馴染みの無い病気ではありますが、リウマチ バセドー氏病 と言えば分かりますでしょうか。
膠原病・自己免疫疾患とは、自分で自分の細胞を攻撃する異常な免疫状態です。

何の細胞が標的になるのかで病名が変わりますが、本質的には殆ど同じです。
医学としては全てが「原因不明」であり、対応不能の病気群です。

標的となる細胞と病名を並べてみましょう(未確定の病名も含む)。
・皮膚のメラニン色素 ~ 白斑(しろなまず)
・甲状腺 ~ 橋本病(甲状腺機能低下症)
・甲状腺ホルモン受容体 ~ バセドー氏病(甲状腺機能亢進症)
・血小板 ~ 特発性血小板減少性紫斑病
・大動脈 ~ 大動脈炎
・中動脈 ~ 結節性多発動脈炎
・肺 ~ 特発性肺線維症
・小腸 ~ クローン病
・大腸 ~ 潰瘍性大腸炎
・関節 ~ リウマチ
・多臓器 ~ 全身性エリテマトーデス
・皮膚と筋肉 ~ 皮膚筋炎
・唾液腺 ~ シェーグレン症候群
・筋肉 ~ 線維筋痛症
脳血管が消えていくもやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)もこの仲間かも知れません。
まだまだたくさん有ります。


自分で自分の細胞を攻撃しては壊し、そして自分で治す を延々と繰り返す状態です。
治る過程で「炎症」が起こりますので、常に炎症の状態が続きます。
微熱が出たり、怠くなるのはその為であろうかと。

医学としても免疫の異常であることは分かっていますが、異常を起こしている部分の免疫機能だけを改善させる方法はありません。では、何をするかというと、、、全免疫機能の低下を起こさせます。

それに使われる薬剤が 免疫抑制剤 であり、文字通り免疫機能を抑えます。
抗炎症と免疫抑制目的では ステロイド が有名ですね。

ステロイドは強力な抗炎症効果を持っているので、慢性炎症の膠原病には効果覿面です。しかし、炎症を抑えるだけなので、壊れ続けている状態には殆ど影響しません。これはまるで、爆発した原子力発電所から放射性物質が出続けているのに除染(国の指示は移動汚染)をするような事です。根本的解決にはなりません。

ですから、免疫抑制剤やステロイドでは膠原病・自己免疫疾患は治りません
その事は日本中の医師免許を持つ者が知っていることです。
治らないことを知っていてこれらの薬剤を使っています。
そもそも、治せないから難病なのです。

では、なぜ治らないのに使われるのでしょう?

それは、医学にとっては他に何も方法が無いからです。
取り敢えず、症状が治まればいいだろう。
治ったように見えるし。
それが医学に於けるゴールなのです。

ステロイドは一時的に症状が良くなるので使い続けます。しかし根本には治らない。やがては副作用が出てくる。でも止めると症状が悪化するからステロイドは止められない。ある程度使うと、中止した時に必ずと言ってリバウンドが起こります。前より悪化すると言う事です。さらに量が増えたり、強いステロイドになったりします。その内にステロイドの副作用は元の病気と重なり、病状の悪化なのか副作用なのかが分からなくなっていきます。

加えて副作用に対する薬剤がドンドン増えていきます。胃潰瘍は定番副作用にて胃薬は必ず出ます。糖尿病になり血糖降下剤、感染症になり抗生剤、骨粗鬆症も定番にてその薬剤、うつ傾向になり向精神薬、などなど。。。 薬剤は化学物質ですから体内に入れば解毒代謝をするしかありません。増えた薬剤に対応しきれず薬害も起こる率は上がります。 更に免疫機能低下が加わり、まさに悪循環。

最終的に医者は何というのか?
最善を尽くしましたが残念です といい、放り出されます。
これは 果たして 医療なのか? 疑問です。。。



お話しを戻しまして、全免疫機能の低下 には大まかに2つあります。

1つは感染症になりやすくなるということです。病原菌に対する免疫が落ちますので、肺炎などの感染症は容易に起こります。ウイルスによる風邪やインフルエンザ、RS、ノロ、ロタ、などなどの感染症にも容易になるでしょう。免疫が落ちればヘルペスも活動開始が可能となり、帯状疱疹が出るでしょう。肝炎ウイルスをお持ちの方は肝炎が悪化するかも知れません(抗リウマチ薬で肝炎悪化という話しは新聞で問題になりましたね)。

2つ目は発癌を抑えられなくなると言うことです。複雑怪奇な要因で発癌は起こりますが、大雑把に言えば免疫細胞によって発癌が抑えられています。全免疫機能の低下は感染症と発癌のリスクを負うこととなります。人工的に免疫機能を落とすことは、すなわち、人工的にエイズの状態を作り出すと言っても過言ではありません。エイズの患者さんは肺炎と癌との戦いに明け暮れています。

何を得て、何を失うのか。

それが大切です。

病気と医療の本質を知った時、分かるはずです。
治して貰おうと思って病院へ行っても治らないということが。
自分の治る力を取り戻す間、ちょっと手伝って下さい が正しい医療機関の利用方法です。
自分の治る力とは? 自然治癒力ですね。
これを高める方法は医学に存在しません。
だから体質改善や代替医療を中心にすることになるのです。
 *体質改善への生活方法として本を出していますのでよろしければお読み下さい:健康自立力(メタモル出版)


*コラム*
リウマチの薬にリウマトレックスという薬剤があります。ネットで調べれば誰でも知ることが出来ますが、メトトレキサート(Methotrexate : MTX)と書いてあります。「リウマトレックス 添付文書」で検索すれば第一にヒットします(添付文書)。同じ検索画面で二番目を見ると「[PDF] メトトレキサート注射剤」とありますのでこれも見ますと、「葉酸代謝拮抗剤」とあります。効果効能は「下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解:急性白血病 慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病 絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)」です。要するに、抗癌剤ですね。抗癌剤をリウマチの薬として名前を変えただけです。抗癌剤は副作用で免疫が落ちますから、その副作用を使ってリウマチを何とかしようと。
果たして抗癌剤だと知ってリウマチの患者さんは使っているのでしょうか。使っている医者もそれを知っているのでしょうか。

知ると言うことはとても大切です。