと駄目だと思いますね。

12月14日付け Jcastニュース
街並みは立派だが人がいない Second Life「過疎化」進むという記事が掲載されましたが、
http://www.j-cast.com/2007/12/14014583.html

日本国内でも、最近も続々と多くの企業が出店している状況が続いていますが、
ホントに加熱気味な気がします。
結局、作りっぱなしで、すぐにゴーストタウンになってしまう状況ですよね。


確かに、常時入っているのは、全体で4万人、日本人で1万人ぐらいのユーザー数しかいなく、
「要求PCスペックが高い」「何をしていいか分からない」「何をするにもお金がいる」
「人気の場所はエロかギャンブル」という状況は、少し改善されていますが、

なかなか厳しい状況だと思いすが、やはり、大前提としてSIMは、

リアルコミュニケーションのコミュニティーだという事を認識してしないといけないと思います。


ちゃんと、運営コンセプトも含めてのSIM作りをしないとこの現状は変わらないでしょうね。
あと、SL内のクリエーターやインフルエンサーとなるリーダーの育成も大事じゃないでしょうかね。


「ユーザーを楽しませるコミュニケーションを考える必要がある」

emo8889 Xeno: なるほど、では次にSLへの感想を教えてください。


Sammy Biddle: これから居住区やモールだけでは、ユーザー数は増えていかないと思います。
やはり音楽、映画、テレビなどと連動したりしていくことで、もっと多くの人がSLに参加し始め、
ユーザー同士のコミュが、進化して、新しいコンテンツを生み出すようになって

行かなければならないでしょうね。


企業もビジネスをそのままSLに持ち込むのではなく、
ユーザーをまず楽しませるコミュニケーションを考える必要があるのではないでしょうか?

まずはユーザーがSecond Lifeに興味も持ってもらい
製品開発やマーケティングにフィードバックができるプラットフォームになると思います。


emo8889 Xeno: 最後に読者の方にメッセージをお願いします。


Sammy Biddle: 是非お友達やカップルでGIONにお越しください。
街を散歩していると舞妓さんや芸妓さんと会えるSIMです。

一緒に人力車や和舟でGION Projectを観光したり、
ゆっくり川床で、話しするときっと癒されますよ。
舞妓アバターになれるスポットとして好評を得ていますが、
まだ、知らない方もおられると思うので是非トレジャーハントに参加ください。


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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GIONはその作り自体もしっかりしていて、ビルドを担当しているのがCocololoのRockyさんを始め
本当に素晴らしいメンバーが手がけています。
その素晴らしい製作の上に、沢山のコンセプトや遊び、イベントが散りばめられています。
私が見たSLのSIMの中でもかなりレベルが高い部類に入ると思います。


また直近だと、「河口恭吾 Xmas LIVE@GION Project 2007」を開催し、
これを体験したいが為にSLを始められた方もいらっしゃるとかで、
SLを盛り上げる大きな要因になったと思います。こうゆうのがもっと増えてくれれば嬉しいですね。


これを読まれた方で、まだ「GION」訪れてない方は是非行ってください。
もうすでに行かれた方は、SIMをもう一度味わいなおしてください、
本当に見所満載で、新しいSLの魅力に気づきますよ!


http://www.gion.tv/

今までかなりの人を取材してきましたが、靴屋さんって取材した事ないなと。
そうゆう事で色々な人に代表的な靴屋さんを聞いて回ったらダントツでこの方の名前が。


某有名ファッションブログにもたびたび登場し、世界的に見ても、
とてもリアリティのある靴を製作されているので、人気の理由は納得です。
本日はその「H&U Designs」のオーナーHays Urizaさんにお話をお伺いしました。



http://ameblo.jp/hays/
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけを教えてください。


Hays Uriza: 元々周りにゲーマーな家族や友人が居た事もあり、遊びの中にMMORPGのゲームがあり、
オンラインゲームのミラージュというゲームのギルドの方からの紹介と、
親族で先にSLをやっていた者が居て、面白いゲームあるよ、とその紹介で始めました。


emo8889 Xeno: じゃあ元々ゲームはしていたんですね。


Hays Uriza: はい、ただ狩りをしたり攻略したり戦ったりする事よりも、
知らない町を観光したり、架空の種族の都市で育ってみたり、
物を作ったり、売ったり買ったりする事のほうが楽しくていつもそちらの方で遊んでしまっていました。

以前のゲームは、レベル制でレベル60まで行くと、それ以上は拡張待ちになり、
集団で攻略するという遊び方に変わってしまい、
新しい場所へ行ったり新しい物を作る事ができなくなってしまいます。


そんな時に「お仕着せの製作ではなくて、自分の作りたいものが作れるゲームがあるよ」
と紹介されSLを始めてしまいました。(笑
でも、その一言だけで、それ以上は何も教えてもらえませんでした。^^;


emo8889 Xeno: 実際やってみてどうでしたか?


Hays Uriza: 人が居ない!
美しい町や草原や海がない!
いい加減で不揃いの建物に、やたら写真や絵が貼ってある!
自分のアバターを見ると、なんともいえない、変な外人!
服を作っても、ライブラリーのテクスチャーでは、まともな服にならない!
お金を投入しないと何も買えないし!
たまに人に出会うと、いきなり、無言で友達登録を要求される!


「変なゲームだなー」「面白いの??魅力あるの?」

が最初の印象でした。(笑)結局、全て誤解だったんですけどね。


「仮想世界にはあらゆる物があるらしいから」で再スタート

emo8889 Xeno: じゃあ最初は盛り上がらなかったんじゃないですか?


