ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

下矢印

 

 

幼稚園を卒園した私は

地元の公立小学校に入学した。

 

子供が歩いて、30分くらいかかる距離。

 

今のように、集団登校のような

システムはなかったけど

自然に近所の上級生が

一緒に登校してくれるような感じだった。

 

入学式の日、私は初めての制服

そして、青い靴を履いていた。

 

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けど、青い靴は、私が選んだものじゃなかった。

 

あの時代は、洋服とか

兄姉のおさがりを着ている子も多かった。

 

けど、私の場合は

次に弟が使うことが前提だった。

 

だから、小学校の低学年の頃は

青い靴が多かったし

ポロシャツやTシャツも

男の子が着てもいいようなものばかりだった。

 

友達は、流行りのキャラクターの真っ赤な靴。

 

それが、羨ましくて仕方なかった。

 

今考えれば、苦しい経済状況の中で

母の選択は間違ってるとはいえない。

 

弟が真っ赤なキャラクター付きの靴を履くより

私が青いデニムの靴を履いてる方が

自然な感じはするだろう。

 

今どきは、ランドセルもいろんな色があって

好んで、水色や茶色を選んでいる子もいる。

 

けど、私たちの世代は

ランドセルも、男の子は黒、女の子は赤だったし

色も、青は男の子、赤は女の子だった。

 

私は、自分がどの色を好きかとか

選びたいかとか考えたこともなく

 

みんなと同じ

赤い靴を履きたいと思った。

 

今になって、アルバムを見てみると

赤い靴を履いている時もある。

 

けど、記憶の中での私は

いつも青い靴を履いていた。

 

それが、きっかけなのかどうかは

わからないけど

 

私は、ずっと「青」が嫌いだった。