最近、我が家では、
ラップ現象が起こる…

(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル



事の始めはダーリンabu。

「じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」

と、歌ともうめきともつかない
妙な音声を発しながら、
洗濯物をたたんでいるではないか。

abuはよく
自分の世界に入っている時、

そんな鼻歌めいたものを
ふんふんと、歌う。
自作の歌なのです。

その日も、
その時点であたくしは
必死に笑いをこらえるのであります。



なぜなら、abuの鼻歌は、
かなりへんてこりんな歌詞が多く、
笑うなっつー方がムリだから。

ここで笑ったり、
声をかけたりすると、
abuはすぐに音声を発するのを
やめてしまうので、
基本、知らんぷり。

聞きたいから(笑)



abuは、大の歌嫌い。
カラオケなんて言語道断、
鼻歌さえ人に聞かせるもんか!の、
筋金入り歌嫌い。

原因は彼の過去にあった。
学生の頃カラオケで歌って、

「下手だから歌うな」

と言われた時、
もう二度と歌わないと
心に決めたそうだ。

だから、彼の歌は貴重なのだ(笑)



いつもは知らんぷりするのに、
その日はつい吹き出してしまったの。

「ぷぷぷーっ!」

はっ、しまった、歌が止まってしまう!
慌ててフォロー。

「じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」

abuの真似。
フォローになってない(爆)



歌をやめてしまうかと思いきや、
abu、意外な反応。



「これ歌じゃないよ。
 ラップ」

「へ?
 ラップ?」

「そう。
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」

「あの、
 イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 ちぇきらうっ、
 しぇきらうっ、
 のラップ?」

「そう、ラップ。
 イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」



おおお!
abuが歌をやめない!
やめないどころか、



「イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ」



まで付いたじゃないか!

ラップも歌だという突っ込みは
ここでは一切ナシだ。

最優先事項は、
abuに歌い続けさせること。



「イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」



が続く。
私も唱和させていただく(笑)



「イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」



そして、調子こいて思わず言った。



「ラップの歌詞って韻を踏むんだよ。
 最後の母音が同じっつーか、
 たとえば、

 しぇきらぅ、ちぇきらぅ、とか、
 俺の世界、これが限界、とか、
 大好きハニー、わかってマミー、とか

 それで歌詞作ればいいじゃん」



「・・・・・」



はっ…!
余計なこと言ったかも…

abuが黙ってしまった。
くそぅ、これまでか!?

すると…



「イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」



あああ!
ラップじゃないラップを続けてる!
ラップがどういうものかってのは
どうでもいいようだ。

まさに、

じ~ぶんのせかい~
おっとこぉなら~


だ。



我が家では、そんなラップ現象が起こり、
日々、abuのラップじゃないラップが冴えている。

しかも、このフレーズだけ。



「イェー、イェー、イェー、イェー、
 アーッ、アーッ、アーッ、アーッ、
 じ~ぶんのせかい~
 おっとこぉなら~」



ラップ現象。



このラップ現象を終わらせないために、
歌詞を作ってメールで送りつけるつもりだ。



「abuのラップ
 ネバー・ギブアップ

 貫くんだぜ、自分の世界
 欺くんだぜ、偽り社会

 そうさ、そうだよ、おとこなら~
 いいさ、いいさ、くさいおなら~」



こんな感じでいいんかな…