Hays Uriza: 2007年1月、初めの2日間ぐらいはオンラインゲームだと思っていたので、
「さーレベルを上げて、生き抜いて、お城ぐらい建てちゃう」
とやる気一杯で始めたのですが、突然薄着で仮想世界に放り出され、
最初の印象がそれまでのゲームと余りに違うので
「えーともう少し調べてから、まだ試験期間中だし」と3週間ぐらい、放り出してました。


それから試験やもろもろが終わって、旅行に行くか?ダンスに行くか?(ダンス習ってたので)
新しいゲームでも探すか?バイトもしないと!等と考えていた時に、
「折角DLしたんだし、奨められたし、もう一度ログインしてみよー、
仮想世界にはあらゆる物があるらしいから」で再スタートです。


当時は、ほとんど日本語のサイトがないので、海外のサイト見てたら、
美しい風景や姿がUPされている事で、探せば良い場所があるらしいと・・・


emo8889 Xeno: 当時は情報薄かったですよね。


Hays Uriza: それからは自分探しならぬ、自分作りの期間でした。
ゲームってアバター作りから始めるので、同じパターンで
「自分の変なセクシー外人姿をなんとかしてみよー」っとシェイプを色々さわってました。
それが結構つぼにハマッタのかな?いろんな体型ができるし、顔も変わるし、
探すとサンプルの服やスキンがあってまずは、自分アバター作りゲーム状態でした。
結局、満足がいく姿まで2ヶ月ぐらいかかったんですが・・・


人の居ない場所で、こっそり体型や顔の形を調整する日々を毎日毎日。
もーシェイプはいじり倒した?とこれだけは断言できると思いますw
同時にフリーアイテムがある事も、なんとなく分かってきて、freeで検索して飛び回りました。


ある程度フリーグッズでAVが固まってきた頃から、
周囲にサラサラっと流れる髪の人やフリーでは出来ない肌の人や服の人が目につきだして、
この時、初めて売っているものを買うと、もっと、良い物、服や髪や靴がゲットできる事に気がつきました。
同時に、販売ボード?やたら絵が貼り付けてあるボードは、売り物なんだ!と気が付いて
(気が付くの遅いよ!って言われますが)
お金を稼がねば!と幾つかキャンプを回ったり、
何が売っているか検索しては飛ぶという事を一月繰り返してました。


emo8889 Xeno: そこら辺は定番ですよねw


Hays Uriza: でも、みんな知ってる通りキャンプじゃほとんど稼げませんよねw
まず髪!とフレックスヘアーをキャンプで買った後、
少しまともなアバターになったような気がして、
主にメインランドを観光してみよーと放浪しておりました。

その時に、RLではハワイ在住というアメリカ人の人とSLで知り合い、
自分でも出来ない英語をめずらしく使って、いろいろな事を話しました。


私は、とっても人見知りなので、SLでも同じく、声をかけられても逃げちゃうほうなんですが、
何故かその海外の方とは話を始めてしまって、しかも難しい話になった時、
その人が通訳を呼んでくれたんです。

その人がなんと日本人!SLを始めて一月目にして、初めて日本語で話ができました。


emo8889 Xeno: 初日本人との出会いだw


Hays Uriza: そして、その人を見ていて、次の発見
動き方が、つまり歩き方や仕草が全然違う!
シェイプもいじり倒したはずなのに、肌質も全然違う!

スキンが買えること、アニメーションを作るか買うと、仕草や歩き方が変わる事にその時気がつきました。


さらに、その外人の方に、アニメーションオーバーライダーとか言うものを頂いてしまい、
「これを使えば、セクシーに歩けるよ、わっはっは」と
そこで、初めて、自分の仕草を作ってみる事にしたんですが・・・
アニメーション????どうやって作るの?と(汗

「アニメーションを○×△※に投入すれば、自分の仕草になるよ」と説明されても、
○×△※が分かりません・・・。


そんな時に、ZAHOというものがあって(既にもっと良いものを頂いていたのに)
アニメのマークのファイルを何処に入れればいいのだ!という説明文を見つけました。
なんとなく理解してから、これ以上の姿や仕草のAVに成る為には、お金を入れないとダメなんだなーと。


emo8889 Xeno: 最初その辺がわからないんですよね。


Hays Uriza: そこで、お金を投入してみる事にして、初めてリンデン$10Kほど購入。
MMORPGゲームでも、普通に遊ぶなら月2000円ぐらいかかりますからそのぐらいなら、
全然いいやーって感じでした。


さらに、その外人のお友達から、家に住んでいいからとか、ダンスに誘われたり、
土地とはこういうものなんだよと、教えられたり。服とかはここで買うといいとか、
とにかく、毎日IMが来て、毎日話しをして、毎日買い物をしていました。


スキン探すだけでも50店舗ぐらい回りましたよ。
さらにアニメ~、髪~、さらに服~、そして靴~
「今何してるのだ?」とIMが来ると「お買い物!」の繰り返しで、相手は呆れてました。w
「女は、買い物しかやること思いつかないのか!」と(笑


その頃のアニメ、服(主にフェニックスデザイン)、スキン(vogues)、
髪(Zero-styleやETD)は今も使ってます。逆に言うと、それ以来変わってないかな。


emo8889 Xeno: じゃあ最初の頃、相当AVを作りこんだんですね。


Hays Uriza: また、そのお買い物の時に、急に日本語(漢字フォントの)が画面の中に!
そちらを見ると、小柄なアバターでそれまでの、外人アバターとは全然違う人達がいて、
しぐさまで、全然違います。
その人達が、実はosaka在住の日本人の人達との最初の出会いでした。
これを逃してはイケナイ!と声をかけてみたら、お話してもらえてosakaに呼ばれました。
その人達がPlatyさんとLemonさんだったのです。


emo8889 Xeno: 素晴らしい出会いでスタートしたんですね。


Hays Uriza: 4月にはいると、買い物+osakaへ遊びに行く毎日
この時に目の前で色んな物が出来ていくのを見る事ができました。
そして、SLってオンラインゲームと違って、既に作られたものを与えられて、
遊ぶんじゃなくて、自分たちで作っていくものなんだなーっと、感じられるように。


つまり、美しい場所や素敵な人や衣装や建物や環境も含めて、全て自分たちで作り上げていく世界

“オンラインゲームでもアバターチャットでもない世界だっただなーっと納得したのです。”

今インタビューしていただいてるemoさんともその時、初めてお会いしたんですよね。w


emo8889 Xeno: うん、今思えば懐かしいですよね!


