父の日に想う 〜生きてるうちに、生きてる人に会えること〜 | 北極星を目指す旅のうたびと 詠美衣(えみい)のブログ

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歌うことで酸素を取り込む-“ウタ呼吸”で生きてます。

目指すは北極星。

暗闇で彷徨う人の命をつなぐ、小さな光になれたら…
そんな想いで詠(うた)っています。

10年前から父の日にプレゼントを選ぶことがなくなってしまった。

生前好きだったチップスター(塩味)とアーモンドチョコレートを仏壇にお供えするくらい。「そういえば今日、父の日だったんだねー」なんて、素通りしてしまう薄情な年もあった。

今年はなんとなくプレゼントをしたくなって、何がいいかなと思ったときに、以前タイミングがきたらプレゼントしようと思って購入していたものを思い出した。

友人の元氣アーティストの宮田亮介くんが1000人書き下ろしチャレンジのときに書いてくれた、家族の名前を入れた色紙。

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その人の目を直接見てインスピレーションで書いてくれるから、亡くなった人の名前を書いてもらうのは、難しいかなぁなんて思ったんだけど、亮介くんは忙しい中、心を込めて書いてくれた。

だけど、私は、大事なものほど出し惜しみしてしまって、掘った穴に隠しておくようなリスみたいなやつなのでw  なかなかプレゼントするタイミングを逃していた。(普通の日に渡すにはもったいなさすぎる!と思ってたら1年以上も経ってしまった。笑)


「お父さん」って直接呼べなくなってしまったけど、久しぶりに声に出して呼んでみると、心の真ん中が熱くなった。。。


もうこの世にはいないんだよなぁって思うと、10年経った今でも、本当に不思議な気持ちになるときがある。


一緒に過ごした時間って、幻だったんじゃないかと思うくらいに、不思議な感覚になる。


生きてるうちに、生きてる人に会えること。


生きてるうちに、会いたい人に会えること。

生きてるうちに、その人の名前を呼び、自分の名前を呼んでもらえること。


これって本当にすごいことで、奇跡なんよな。


そうはわかっていても、お互いに素直になれずに、会えなかったり、感謝の気持ちを表に出せないこともあるよね。


でも、会えない時間も心の中で想い、成長してけば、きっと心の距離は近づいていく。

離れていたって、会えなくなったって、いつもそばにいるような、そんな力強さや愛というものを感じられるようになるような気がして。

どんなに生き急いでると小バカにされてもかまわないよ。私はこれからもっともっと、会いたい人に、会いに行く。大切な人を大切にしていく。

そんな私の人生に大事な道しるべを遺してくれたお父さんに、改めて、ありがとう!