「大きくなってますね。あと、卵巣も炎症を起こして腫れています。これは一回MRIをとった方がいいでしょう」
やっぱりね……。
最近、持っているMサイズのスカートがきつくなったので、Lサイズのウエストがゴムや紐で縛れるタイプのゆったりめのものを選び購入していた。
これがとても楽でいい。
「もっと大きくなるかも」と思い、LLサイズのものも一着持っている。
最初は太ったからだと思った。むしろ、どうかそうであってほしい。
もともとそれほど流行を追いかけるほどオシャレではないが、奇麗な柄物のスカートを履くのが好きでシルエットにも拘りがあった。
そのスカートたちを履いて出かけることができないのがちょっと悲しい。
今までに体験したことない膨張感。
横になった時下腹部がぽっこりと出て硬い感じ。
なんだか最近トイレも近くになってきたような気がする。
なるほど。
これが手術を考える「日常生活に支障をきたす場合」なのかもな。
会社の人間関係で過剰なストレスを抱えていたこともあり、もしも子宮筋腫がストレスで大きくなるのなら、原因はそれしかないと思っていた。
これは悪化しているんだろうなという予感があった。(ストレスは関係ないらしい)
「皮様嚢腫。成熟嚢胞性奇形腫っていうんですけどね。卵巣の中に髪とか骨とか脂肪が入ってて…」
むずかしい名前は憶えてなかったけど、私はこの病気を知っていた。
確か中学生の時の保健体育の教科書に髪の毛とか歯が入ってる卵巣のイラストがあって、少しトラウマだった。
当時、絶対なりたくないと思った病気になるなんて最悪だ……。
私の通っていた病院は町の小さなクリニックだったので、大きな病院へ紹介状を書いてもらい転院することになった。
これは後日談だけど、時間が経つと「考えても仕方ない。なっちゃったものはしょうがないかぁ」と思えるようになった。
私が考える事が苦手というのもあるけど、病気の事を一人で考え込むのはどうも気持ちが暗くなりマイナスなイメージしか浮かんでこなくなるという悪循環。
そんな時は親しい人に話を聞いてもらったり、ネットで同じ病気の人の体験談を読んだりしていると気持ちが軽くなる。
ちょっと行き過ぎかも知れないけど、今では、自分がこの歳まで妊娠する機会がなかったから、体が間違って準備してしまったんだなぁ~うっかり屋さんだなぁと思えるまでになった。
これは「はたらく細胞」というアニメの影響を受けすぎかもしれない。
人間の体のしくみを楽しく学べるので大人でも楽しめますよ。
コミックスも出てます。