Hays Uriza: その頃から、自分でも物を作るようになりました。最初はハンドバック!
SLの世界って、小物を入れる必要がないので、バッグって全くなかったんですよね。
でも、アバターを見ると、バッグもっていないのがとっても不自然に思えて
(RLでは、いつもバッグ抱えて歩き回っているせいか・・・)


そして、次に作ったのがブーツでした。
当時着ていた服に、ブーツを履きたかったんですが、
ゴシックな黒色で棘だらけのブーツは売っていたんですが、
普通のつるっとしたブーツはどこにもありませんでした。


もし、Shiniyshingとか、有名な靴屋さんを知っていたら、作る事はなかったでしょう。

こんな作品。詳しくはこちら
http://ameblo.jp/hays/entry-10051957287.html


emo8889 Xeno: それからはずっと製作一辺倒?


Hays Uriza: osakaの面々と世界中を遊びまくりしながら、同時に毎日靴を作っていました。
ブーツを作ったら、次はサンダル!とある意味、手当たり次第w
この頃に、沢山の人と知り合って、ホントに色々楽しく&勉強させてもらいました。
スクリプトを覚えたのもこの頃。
サンプルスクリプトを頂いて、いじっているうちに覚えるよ!とw


そして、6月にいよいよosakaに土地を借りて、靴屋を始めました。



http://slurl.com/secondlife/Osaka/137/48/22


最初の2週間ぐらいは、一足も売れませんでした。w

でも、少しづつ靴を買っていただける人も出始めて、靴のバリエーションも増えだして、
Kaoriさんやtetoさんやedoさんとか、osaka以外の人達とも知り合って、あんたの靴は海外で売ってごらん?
といわれて、海外に支店をだしてみたり、毎日がマーケティングのお勉強のような日々。


emo8889 Xeno: それがH&U Designsのスタートだったんですね。


Hays Uriza: この頃、お店では靴が売れ出して、また同時に最初に作った靴をリニューアルしなきゃとか、
スカプリムの実験とか、製作についてはアニメの自作をはじめ、色々トライしていました。
Youさんらとも、この時知り合いになり、ブログに取り上げていただいたりして、
靴屋として生きていく事に、すっごく希望を持ってがんばりました。


が、ある日突然ハッキングされて、お金が0に・・・。
もーショックでした。
詳しいく言うと、ハッキングの仕方講座になるのでいえませんが、
この時リンデンのChiyoさんにとってもお世話になった時です。


emo8889 Xeno: ええええ、ハックされたんですか!?


Hays Uriza: 当時はパスワードを変えても、すぐまたそれがバレテしまい、またハックされると・・・
chiyoさんから「一度ハックされると、その情報が土台になり、次もハッキングされやすくなるから」と
注意するように言われていたのですが、7月末に決定的な事が。


良いことと悪い事が同時におきたんですが、


【悪い事】
また、ハッキングされてクレジットカードで勝手に高額のリンデンを購入されて、
それがギャンブル場に渡された事。
つまり、ハッカー=カジノオーナーで、ハッキングしたAVのお金を

カジノに渡すという犯罪?に巻き込まれたのです。


ただ、すぐその日に気が付いたので、Chiyoさんと相談して、急遽アバターを凍結してもらい。
リンデン研究所に、全てを託してお休みしました。
結果的には、実害は0でしたけど、みんなと別れる事も悲しくて、

落ち込んだままお休みする事になりました。


【良い事】
edoさんという、紳士服のトップメーカー?になった方、から紳士靴を注文されて、
ローファータイプを作った事がとても良い結果になりました。
この時、テクスチャーというものを、真剣に勉強する事になり、グラフィックソフトも使えるようになり、
初めて本格的なテクスチャーを作る事が(自分の評価ですが・・・)でき、
それを見た方のブログなどでも取り上げていただけるようになった事です。

このローファーだけは、沢山の人に買っていただいたようです。




emo8889 Xeno: でもしばらくお休みは残念ですよね。


Hays Uriza: それから10月に復帰しました。
復帰してから、自分の口座をみてびっくり、「お金が溜まってる!」確か0だったはずなのに・・・。
SLで使ったお金、服や衣装やスキンやお店の一年分のレンタル代や、etcが黒字になってました。
それからは、靴のリニューアルや新作作りの日々です。


「靴を作る時、目的の靴の服を着て、それで靴作ってます」

emo8889 Xeno: では改めてH&U Designs のご紹介をお願いします。


Hays Uriza: 自分が、初心者の頃、自分が欲しいものが無かった事が、靴を作ったキッカケなので、
自分と、誰かと、こんな靴が欲しいなーという物を作っているブランドとして頑張ってます。

個人的には、アバンギャルドな靴よりもフォーマルな靴が好きなので、
そういうテイストの作品を出しております。
ちなみに靴を作る時、目的の靴の服を着て、それで靴作ってます!


(2007/12/13現在建て替え中)

emo8889 Xeno: 商品のポイントは?


Hays Uriza: 1、足が自然に見える事
2、パーツがカクカクじゃない事
3、遠目からみても、カメラがよっても、どちらもで綺麗に見える事
4、納得がいかなければ、いつまでも試作品のままである事


emo8889 Xeno: 具体的にはどういった?


