本日、5月29日の中日新聞にタイトルの記事が掲載されていました。

パッと見ると、「治る」という錯覚を抱かされる方も多いのでは無いかと思いますが、現代医学ではリウマチを治すことは不可能です。記事の内容をよく読みますと、「寛解に持ち込めること充分が可能だ」とあります。

「寛解」

これは、「病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。」でありまして、治ったとはいいません。寛解に持ち込んで治ったように見せて「おめでとうございます」と言われます。延々と薬剤で寛解が維持できるかというと、使う期間が長いほど副作用という問題が前面に出てきます。主治医は副作用に対して更に薬剤を被せてきますが、それでも対処出来ないと「残念です」「仕方有りません」と言って終わります。

医学における最終判断は「主剤を止めて持病のリウマチの悪化」か「続けて副作用の出現を容認」のどちらを取るの? という選択を迫られてしまいます。

関節が破壊される前に対処した方が良いのは当然なので「発症半年までに受診を」という事は良い事です。問題は対処の方法です。


此処で出てくる「発症早期から治療効果の高い抗リウマチ薬:メソトレキセート(MTX)」は、抗癌剤です。癌に対してとリウマチに対しては、リウマチに使う量はかなり少ないですが、物は同じです。

参考:抗リウマチ薬:メソトレキセート
参考:抗癌剤:メソトレキセート

リウマチも、自分自身の免疫システムの一部が異常となった膠原病・自己免疫疾患の1つですので、自分自身で関節を攻撃して破壊するという難病です。自分で関節を攻撃し、破壊し、修理する事を繰り返し、最終的には修理が追いつかず破壊が進行するのが実態です。修理する過程で発生するのが炎症です。

この炎症に対してはステロイドが劇的に沈静化させます。 が、 攻撃→破壊→修理→炎症 の炎症だけを沈静化させます。炎症に至る破壊工作を抑えることを主眼とはしていません。


ステロイドや免疫抑制剤を使って「全免疫システムの低下」を起こさせ、問題となっている異常な免疫を抑えようというやり方をします。突出して悪さをしている免疫だけを抑える方法が無いのでこうなります。例えて言うと、学校の1クラスの1人が悪い事をし続けているので、学校の生徒全員に体罰を加え続けるような状況となります。
ステロイドは強烈な抗炎症ホルモンですが、副作用に免疫低下があります。
メソトレキセートの重大な副作用(2)骨髄抑制とありますが、骨髄で作られる造血能力が落ちると言うことであり、すなわち免疫細胞や赤血球、血小板などの血液細胞を作る事が抑えられるという意味です。と、言う事は、免疫能力がドンドン落ちていく方向性と言う事が解ります。免疫が落ちれば「感染症」「発癌」というリスクが生じるのは当然の事であり、医師免許を持つ者はこの構図を全員が認知しています。

参考:◆ 膠原病・自己免疫疾患の考え方


この方法でリウマチが治ると思う方はおられないでしょう。現代医学とメディアは、「治る」という錯覚を国民へ与え続けていると言う事を知りましょう。確かに昔と比べると薬剤の使い方は上手になってきてはいますが、治すという根本的な概念は医学には「存在しない」のです。

起こる病気に対処する学問が医学だからです。


法の制約で対処法を具体的に語ることができませんが、自署の「健康自立力」で述べているような生活の改善を基本として身体の代謝を向上させ、抗酸化および抗炎症、腸内環境の是正を重点的にするという事で「寛解」ではなく「治る」という方向性へ向かうことは可能だと考えています。

病気を引き起こすかなりの部分は生活の中に問題がある場合が多いのです。