新年明けましておめでとうございます。
年末年始は双方の実家で過ごしております。
食べて飲んで食べて寝て出して食べて飲んで。
こりゃあいかんが、拒めない状況。

親が子に対する接し方は何年経っても変わりません。
昭和一桁の特徴なのでしょうか、価値観を強要してきます。
自分はどんどんと変わっていくのですが、
親は変わりませんし、変わる気もないようです。
それが加齢というものかもしれません。
明日は我が身か。

でも、このギャップを益々感じやすくなってきましたけれど、なにかと不自由になった親の傍に子と孫がウロウロしている光景こそが、老いた親にとっては重要なことなのだと認識して食べて飲んで出して寝て過ごしました。もしかすると、会話は要らないのかもしれません。


そんな時、実家の荷物整理で未使用の薬剤が少なからず発見されました。

私の母もそうですし、多くの方がやっている薬剤廃棄。医者から勧められるままに処方を受けるも、飲まない薬剤が溜まっていく。決して飲み忘れてはいけないはずの薬剤が大量に発見される不思議。飲み忘れたのかとの問いには、きちんと飲んでいるとの返答。。。

主治医にもの申すことは御法度である常識。
下手に意見して機嫌を損ねることを恐れ、
自分の人生よりも世間体。
この年代の傾向は母に限らない。
行く先々で目にする現象である。

使わずに廃棄される薬剤代金や処方箋料も殆どが国民の税金で、それを捨てるのは失礼だという意見に対し、いままでたくさんの税金を払ってきたのだから構わないのだという屁理屈で応戦。やれやれ・・・


何かのテレビ番組で知ったのだが、薬剤を燃えるゴミに出してはいけないようだ。燃やせば化学物質による大気汚染へ繋がるし、水に流せば環境ホルモンとして働く薬剤も少なくないというので、トイレや下水に流したり、川に捨てる事は御法度であるのだと。

未使用薬剤は、薬局へ返さなければならないのだと薬剤師は語っていた。産業廃棄物の扱いになるらしい。医者でも知らんぞ、そんなこと。正しい情報が流れてこないのは不思議である。ゴミの分別はうるさいのに、自治体も把握して注意喚起を行ってもらいたいものである。


1)要らない薬剤は断ること
処方箋も同じです。国民の税金を捨てるのをやめて下さい。「使ってないので要りません」と堂々と宣言しても、なんら問題はない。むしろ、隠される方が医者としては迷惑である。

2)嘘をつかない、飲んだ振りはしない
医者は薬剤を使い続けているという前提よって「現状が成立している」と判断するので、正しい判断ができなくなってしまいます。分かったときにのガッカリ感は半端ではありませんのよ。主治医との関係性を良好にするためにも、嘘はやめて欲しいです。降圧剤を飲み忘れて血圧が上がっていたたとしても、「飲んでます」という嘘により薬剤の効果が足りないと判断する。すると、更なる処方へとつながる。更に廃棄薬が増え、薬剤調節がややこしくなる悪循環を生む。

3)勝手に中止したりしない
講演会で出会う人の中で、勝手にやめたり、飲んだり飲まなかったりする人が少なくはない。病状によっては、中止してはならない薬剤が存在するが、その判断が素人ではできないので非常に危険である。減らしたい場合は主治医と念入りに相談されたし。
参照:⌘ 処方されている薬剤の減らし方

4)薬剤は捨てない
薬局で処分を依頼して、環境汚染に貢献しないようにしましょう。