Hays Uriza: SLの靴は、特にサンダルは、履くと足の裏がえぐれていたり
靴の側面が、足首にくいこんで、切れてたりするんです。
足の形にも問題あるのですけど、足なりにぎりぎりにつくって、
&足に対して、靴が大きすぎないように、靴のシェープを追い込んでつくってます。
なので、履いた時に、調整が必要になることは、よほどの変なシェープじゃない限り必要ないと思います。


もう一つは、作る時に、外人シェープ(大柄、バインバイン)と
日本人シェープ(小柄。細身)の両方で、作ります。
足のサイズは、レディースの場合0ですが、0でもシェープによって、サイズが変わるんです。


emo8889 Xeno: なるほど、しかしカメラワークまで意識してるとは。


Hays Uriza: 遠目と近目というか、普段の距離とカメラを寄せた時の
距離両方でおかしくならないように使うパーツの形状に気をつけてます。
問題は2種類あって、一つは、丸系というか、円形のパーツは、遠目でカクカクになったりします。
専門用語あったんだけど・・・描画の時省略されてしまうというのですね。


なので、同じ種類のパーツでも、わざと大きく作り、それをパスカットやプロファイルカットして、
小さく見せて使ったりします、こうすると、もともと大きめのパーツなので
距離があっても、カットされたりしないんです。


あと、足にフィットさせるほど、距離を離すほど、足とパーツの境界があいまいになり、
足が重なってみえてしまいいます。
それを避けるために、外国の靴、特にブーツは大きめにできてますが
それだと、靴がおおきすぎて不自然・・・。


アニメのブーツならいいけど、うちは、細身にしたいので、
ギリギリのサイズにしつつ、パーツをギリギリまで薄くして、
隙間を作って、遠目でも重ならないようにするとか、工夫してます。


emo8889 Xeno: なるほど。


Hays Uriza: もう一つ、テクスチャーですが今は、光沢のある靴を中心につくってます。
ところがこれも、カメラがよって見る場合と、遠くから見た場合と、光の反射が違うんです。
遠くから綺麗にすると、よったとき、手書き風の荒い光沢になり、
よった時に、綺麗すると遠目から、荒いテクスチャーになります。


emo8889 Xeno: SLの描画は条件厳しいですよね。


Hays Uriza: 極端な例だと、黒い靴に光を入れる場合、白で光を表現しますが
光沢が全体的に光る部分と、よった時に、光沢にグラディエーションがはいっているのと。
両方が綺麗でないと 不自然な靴になる。


アニメ風とか素材の材質感でも違いますけど、
今は、エナメルとかテカリのある革に凝ってるので、その辺を注意してます。
その上で、お客さんの好みも結構あって、正確には、好みと着ている服。
SLの普段着って、あんまり光沢とか、コントラスト入ってないものが多い為、
靴がテリすぎると、靴が主張しすぎるので、自分で光沢を選べるスクリプトを入れたりしてます。
2.5次元的な服には、光沢を少なく平面的に見える靴、
3次元的にバリバリの服のときは、光沢(主に反射光のグラディエーション)を上げるとか。


emo8889 Xeno: 光沢選択のスクリプト入れてるんですね。


Hays Uriza: 次に靴の形なんですが、SLの足の形がRLの足と違いますよね。
これが困っているポイントで、それを自然に見せる?綺麗に見せる?ためにフォームも工夫してます。
特に気にしているのは、曲線。


よくあるのが、例えばポンテッドのパンプスだと、三角形のパーツを合わせるだけと言うのがあるんです
でも、ヘイの場合は、それだと一瞬良いんですけど、見てると不自然に思えて
円のパーツをカットして、組み合わせて曲線にしたり、今は、スカルプのパーツを組み合わせたりしてます。

同時に足の形が変なのを、パーツでさりげなく補正してみえるように、パーツを変形させてたりします。
全部スカルプで、完全に覆える靴になると そういうことは減るんですが~~;


emo8889 Xeno: なるほどw


Hays Uriza: 足首とかのパーツは、大抵足なりにねじりを入れて、作ってて、
曲線にこだわるので、トーラスとかマルを加工する事が多いです。
デザインになると、アバンギャルドなデザインって(よーするにバランス悪いが飾りや見せ方がうまい靴)
だんだん不自然になってくるので結局、フォーマルで綺麗な靴をデザインするようにしてます。
その代わり、形は地味な靴になりますが。
なので、以前の靴は、見てておかしいと、すぐ廃盤ですw


emo8889 Xeno: 凄いコダワリで、さすが有名ショップですよね。


Hays Uriza: でも改めて、HAYSURIZAというブランドを作る事にしました。
作った理由は色々あるのですが、一番は、H&Uでグループ検索をしても、検索結果に出てこない事(笑
“&”がダメぽいです。




emo8889 Xeno: ちなみに今後はどのような活動を予定されていますでしょうか?


1、靴のレベルをあげること。
2、靴だけではなくて、歩く姿やポーズや、トータルファッションの製作をして行く事。
3、SLの中でも、実はRLのボランティアとか出来るようなのでそういうことも。

emo8889 Xeno: トータルファッションの製作って?


