さて…
気持ちを確認し合ったフェルディナンドとローゼマイン。
隠し部屋から出てきた2人を見つめ頷きあうアンナカレンや、ハルトムート達。
ユスクトスとエックハルトは理由がわからず視線を彷徨わせる。
フェルディナンドは2人に今は何も聞かずに従うようにと名に命令していた。
フェルディナンドは取り敢えずフロレンツィアの葬儀の後直ぐにヴィルフリートをアーレンスバッハに送り出さなければならないと言う。
ジルヴェスターはフロレンツィアを喪ったショックから立ち直るには時間がかかるのでアウブを引退してそのまま療養に入るとし、シャルロッテとメルヒオールはボニファティウスの養子になると言う。
ヴィルフリートとフロレンツィアが抜けることで魔力的に厳しくなるためリングベルク家一同が領主候補生に戻ると言う。
季節外でそれぞれが領主候補生コースを取得すると。それが決定事項だと言う。
そしてフェルディナンドとローゼマインは婚約する。心して準備するようにと側近に告げる。
ユスクトスとエックハルトは嬉しかったようやく主が心からの望む相手を手に入れられることを。
フェルディナンドとローゼマインは翌日城に向かいボニファティウス、シャルロッテ、ヴィルフリート、リングベルク家の全員と話し合いを持った。
ヴィルフリートにはフロレンツィアの葬儀の後そのままアーレンスバッハに移領させると言うと、側近はアーレンスバッハに移ることを受け入れる者だけ付き添わせるとした。筆頭護衛騎士のランプレヒトはエーレンフェストの領主候補生になることが決まったので同行しないと告げるとヴィルフリートは「認めない」と激昂した。
ヴィルフリートはボニファティウスにエーレンフェストを乗っ取るつもりかと詰め寄る。
ボニファティウスは静かに元は自分がアウブになるはずだったのを弟のアーデルベルトに譲ったのだ乗っ取りも何もないと言う。
それにシャルロッテとメルヒオールは自分と養子縁組をしてゆくゆくはどちらかふさわしい者を次期アウブに決めるという。
自分の血筋であるカルステッド、妻のエルヴィーラ、孫のランプレヒト、コルネリウス、には継がせないと言った。
エックハルトはフェルディナンドの護衛騎士を辞めるつもりがなく領主候補生にはならないという。
それにヴィルフリートは自分でアーレンスバッハに行くことを決めたのだし、あちらも望んでいるのだからもうエーレンフェストの人間ではない。これ以上の口出しは無用と部屋から出て行けと。
そうはっきりと告げられてはヴィルフリートも引き下がるしかない。側仕えはリヒャルダに代わっていたがヴィルフリートに前のオズヴァルトも連れて行けと言った。
ランプレヒトが同行しないがトラウゴットの一家とリヒャルダもつけるので我慢しろとボニファティウスは言った。
ヴィルフリートのアーレンスバッハへの同行はかつてのヴェローニカ派の者とリヒャルダ、カルステッドの弟一家ということになった。
ボニファティウスとフェルディナンドはユスクトスに家族全てがアーレンスバッハに行くことになることを詫びたがユスクトスは平然としていた。
そしてヴィルフリートが居なくなった席でフェルディナンドとローゼマインの婚約も告げられた。
シャルロッテは少し胸が痛かったが、コルネリウスが隣で手を握っていてくれたので乗り越えることができそうだと思った。
そしてフロレンツィアの葬儀を済ませるとヴィルフリートがアーレンスバッハに旅立った。
それからすぐに臨時の領主会議が開催された。
と、ここまで。