さて…
ハルトムートとグレーティアが《憩》に向かうと間もなくダンケルフェルガーの当主夫人がハンネローレを伴ってやって来た。
ハンネローレはひとりで立っていることできずダンケルフェルガーの使用人に支えられていた。
対応に応じたのはユスクトスと、クラリッサ。
モーントとサニーからハンネローレを研究所に入れてはいけないと言われているので研究所の建物には入れていない。
近くにある製薬会社の建物に来ているのだ。
ダンケルフェルガー当主夫人はレスティラウトのしでかしたことを心から謝罪してからハンネローレの状態が良くない。ハンネローレから宝石魔石を取り出してほしいと懇願した。
ユスクトスは子どもたちが告げたハンネローレはカーオサイファの罠になっていることを見極めなければならない。
ユスクトスはハンネローレをじっくりと観察した。
そこにヒルシュールがやって来た。
ヒルシュールはハンネローレを見るとすぐに宝石魔石を取り出したほうがいいと言うが問題があると言う。
確かにハンネローレはカーオサイファの罠が仕掛けられているそれを取り除かないと宝石魔石は取り出せない。
その罠を取り除けるのは双子の指輪が重なった時に出る光だけだという。
しかし双子は長い眠についてしまった。
ダンケルフェルガー当主夫人ジークリンデはユスクトスとヒルシュールに懇願するが彼らにはどうしようもない。
取り敢えずヒルシュールはハンネローレに癒やしはかけたが焼け石に水だろう。
そして席を立ち別れを告げる時にハンネローレは勢いよく立ち上がり使用人の手を振り解き走って出ていってしまった。
カーオサイファの罠が発動したのです。
研究所は結界に囲まれているにも関わらずハンネローレはものすごい勢いで結界を突破して研究所に押し入ってしまいました。
守りの盾である風の盾を張れるグレーティアがハルトムートと外出しているので結界がゆるくなったのでしょうか?
カーオサイファの罠が強力だったのです。カーオサイファの瘴気で結界が脆くなっているのです。
ハンネローレにはもうこの時点で自我はありません。ただひたすら双子のどちらかを攫うためだけに突き進んでいます。
フェルディナンドとローゼマインはハンネローレがこちらに向かっているのを感じていました。
2人は双子が眠る繭のベットの前にそれを守るように立ちハンネローレの襲撃に備えます。
ドアの前にはハイスヒッツェや、エックハルト、マティアス、ラウレンツも揃っています。
ハンネローレがドアの前にやって来ました。
ハンネローレはもう可愛い可憐な姿はどこにもありません。まるで般若のようになっていました。
彼女の前に立ちはだかるマティアス達を一瞬で払い除けるとライデンシャフトの器であるハイスヒッツェが立ちはだかります。
しかしハンネローレにかけられたカーオサイファの罠は神の器の人間には太刀打ちできませんでした。
神の実態ではない器が出した槍では太刀打ちできないのです。
ハンネローレはやすやすと双子が眠る部屋中に入り込みました。
しかしそこにはフェルディナンドとローゼマインがいるのです。
フェルディナンドとローゼマインは手を繋ぎ力を合わせてハンネローレに対峙します。
ローゼマインは「覚醒」を唱えます。すぐにフェルディナンドが増幅させます。カーオサイファの罠に意識を乗っ取られているハンネローレを呼び起こします。
ハンネローレは苦しみ出しました。ハンネローレの自我が目覚めたのです。カーオサイファの罠と意識を戦わせているのです。
その時にハンネローレから漏れる黒いモヤが繭に襲いかかります。
しかしローゼマインが「浄化」と唱えフェルディナンドが増幅させるとモヤは霧散しました。
しかし…自我と戦っていたハンネローレが繭に覆い被さろうと突進してきました。
そこにエーファが駆けつけ光の女神の力である光をハンネローレに投げつけます。
光を受けたハンネローレは苦しみだしました。
そこにライデンシャフトの器ではなく本当に神を降臨させたハイスヒッツェとリーゼレータが来てハンネローレに槍を突き立てます。
ローゼマインとフェルディナンドが「浄化」を使うとハンネローレの苦悶の表情が和らいできました。
そしてハイスヒッツェが槍を抜くとそこには黒い塊。真っ黒な魔石が現れたのです。
リーゼレータが槍の後を癒やします。
癒やしが終わった槍の跡に手を置くローゼマインそこからハンネローレの体内にあったけ宝石魔石を取り出しました。ローゼマインの母親の形見の指輪であった物です。
カーオサイファの罠は除けることができました。
しかし双子が眠についていたため神の器たちとの総力戦になってしまいました。
ハルトムートとグレーティアは無事に神の間を封印できたでしょうか?
と、ここまで。