Hays Uriza: ファッションって、着飾るだけじゃないと思うんです。
靴から上の服はもちろんですが、仕草や歩き方とか(主にアニメーション)を商品化していこうと思っていて、
いくつか試作があるんですが、歩き方にも、その人の個性や特徴があると思うんです。


例えば、ドレスを着ていて、パワーウオークをするのは、変ですし、
セクシーウオークで腰を振りすぎるのも、プリムのスカートの裾が暴れすぎて変。

特に、腰の細い日本人体型の人が、セクシーウオークすると、「??」と感じるので
エレガントに歩くとか、明るく穏やかに歩くとか、
まだ、余りない歩き方のアニメーションを出す方向ですね。


emo8889 Xeno: あと、ドレス系にも挑戦されたいとか。


Hays Uriza: 出来ればドレス系も作って行くと思います。
普通のカジュアルは、素敵な作品を出されるクリエーターさんが沢山いるので
やらないと思いますけど、ドレスは海外に山ほどあるのに、着るとリアルの自然さが無いものが多すぎ。
もちろんSLなりの良さとかありますけど。


例を出すと、じっとしているのに、風もないのに、裾がバタバタ暴れているドレス
仕草がゆっくりなら、ゆったりゆれればいいと思うんです。

つまり色や柄やフォームではなくて、どちらかというと、動きにあわせた、
トータルファッション?の方向ですね、同じ服を着てても、仕草で全然違うから^^;


emo8889 Xeno: あとボランティアっておっしゃいましたが、これは?


Hays Uriza: SLの中で、難民支援とか貧しい国の援助を、SLを通してやってるんところがあるんです、
まーRLで直接、支援したほうが早い!とも思う方がも居るのですけど、
逆に、SLで遊んでる余裕のある人達を、RLの支援に参加させちゃおーという感じ、
あるいは遊びながら、支援できますよーっと啓蒙する団体とか活動している人がいて、
ソーいう人が、行っているイベントの手伝いや、必要な物を作って、提供するという事をしてます。


emo8889 Xeno: 物資提供ですね。


Hays Uriza: まー、靴屋ですので、イベントの時に。アバターが履く靴を選んで、
あるいは作って提供する。(もちろん無償です。)




多分、お店的にも提供者の名前を載せますから、単純にPRの効果もあると思います。
普通にPRしたほうが、効率はいいのは確かなんですが・・・やっぱりボランティアとして
何かしたい気持ちもあるので。


今やってるのは、アフリカの生活向上支援をしている人のイベントに参加するモデルの靴提供などです。
http://it.youtube.com/watch?v=ACK1k2h7JeA

http://www.mabawa.org/


モデルの服や、イベントの運営者の服装にあわせた、制服ならぬ制靴とか・・。



「私にとって、SLは自分の可能性を試す世界なんだなーと」

emo8889 Xeno: 最後に読者の方にメッセージをお願いします。


Hays Uriza: チャットとかお友達作りとか、よく聞くメリットなどは一切はしょって
SLって、何かしたい。何か作ってみたい、あるいは今の自分にない何かを発見してみたい。
という人にとって、とても楽しくて素晴らしい場所だと思います。

そして、何かをすれば、しただけのリアクションが返ってきます。
何もしなければ、何も起きないし、ラッキーも楽しみもやってきません。


自分のために何かを作っても、人のために何かを作っても、あるいは何かをしたとき、
何かを手伝った時、一緒に何かを作り上げた時。

極端な話ですが、自分の楽しみだけのために、なにか楽しいものや面白いものや綺麗なものを
作ったりしたりするだけでも、それを見た他の人達の多くが、それを楽しんでくれます。
もっとも、大部分の人が嫌な物を作れば、そーいうリアクションも返ってきますが。


何かをすると、いろんな結果が、すぐ返ってきて、RLでは出会う事もないだろうな。
という人達との出会いもあります。そして、その方たちからインスパイアーされて、
違う自分の可能性や喜びがあります。それが、私にはとても魅力的です。

私にとって、SLはゲームじゃなくて、シミュレーションやクリエイティブをしながら
自分の可能性を試す世界なんだなーと強く感じます。
少なくとも、就職するまでは・・・今年の一月から就活なんです。><


emo8889 Xeno: ありがとうございました!

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文中でもありましたように、以前私がOsakaに住んでいた時に、お隣さんだったんです。
気がつけばあっという間にトップデザイナーの仲間入りをして、大活躍されてらっしゃいます。


その理由は今回のインタビューでもお分かりのように、圧倒的な製作へのコダワリです。
これだけこだわりを持って真剣に製作しているクリエイターは、
他分野でもあまりいないんじゃないでしょうか。


更にとても素晴らしい考え方をお持ちで、SLの中でボランティア活動等にも参加され
人間性の良さが文中にも浮き出ています。


「H&U Designs」改め「HAYSURIZA」は本当にクオリティの高い商品がそろっています。
おしゃれを極めるなら必ず行ってみてください!その品質は必ず満足できますよ!

つい最近、スーパーモデルコンテストを開催しているいう噂を聞き
さっそくチェックさせていただきました。



「Deja vu international」

http://dejavu-intl.com/contest/japanese.html


世界中から参加者を募ったグローバルなコンテストということで
世界は広いなぁと、のん気に思っていたら、なんと主催者は日本人ということでビックリです。
日本が発信で世界を舞台にモデルコンテストをするなんて、
「SLの本領発揮&ミスユニバースがSLで」と色々と楽しそうな思案が浮かんできました。


本日はそのコンテストの主催者SLファッション誌「Déjà vu international」とSLモデル事務所「L'HOMME et LA FEMME models 」を
運営されているDaije Yiyuanさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: では改めて、ファッション情報雑誌「Déjà vu international」(以下 Déjà vu)の

ご紹介をお願いします。


Daije Yiyuan: Déjà vuは、もとは全て白いページ。
それを皆さんの「自由」「希望」「挑戦」で描いていくというファッション情報雑誌です。
現在、世界51カ国の読者を迎えています。


そしてSIMのボーダーを超え、国を超え、そしてSLとRLのボーダーを超え、やがては
グローバルな新しい概念と時代の中で生まれる「魂」を、

この雑誌を通してみなさんと共有出来る場所にしたいと願っています。



http://dejavu-intl.com/japanese.html


emo8889 Xeno: ちなみにSLを始めたきっかけは?


