2011年10月21日 10時30分41秒

⌘ 処方されている薬剤の減らし方

テーマ:薬剤・サプリメント
よく、この薬は一生飲まなければならないと言われている方が多いのですが、生活習慣病の初期~中期ならば生活習慣の改善により不要になる可能性は高い。特に高血圧での降圧剤で言われる事が多いようです。その理由は、西洋医学の中には高血圧を治す方法が無いからです。無いのだから薬剤を止める理由は存在しないのです。主治医が言ってませんか?「血圧が良くコントロールされていますね」と。コントロール。。。調節です。最初から治るという概念が無い。調節することが医学でのゴールなのです。


薬剤の減らし方のポイントは、主治医へ「この薬剤に私に本当に必要なのでしょうか?」と確認を取りましょう。1つ1つの薬剤を指さしながら「この薬剤は?」と確認していきます。必要な薬剤とは、例えばですが、てんかん発作を持つ人に抗てんかん剤を切るとてんかん発作を起こしてしまうので抗てんかん剤は必要となります。狭心症の方には心臓の血管を広げる薬剤は必要です。「あなたは年取ったからこの薬を飲みなさい」という薬剤は「不要」です。「必要ですか?」「う~ん( ̄ロ ̄lll)そうだねー」と悩んだら「必要ではない」薬剤です。

外来患者さんに「この薬剤はなぜ飲んでいるのですか?」との問いに、「わかりません」と言う返答が100%なのです。皆さんは、もっと自分の薬剤に興味を持って下さい。なぜ、その薬剤を飲んでいるのかを知り、主治医に必要性をしつこく質問することで、不必要な薬剤を1つでも止める事が大切です。主治医は一度出した薬剤をなかなか引っ込めませんから、通院する度に主治医が根負けするまで続けます。絶対に必要な薬剤であれば根負けすることはありませんから大丈夫です。


闇雲に薬を減らして欲しいと言っても聞き入れられないことは多いです。ですから、日常生活の改善を行って血圧や血液検査の数値が改善したという実績が必要です。血圧や血液検査の数値がこのところ良いので減らしたいと連呼します。

あと、薬剤はいきなり中止にすることは危険なことがありますので、少しずつ減らす事が大切です。慌てずに、月単位で減らして下さい。特に高血圧の降圧剤の場合はいきなり中止は危険です。血圧が高くなって薬を飲んで下げると言うのはどう言うことかというと、アクセルを踏みっぱなしの車にストッパーを付けて、行かないように止めている状態なんです。だから、ストッパーを外したら、どーんと急発進しちゃうんですよ。そういうイメージです。降圧剤で血圧を無理矢理抑え込んでいるんです。

個人的な見解ですが、血圧は140代は普通だと思っています。170でも自覚症状がなければいいとも言えるのですが、いつ危険域の180を越えるか分からないので160位にはしておきたいです。私は、意地でも正常値にする必要は無いと考えています。また、急激な降圧はフラフラになったりして脳梗塞の危険があるので要注意です。流れていた血液が流れなくなると言うことですから。まあ、一般的な医者はそんなことはきにしませんし、医者が守るのは基準値であって患者さんではありませんので。


神経難病の薬剤は生活習慣などで改善方向へ向かうとしても遅いので、薬剤を減らすきっかけを持ちにくいです。「この薬剤は効いているのでしょうか?」という問いに「効いていない」と言ったらやめましょう。パーキンソン病の症状は分かりやすいので、調子が良くなったら減らしたいという要望も出しやすいです。


難病にはよくステロイド(副腎皮質ホルモン)が出ますが、ステロイドで治る病気は存在しないと思って下さい。アトピー性皮膚炎にも、膠原病にも、癌にも一時的な改善を見る事はあっても治ることはありません。その事は医者も充分に理解しています。ともかくステロイドは症状が劇的に改善するのであって、起こった病気を治すことは出来ません。ステロイドに頼ると麻薬のようにどんどん強い薬となり、離脱不能に陥ります。そして中止すれば、リバウンドを起こすと思っていた方がいいです(症状の悪化)。それに耐えられずステロイドに戻るが、最終的にはステロイドも効果を出さなくなり、その頃には副作用でボロボロになっていると言う事は少なくありません。最終的に主治医から「これ以上使える薬がありません。残念です。」と言われて放り出されてしまいます。そこまで引っ張る前に、体質を改善させるという発想は医学に存在していないので仕方のないことです。

ステロイドホルモンは、副腎から分泌される抗ストレスホルモンなのです。強烈な抗炎症作用を持っています。ですから、人体には必要なホルモンであるということです。これを薬剤にして、人体が分泌する以上に使うから副作用が激烈になるのです。慢性的な過度のストレスで胃潰瘍を起こすという話は有名ですが、これは自身が出すステロイドの影響かも知れません。

我々医学会にはこんな言葉があります。「分からなかったらステロイド」。どうやっても良くならなかった場合、ステロイドを試してみたらどうかという言い伝えです。そんなんでいいのかと思いましたが、実際に良くなることもありましたし、患者さんも喜びました。医者も患者さんも、症状が緩和されることで満足する構図がここにあります。

一時的に使って症状を納めて、その間に病気を改善させる生活改善を行う事が出来れば多少は使っても良いでしょう。皮膚病の場合は痒くて眠れないこともあるでしょうから、そのような苦痛に対して使うことはやむを得ません。ステロイドの正しい使い方は、使って良くなった時に、使わなくて済むような体質改善を加えていくことだと思います。

虫さされに使う軟膏にもステロイドは入っています。 ご存じですか? 私は先日知りました。蚊に刺された時にだけ使うから、まあ良しと出来ます。


薬剤(医学)の正しい利用方法は、自然治癒力を高める方法を行い、その間に辛い症状を緩和するためだけに使う事です。病気を治して貰おうと思って薬剤を飲むという発想を変えなければなりません。

Think different !


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