ご冥福をお祈りします | 絵 美 蔵 Blog

ご冥福をお祈りします

この前の土曜日、いつものようにラジオを聞いていると、私にとってとてもショッキングな知らせが飛び込んできました。
ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」という、月~金午前中の番組の水曜日パートナーの女優・牧野エミさんがお亡くなりになったというのです。53歳という若さです。
牧野さんは、癌と戦っておられるというのは知っていましたが、つい3日前の水曜日には元気にラジオでしゃべってはったのに・・・。

牧野さんは、私が大学生くらいのときに「MOTHER」という劇団で、今やメジャーな俳優さんとなられた升毅さんらとともに活躍されていました。
当時、ブームになっていた関西小劇場のお芝居は、私も興味があってちょこちょこ見に行ったりはしていましたが、「MOTHER」は人気でなかなかチケットが取れなかった記憶があります。
大学で美術を学んでいた私は、よく「ぴあ」という情報誌を見て美術館やギャラリーでの展覧会を観て回っていましたが、演劇情報もいつも載っていたので、牧野さんのことはエミという名前が同じということもあって、興味がありました。
就職して、そのうちだんだんお芝居を見に行く機会も減っていき、特にダイビングにハマってからは、全く行かなくなってしまいました。

そして、私が陶芸の制作に力を入れはじめてから、ABCラジオを聞くようになり、牧野さんと再会したのです。
特に水曜日は、牧野さんも大の野球ファン(もちろん阪神!)で、番組内でもよく野球の話をされるということもあって、毎週楽しみに聞いていました。

そのうち、牧野さんのブログも見るようになって、牧野さんのことをもっとよく知るようになりました。(最近ではブログの更新も少なくなってしまっていましたが・・・)
アラフォーと呼ばれる年齢に差しかかり、どんどんおばさん化していく自分の姿を嘆いたいた私に、牧野さんはある意味ひとつの光のようでした。
明るく元気で無邪気でお洒落でチャーミングな牧野さん。「こんな大人がいていいんだ!」
そして、ブログのコメント欄に「もう誕生日が嬉しくない年齢になってしまいましたが・・・」というような内容を書き込んだ私に、「お誕生日おめでとう。誕生日は、年を取ればとるほど嬉しいものなんですよ。」とお返事くださいました。
限られた命を精一杯生きられた牧野さんからのメッセージ。一生忘れず、大切にしていきたいと改めて思いました。

牧野さんは、ご自身の経験から、ピンクリボン運動と呼ばれる、検診を受けて乳がんの早期発見を啓発する運動にも積極的に関わっておられました。
ラジオでも、そういうコーナーを持って、リスナーさんから寄せられる相談にも親身になって答えたり、リスナーさんの辛い経験のお便りを涙ながらに読んだりしておられました。
その中でよく言われていたフレーズ。「専門医で受けてください。お願いします。」
ご自身が、毎年検診を受けていたにも関わらず、専門医でなかったために(?)発見が遅れてしまったことをとても後悔し、こんな辛い思いをみんなにはして欲しくない!という思いが強く込められていました。
本当に思いやりのある人で、リスナーのことも大切にしてくださって、それによって救われた人もたくさんいらっしゃったようです。
今日の朝日新聞の投稿欄にも、そのことを投稿していた人もいらっしゃいました。

こんなこともありました。
昨年、朝日放送の近くでグループ展をしたので、厚かましいかなとも思ったのですが、近くなのでもしよかったら番組終わりに寄ってくださいと展覧会の案内を送ったのです。
すると、わざわざ私のブログにコメント入れてくださって・・・
ホントに、こんな一ファンでも大切にしてくださる方でした。

昨年の7月に梅田のボダイジュカフェでの牧野さんたちの3人組のユニット「タニマチ金魚」のお芝居を見に行った時、升毅さんもいらっしゃって、「MOTHER」の2人の看板俳優さんと一緒に野球談議が出来て、ホントに嬉しかったです。
牧野さんの一押しの選手は、日ハムの糸井選手ということでした。升さんはドラゴンズファンで・・・。
カフェでのお芝居。そして終わった後のお喋り。とってもとっても楽しい時間でした。
もっともっと牧野さんのお芝居も観たかったけど、これが最後となってしまいました。

素敵な素敵な牧野さん。
お通夜やお葬式にもたくさんの人が集まってお見送りをしたそうです。
番組に寄せられたメッセージもすべてプリントアウトして棺に入れてもらったそうで、きっと私が送ったものも入れてもらっているでしょう。
今やビッグになられた昔の演劇仲間もたくさん来ていらしたということで、今日の放送で三代澤さんが言われていた後藤ひろひとさんのブログを読んでみました。
祭壇の写真が写っていて、改めて牧野さんは本当に天国に行っちゃったんだな・・・って思えて涙が溢れてきました。

芸能人が亡くなったことで、こんなにショックを受けたのは初めてです。
あのラジオでの楽しいお喋りももう聞けないのかと思うととても淋しいですが、最後まで人生を精一杯生きられたこんな素敵な牧野エミさんに出会えたことに感謝し、一日一日を大切に生きていきたいと思いました。
牧野エミさん、本当にありがとうございました!!
安らかにお眠りください。