Daije Yiyuan: 2006年末、渋谷にある某クラブで外人アーティストのケアーを勤める知り合いから、
「セカンドライフを調べてほしい」と言われたのが最初でした。
間もなく、アメリカで個人の女性(認識が間違っていたらすみません)が
「セカンドライフで1億円近く稼いだ」というニュースを聞いて、
「セカンドライフってなんだろう?」とさらに引きずり込まれました(笑)

フリーでプロモーション業を営む私にとって
この「セカンドライフ」は商売ツールとして使えるか?という好奇心から始めました。


emo8889 Xeno: 実際、好奇心から始めて、どうでしたか?


Daije Yiyuan: セカンドライフを通して、事業としての確立が現実的に可能なのか?
その可能性をまず分析したいという前提がありました。
そしてなによりも、まず、ユーザーの目線はセカンドライフというソフトを介して
どの国の人もこの「セカンドライフ」の世界に目を向けているということでした。


そこではまさにグローバルな時間共有が可能な世界で、
そして流通するお金がドルに出来るというシステムにも驚きました。
ただしリンデンドルの貨幣価値は低くまだまだ発展途上だなと思いましたが、
これはチャンスだと思いました。



「現実と変わらないシビアさがあると思いました」

emo8889 Xeno: グローバルな時間共有という感覚はSLの強みですよね。


Daije Yiyuan: 最初にSLに入った時は単独で、

異国に一人で旅に出た時と同じようなドキドキ感がありました。
アバターを介した素性の知れない人がいたる所に存在し、
その人達に話しかける勇気や行動力によって、
世界の在り方から広がり方が作られていくのだと思いました。


そして目的を持っているのと持たないのとでは、会話の広がりに左右するほど
現実と変わらないシビアさがあると思いました。
また、ヴァーチャルだけど空を飛べるというのが面白いと思いました。


emo8889 Xeno: そしてそれから本格的に活動を始めるわけですね。


Daije Yiyuan: まず始めに、これまでの活動は全て
「セカンドライフに時間を費やした分の労力、投資は現実に必ず持って帰る」という理念があります(笑)

まず、2007年2月の初登録から間もなく島を購入しました。

ドメインと同じように良い名前は既に獲得されていました。


海外にも分かる日本の地名をいくつかあげ、

「日光」「鎌倉」などの候補から最後はローマ字での綴りが分かりやすい「kamakura」と命名しました。


http://slurl.com/secondlife/kamakura/128/128/0


深夜を通してもの作りやスクリプトを勉強しました。

鎌倉に住むとある方から「鎌倉世界遺産登録推奨運動」にkamakuraを使わないか?という、

ご提案をいただき、今のところ進捗はないですが、「セカンドライフって面白いな!」というキッカケにもなりました。


emo8889 Xeno: kamakura SIMはそれからどのように作られていったのですか?


Daije Yiyuan: 島を購入した以上、手段問わずどうにかしてでもこのスペースを
活躍させないといけませんでしたので、迷いなくターゲットを世界にしようと思いました。
だってセカンドライフの醍醐味、グローバル性を素直にいかすなら尚更と思ったからです。


それからkamakuraの利用方法を考えました。大衆性は大前提で、
まずこの世界では何が必要とされるだろうか?それらを得て次はどうしたいのだろうか?
そして最後は結局どうしたいのだろうか?それを基にコンテンツを組み立てていこうと思いました。


emo8889 Xeno: なるほど、それでモデル事務所「L'HOMME et LA FEMME models 」ですね。


Daije Yiyuan: 4月に「L'HOMME et LA FEMME models 」モデル事務所を開設しました。
多くのアバターはすでにユーザーさんの愛情が注がれ活躍の場所を探していると思ったのと、
広告に関してしては、多くのデザイナーさんが自らをモデルにしてイメージ作成をしているので、
仕事の需要はあまりないと思いました。
だったら自分たち仕事を作り発信していくしかない訳ですよね。それで雑誌を作ろうと思いました。


emo8889 Xeno: 沢山の選択の中で何故モデル事務所を開設しようと思ったのですか?


Daije Yiyuan:投資して育てたアバターを今度は収入に繋げたい。
みんなに自分のアバターを見せたい、
という主張をflickerや色々なサイトを見て感じたからです。
音楽やムービーの作成に比べ敷居が低く誰もが参加しやすいと思ったのも理由です。


emo8889 Xeno: モデル事務所「L'HOMME et LA FEMME models 」の

コンセプトを含めたPRをお願いします。


Daije Yiyuan: Second Styleなどに登場するモデルさんはとても厳選されていて、
セカンドライフにそこそこ滞在した人でないと、あそこまでのアバターのレベルに到達できないと思いました。
そこでワールドワイドでやるということは、色んな文化性や美的価値観が介在することとなるでしょうし、
そういった意味でまずはなんでもあり、ただし「出たい」意識の強い人たちが主に所属しています。


事を興すにはモチベーションの高さが全ての鍵を握ります。
だからここにいる人たちの大半は飛び込みでいらした方です。

そして事務所の名前はフランス語ですが、ファッションは世界規模で見た場合、
やはりNYC, Paris, Milano, London, Tokyoとなりますので、歴史ある美意識高いフランスにすがってフランス語にしました。(笑)


emo8889 Xeno: モデルさんも自らスカウトされていたのですよね。


Daije Yiyuan: MAD agencyに行ったり、歩いている人にも、良いと思う方々みなさんにIMを送りました。



http://universal-mode.com/


他にもSLMAMEにてOKARINA YOSHIKAWAさんKAIRI CATTENEOのブログ開設 http://typ.slmame.com/
BLOG SPOT にて ARIANA RUSHさん(英語)のブログ開始 http://dejavu-intl.blogspot.com/
BLOG SPOT にて ANTONELLA MUNROさん(スペイン語)のブログ開始 http://dejavu-intl-spanish.blogspot.com/   


emo8889 Xeno: 沢山のモデルが一覧で見られますね。


Daije Yiyuan: Webを立ちあげることは所属するモデルたちのモチベーションを高めていくのに必要ですし、
何よりモデル達の努力をきちんと伝えていくことも大事です。
そしてコツコツと一人ずつ撮影してホームページに写真を足していきました。
所属しているモデルを手軽に全員閲覧できるのはうちの事務所だけだと思います。


