寝ても覚めても、夢の中でもabortion(流産、中絶)について考えている。
国際学会参加中も帰国後もずっと考えている。
産婦人科医になって、流産や中絶のD&C(掻爬法)をいかに出血や正常な内膜損傷を少なく、安全に、短時間で行うことを必死に習得した。
しかしもはやそれは30年以上前から世界標準の手法ではなかった。
ソフトカニューレでの電動吸引法や手動真空吸引法だけでなく、世界には内服薬という選択肢がある。
日本ではWHOが推奨するmedical abortionはいまだに認可されていない。
今回、タイで開催されたInternational Congress on Women's Health and Unsafe Abortion(IWAC)という国際学会に初めて参加した。世界中の人たちがsafe abortionについて議論していた。
先進国であるにも関わらずunsafe abortionといわれている日本の状況がいかに特殊で異様であるということを肌で感じた。
開発途上国のunsafe abortionとは、問題が全く異なる。だから日本でのアプローチは一筋縄ではいかない。
本当に文字通り、朝から晩まで、寝ても覚めても、
夢の中でもずーーーっと考えつづけて。。
1泊目、2泊目、3泊目、
帰りの空港まで来てやっと、ほんの小さな光が遠くに見えた感じがした。。。(T-T)☆
どんな人にも健康を守るために安全な世界標準の医療が提供される日が日本にも来るように。。
3年後のIWACを目標に、できることを考えていきたい。
初めての国際学会、ポスター発表、
断乳して、初めて子どもと離れた4日間。
私の中ではかなり大きなチャレンジでしたが、得たものはかなり大きかった!!!
この学会を教えていただけて、突如行くことができて本当に良かったです。
日本から一緒に参加したかけがえのないメンバー、サポートしてくれた先生、友人、家族、みなさんに心から感謝です。
コックンカー!!!
ちなみに4日ぶりに空港で再会した我が子は「誰(・ω・)??」という顔でしばらく固まって人見知しりしていた。。