仕事が無い訳ですから、撮影をしてモデルたちのモチベーションや関心を保つ努力をしました。
同時期、ショーを行う会場を開設したり、事務所を設置したり、そして撮影スタジオを作りました。

そして8月に、大きな2つの出会いがありました。Koumia Bellah(カナダ)とMinnu Palen(クロアチア)です。
二人ともスカウトしたモデルです。


Minnu Palenは今、徐々にその知名度を上げて来ている「Minnu Model Skins」のクリエーターで、
彼女が作るスキンのクオリティーはご覧の通りで、私はSLイチだと思います。

いつかはMinnuのデザインするスキンが、どこかのRL大手メーカーの広告になって、
そして自分達の作る雑誌を始め、世に出るのではないかと可能性を感じています。


emo8889 Xeno: 素晴らしいクオリティーですよね。


Daije Yiyuan: 雑誌の構想が徐々に膨らみ始め、この頃、RLでの出版!と目標を大きく掲げ、
その大きな目標こそがMinnuを初め、モデルたちのモチベーションに繋がるようになりました。


Koumia Bellahは写真撮影やウェブの構築を手伝ってくれたり、
そして何よりRL創刊を信じて色々とサポートしてくれる大事な人となりました。
個性を大事にするKoumiaはMinnuのスキン装着に長いこと抵抗し着用しませんでしたが、
ようやくその素晴らしさを認めて着るようになりました。。。



「RL出版を目標にするSOULを忘れないように Déjà vu international」

emo8889 Xeno: 世界各国のモデルの方が集まると楽しいエピソードがありそうですね。


Daije Yiyuan: 国々での民族性がでて、たとえばイタリアの方は

女性でもわりと性の話をオープンにしますlol
ただワールドワイドでもここにいる方の目的意識はさほど違いはありません。
そういった意味で話は早いところでありますし、
またワールドワイドさがまたみんなの意識を高めている大きな要素でもあると思います。


ただし、コミュニケーションをとるうえで時差がやはり大きく影響し、
一つのプロジェクトを完結するのに、余分な時間をとられてしまいます。


emo8889 Xeno: なるほど、ではそれからはどういった活動をされていたのでしょうか?


Daije Yiyuan: 9月には、デザイン業をするSC Tracy(NYC)が加わり、

ようやく雑誌の制作を始めるようになりました。
まずは読者を増やして、知名度を高めるというショートスパンの目標を設定し、
無料で見れる、広告掲載料無料、読者投稿、ウェブサイトの立ち上げ、イエローページの組み込み、
それはそれは面白い程やることがありました。


emo8889 Xeno: とても忙しそうですね。


Daije Yiyuan: モデル事務所のモデル達を集めてオーディションをしたり、
過去インドに行った時の写真を引っ張り出して"travel"を構成したり、そのプロセスはRL並みの仕事量でした。
RLでの仕事も気違いじみた量で、このままでは長続きしないと思い、

思考した結果、モデルたちに宿題をやっていただくというシステムにしました。


それは経費を渡し、コンセプトを基に好きにアイテムを買って、着て、撮影をして、

アイテムリストを送っていただくというやり方です。
みんな自由性を奨励してくれてどんどん写真とリストを上げて来てくれました。


emo8889 Xeno: 例えばどんなものを?


Daije Yiyuan: Kora Zenovka( サンフランシスコ)は映画好き。前回はタランティーノのKILL BILLを。

季節に合わせたボールルームでのダンスコスチュームや、宝石をフィチャーしたものなど。

ほかにもKylie Ohはフランスでの職業を活かして料理レシピを、


あるときJCNY COLLECTION のJD Hansenと知り合いSecond Styleの存在を知り、
それを見て活字での言葉のボーダーを無くそうと写真中心の雑誌にしようと思いました。
そして、RL出版を目標にするSOULを忘れないように「Déjà vu」
インターナショナルとし、10月7日に創刊。


emo8889 Xeno: 創刊後、外からの反響やご自身が改めて感じた事等はありますでしょうか?


Daije Yiyuan: 時間を重ねて行くごとに写真の質を高めながら、
大衆性を保つ意識が強くなっていきます。
みなさんご自身が関わることでdejaの存在価値も発生すると考えているので、メジャー、初心者とわず、
皆さんが参加できるように入り口を多く持たせています。


ただし、雑誌のブランド性を意識するほど、コンテンツや雑誌自身の在り方、公平性や信頼、
それらのクオリティーを保たないと逆にクライアントさんや読者さんの信頼を得られないとも思っています。
そういった意味で、その重みは本業の仕事に負けない責任ですlol


emo8889 Xeno: 「みなさんが参加できる入り口」これは具体的にはどういった?


Daije Yiyuan: 聞いた話では、ETD, SECDONDSTYLE, LAST CALLなど

メジャーとよばれるお店があるようですが、
彼らとコラボレートするにはメジャーに認められないとできないとか、、、。


この世界ならではのルールがあるようですが、そこに沿ってやってしまうと大衆性が損なわれてしまいます。
お店の規模に関係無く、また経験の長さ関係なく、どんな方でもDéjà vuに広告などを出していただけるように、
またファッション好きの方自身のセルフポートレートを投稿していただいたり。詩、写真なんでも思いつくことで利用していただければと思っています。


emo8889 Xeno: 近日ではモデルコンテストも開催されてらっしゃいますよね。


Daije Yiyuan: 11月にモデルコンテスト開催しました。
STYLES OF EDO, JCNY Collection, MINNU MODEL SKINS, MIMIKRI HOT COUTURE,

MUISMをスポンサーに迎えて、Déjà vuホームページ上での投票型コンテストを開催しました。


emo8889 Xeno: コンテストを開催しようと思った理由は何でしょうか?


Daije Yiyuan: モデル発掘をしたいという目的と、Déjà vuのプロモーションをする上で、
皆さんが参加出来てより楽しめるのはこれが一番と思いました。
またDéjà vuのホームページの利用性を高めていくことも考えて、投票をweb上でおこないました。
またそうすることでsecond Lifeをやったことが無い人でも見ていただけると思ったからです。


しかしこのコンテストでは「投票数で勝者を決める」という運営システムに疑問の声があがり、やがては
「人気性(友達の多さ)と美的性(友人の多さに関係無く純粋な美しさ)間でなにをもって評価をくだすのか?」
と論争にまで発展しました。大衆をまとめる難しさに胃を痛めました。


emo8889 Xeno: 論争が発生したのですか?


Daije Yiyuan: 完成度の低いアバター、たとえば大げさをいうとセカンドライフを始めたばかりの最初の姿でも、
友達が多ければその分得る投票数だけで優勝出来てしまう可能性があるわけです。
また別ではクリエーションやSIMのデベロップに忙しく友達も少ないのに、

アバターの完成度が実に高い人もいる訳です。
その中で投票数だけで勝者を決めるのが、「モデルコンテスト」では公平でないということだったのです。


emo8889 Xeno: ではどういうルールに?


Daije Yiyuan: コンテスト参加者含め、投票者にもどういった方法を取ることがフェアーなのかを聞かせて頂き、
その中で主催者が勝者を選択するのが一番公正だという声が圧倒的でした。
ただ、一度はコンテストをストップしてしまい、皆さんの盛り上がりを下げてしまったので賞を増やし、
更に盛り上げるようにも気を使わせていただきました。


emo8889 Xeno: 賞を増やしたのですね。


Daije Yiyuan: 賞は最高投票獲得賞(各男女1名ずつ)
MUISM賞、Styles of edo賞。ご存知edoさんが選ぶモデル(各男女1名ずつ)
mimikri賞 mimikri kit が選ぶモデル。


最高賞はMinnu palen (minnu models skins) Bambi63 Luhera (the closet)
そしてわたしがまず最終選考に残る3人を選びます。
そしてL'HOMME et LA FEMMEのmen’s divisionのdirectorである

SC TRACYがその中から最優秀者を男女1名ずつ選びます。
勝者への贈呈品もふやしました。


emo8889 Xeno: どれくらいの投票があったのですか?


Daije Yiyuan: 最後は18,591人の投票を得て、無事に終わりました。
現実の世界でおこなわれる投票数(アメリカンアイドルなど)で公表される数字に比べると、
実質ビジネスとして考えた場合厳しいと思いましたが、
この時期にて得た投票数として、それだけの活気を感じられたのは大きな感動でした。
それだけ皆さんの興味があって、更に何かを皆さんとやっていけるという手応えを感じさせていただけました。



「未来への鍵はセカンドライフの中の魅力ある人達が確実に握っている」

emo8889 Xeno: 今後はどのような活動を予定されていますでしょうか?


Daije Yiyuan: 12月に予定しているJCNY COLLECTION主催コンテストでは
これまでのスポンサーSECOND STYLEに代わりDéjà vuがスポンサーになり、
来年、SC TRACYをディレクターとして迎え入れて「DVIM(Déjà Vu International for Men)」を創刊します。
こちらは月刊でなく年間4冊を出す予定です。


また、必ずやりたい事があります。創刊号をRLでプリントすることで、
(なかなかそちらに手が回らないのが残念ですが)
出来ればこの12月のクリスマスにまで間に合わせたいと思っています。




そして、雑誌の企画の中で数冊を読者にプレゼントしたいと思っています。
夢が広がるし、是非やりたいです!
今リクルート求人誌に雑誌制作スタッフの募集をかけています。


emo8889 Xeno: 今思う、SLへの感想、そして感じている魅力を教えてください。


Daije Yiyuan: 素晴らしいタレント性のある人たちに巡り合えた場所です。
利益還元の現実性についてはまだまだ壁が厚いです。
けれども、その将来への鍵はセカンドライフの世界の中にいる、

魅力ある人達が確実に握っていると思いました。


emo8889 Xeno: 最後に読者の方にメッセージをお願いします。


Daije Yiyuan: セカンドライフをセカンドライフだけにとどめない夢を私は持ちたいです。
このセカンドライフの真の活用性を高めていく為には、

セカンドライフの利用者を増やしていかないといけませんし、
やりたいと思わせるコンテンツを作っていかないといけないと思います。


セカンドライフに費やした時間が現実に還元されるような、現実的でそして夢があって、便利で。

今実際にRLでお店をお持ちになって、商品プロモートをSLで行い、
RLでの販売を伸ばそうと思っている方がいれば、是非コラボレートさせて頂きたいと思いますし、
なんでも試せるので、なんでも一緒に挑戦していきたいです。


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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SLの情報誌をRLで出版するという目標の元、日本の方が中心になって世界中のユーザーと繋がり
活動しているという事にとても感心しましたし、将来が非常に楽しみでもあります。
また「L'HOMME et LA FEMME models 」のモデルをチェックしていると、本当に綺麗な人が
いるんだと改めて思い知りました。


公式サイトからはdeja vuのPDFがダウンロードできるので
私も入手して印刷をしてみましたが、本当にRLの雑誌に負けないくらいのクオリティで
見ていて非常に楽しかったです。
是非みなさんもこのDéjà vuを見てください、きっとSLの美を改めて感じる事でしょう!